各種類の不正咬合がどのように治るのか、ご紹介します。
叢生(歯がガタガタ)-子ども 叢生(歯がガタガタ)-大人
反対咬合(受け口)-子ども 反対咬合(受け口)-大人
上顎前突(出っ歯)-子ども 上顎前突(出っ歯)-大人
開咬(上下の歯が開いている)-子ども 開咬(上下の歯が開いている)-大人
空隙歯列弓(すきっ歯)-子ども 空隙歯列弓(すきっ歯)-大人
2014年8月 8日
各種類の不正咬合がどのように治るのか、ご紹介します。
叢生(歯がガタガタ)-子ども 叢生(歯がガタガタ)-大人
反対咬合(受け口)-子ども 反対咬合(受け口)-大人
上顎前突(出っ歯)-子ども 上顎前突(出っ歯)-大人
開咬(上下の歯が開いている)-子ども 開咬(上下の歯が開いている)-大人
空隙歯列弓(すきっ歯)-子ども 空隙歯列弓(すきっ歯)-大人
装置:拡大床 前歯にマルチブラケット
主訴:歯ならび、かみ合わせ
診断名:叢生(上顎中切歯翼状捻転を伴う)
初診年令:8才9ヶ月
■治療前説明
上の前歯がねじれています。自然に治ることは期待できません。下あごが咬みこんだ時に上下の歯の先端がぶつかるので、歯がすり減ったり、かける可能性もあります。また、下あごが後ろに逃げ出っ歯になることもあります。といって前歯を並べるにはスペースが足りません。そこでまず、拡大床を入れて上あごを広くします。それから上の前歯にブラケットを付け、ワイヤーを入れてねじれを治します。
■治療後説明
歯を並べるスペースが確保され、きれいに並びました。前歯が欠けたりすり減ったりする前に処置できました。
治療期間:1年2ヶ月
費用:37万円
考えられるリスク・副作用:歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
かみ合わせが浅いので、開咬傾向が出る可能性があります。移動の方法、順序、速度に注意が必要です。
装置:ヘッドギア UAワイヤー
主訴:歯ならびがひどくならないように
診断名:上下顎前突
初診年齢:8才4ヶ月
■治療前説明
上あごの骨が小さく、上の犬歯の入る余地がありません。徐々に上あごの大きさを広げることにしました。
■治療後説明
Ⅰ期治療終了、永久歯に交換したところです。上あごの骨がきれいに広がり、犬歯が歯列に入りました。子どもの矯正ならではの結果です。
治療期間:1年3ヶ月
費用:38万円
考えられるリスク・副作用:歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
下あごにくらべ、上あごが小さいバランスだったので、その変化に注意し、装置を調整する必要があります。
装置:ヘッドギア マルチブラケット(上顎のみ)
主訴:上あごの歯ならびが悪い
診断名:叢生、上顎前突
初診年号:11才8ヶ月
■治療前説明
上右犬歯と上側切歯が飛び出しています。かなりの叢生ですが、アゴの骨のバランスは悪くありません。
まず、上の奥歯を後ろにずらしてスペースを作り、その後点在するスペースを飛び出している歯の部分に集め、飛び出した歯を入れます。
■治療後説明
きれいに並びました。子どもの矯正ならではの結果と思われます。
治療期間:1年10ヶ月
費用:42万円
考えられるリスク・副作用:歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また大人が殆どですが、歯間空隙、歯肉退縮などが生じることがあります。
個々の歯の移動量が大きいので、移動の装置、順序には注意が必要です。
また後戻りもしやすいので保定装置をしっかり使うことも重要です。
装置:QH(クォードヘリックス) プロトラクター マルチブラケット
主訴:咬み合わせ、前歯の歯ならび
診断名:叢生、反対咬合
初診年令:10才10ヶ月
■治療前説明
極度の叢生に反対咬合が重なっています。歯は大きいですが、あごの骨はおよそ普通サイズです。Ⅰ期治療で上あごをQH、プロトラクターで拡大し、その後Ⅱ期治療でマルチブラケットを使用。本人の希望があり非抜歯で治療しました。
■治療後説明
見違えるようにきれいに並びました。
治療期間:Ⅰ期に2年、永久歯のそろうのを待ってⅡ期に2年半
費用:Ⅰ期約40万、Ⅱ期約43万
考えられるリスク・副作用:歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:急速拡大装置 マルチブラケット
主訴:歯ならび
診断名:叢生、過蓋咬合
初診年令:15才7ヶ月
■治療前説明
中学生の後半に来院されました。上顎骨が相当に狭いため、Ⅰ期治療ではまず十分に急速拡大しました。Ⅱ期治療時に再検討し、非抜歯でマルチブラケットを使いました。
■治療後説明
見違えるようにきれいに並びました。年齢的にぎりぎりでしたが間に合いました。
治療期間:3年(急速拡大後約半年待ってマルチブラケットに)
費用:83万円(Ⅰ期、Ⅱ期併せて)
考えられるリスク・副作用:年齢的に急速拡大装置が使えない場合、口蓋に外科処置を行う必要ないし抜歯治療を考える必要があり、結果の仕上がりにも影響する可能性がありました。しかし急速拡大装置が機能したので予定通りに非抜歯で治療できました。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:プレート(移動用ネジつき) ナンスのホールディングアーチ マルチブラケット
主訴:歯ならび
診断名:叢生
初診年令:26才3ヶ月
■治療前説明
叢生がかなりきつい状態です。歯も大きく見た目も考えて抜歯ケースとしました。上の左奥歯が前に来すぎています。それをネジ付きプレートで下げてスペースを作ります。その後マルチブラケットを使用、上下の小臼歯を2本ずつ抜歯しました。
■治療後説明
見た目も感じよく、きれいに並びました。
治療期間:第二大臼歯後方移動に約9ヶ月、その後マルチブラケットにて2年半
費用:81万円
考えられるリスク・副作用:顎関節症の既往があったので注意しながら進めました。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:QH(クォードヘリックス) BH(バイヘリックス) マルチブラケット
主訴:歯並びのガタガタをなくしたい
診断名:叢生
初診年令:23才6ヶ月
■治療前説明
中程度の叢生です。抜歯ケースもあり得ます。しかし検査の結果、歯の大きさと骨の大きさとのバランスは見た目ほど悪くありません。非抜歯としました。QH、BHで上あご下あごをある程度広げ、マルチブラケットにつなげました。
■治療後説明
理想に近いきれいな並び方になりました。少し骨を広げたことが良い結果につながりました。
治療期間:QH、BH拡大に約半年、その後マルチブラケットにて1年半
費用:約72万
考えられるリスク・副作用:う蝕歯がやや多かったので歯磨きに注意してもらいました。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:プレート(移動用ネジつき) マルチブラケット
主訴:前歯が出ているのでそろえたい
診断名:上顎前突 叢生
初診年令:28才6ヶ月
■治療前説明
中程度の叢生です。抜歯ケースもあり得ます。しかし検査の結果、歯の大きさが許容範囲内、相談の結果非抜歯としました。とはいえ少し骨の大きさが足りません。そこで奥歯をプレートで後ろに下げました。下げた後はナンスで固定。その後マルチブラケットを使用しました。
■治療後説明
上の奥歯を後ろに下げるなど、ていねいな治療の甲斐がありました。
治療期間:上顎第一第二大臼歯4本の後方移動に1年、その後マルチブラケットにて3年
費用:83万円
考えられるリスク・副作用:もし奥歯が後方に移動し難い時は抜歯治療に切り替える予定でした。また、う蝕歯がやや多かったので歯磨きに注意してもらいました。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。
各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:QH(クォードヘリックス) マルチブラケット
主訴:歯ならび、顎への負担を軽くしたい
診断名:叢生
初診年齢:28才8ヶ月
■治療前説明
強度の叢生です。歯も大きく抜歯治療はやむを得ません。抜歯してもあごの骨の大きさが不足しそうです。そこでまずQHで骨を広げます。大人でも少しなら広がります。つぎに必要な抜歯をしましたが、虫歯の小臼歯を選んで抜歯しました。その後マルチブラケットを使用しました。
■治療後説明
きれいに並びました。各歯が相互に良く咬み、本来の機能を発揮できるようになりました。顎関節の負担も軽くなったと思われます。
治療期間:QHでの拡大に約半年、その後マルチブラケットにて2年4ヶ月
費用:79万円
考えられるリスク・副作用:う蝕歯がやや多かったので歯磨きに注意してもらいました。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。
各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:プレート(移動用ネジつき) マルチブラケット
主訴:前歯が重なっている
診断名:叢生 上顎前突
初診年令:27才2ヶ月
■治療前説明
普通は抜歯ケースでしょう。しかし顎の骨の大きさ、歯の大きさ、叢生の状態など色々検討すると、非抜歯でできそうです。そこでまず奥歯をプレートで後ろに下げました。その後マルチブラケットを使用しました。
■治療後説明
上の奥歯を後ろに下げるなど、ていねいな治療の甲斐があり、非抜歯できれいに並びました。
治療期間:上顎第一第二大臼歯4本の後方移動に14ヶ月、その後マルチブラケットにて2年半
費用:82万円
考えられるリスク・副作用:もし奥歯が後方に移動し難い時は、抜歯治療に切り替える予定でした。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。
各々、成人の方の方が生じやすいです。
2014年8月 7日
装置:プロトラクター マルチブラケット
主訴:上下の歯の咬み合わせが逆なので治したい
診断名:反対咬合
初診年令:10才1ヶ月
■治療前説明
顎の骨格バランスに問題があるので、できるだけ早期に治療に入りたいケースです。成長期の上顎骨をできるだけ成長促進するため、外側からの装置を家で使い、顎の骨格の条件を良くしてから咬み合わせを作ります。
第二大臼歯を待って大人の矯正の段階に入ります。
■治療後説明
見違えるようにきれいになりました。
治療期間:Ⅰ期に1年(反対咬合が治るまでは4ヶ月)、永久歯のそろうのを待ってⅡ期に1年9ヶ月
費用:Ⅰ期約40万、Ⅱ期約43万
考えられるリスク・副作用:本人の成長発育によっては、外科併用の治療となる可能性もありましたので保定及び成長に注意しました。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。
各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:急速拡大装置 プロトラクター マルチブラケット
主訴:反対咬合
診断名:反対咬合
初診年令:10才6ヶ月
■治療前説明
骨格性の反対咬合なので、できるだけ早期に治療に入りたいケースです。まず上顎を急速拡大します。さらに上顎骨をできるだけ成長促進するため外側からの装置を家で使い、顎の上下骨格のバランスをできるだけ良くします。
第二大臼歯を待って大人の矯正の段階に入ります。
■治療後説明
見違えるようにきれいになりました。保定は長めにします。
治療期間:Ⅰ期に11ヶ月、永久歯のそろうのを待ってⅡ期に1年半
費用:Ⅰ期約40万、Ⅱ期約43万
考えられるリスク・副作用:本人の成長発育によっては、再治療となる可能性もありましたので保定に注意し、できるだけ長く観察しましたが大丈夫でした。拡大及びプロトラクターによる上顎骨の前方牽引が十分だった結果と思われます。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。
各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:QH(クォードヘリックス) プロトラクター(上顎前方牽引装置)
主訴:反対咬合
診断名:反対咬合
初診年令:9才2ヶ月
■治療前説明
骨格性の反対咬合なので、できるだけ早期に治療に入りたいケースです。まず上顎をQHで広げます。さらに上顎骨をできるだけ成長促進するため外側からの装置を家で使い、顎の上下骨格のバランスをできるだけ良くします。
■治療後説明
子どもの矯正(Ⅰ期治療)の終了時です。非常にきれいな治り方をしています。Ⅱ期治療が必要かどうかは、後日判断になります。
治療期間:Ⅰ期に1年8ヶ月(上顎拡大の後、前歯が揃うまで少し待ちました)
費用:約40万
考えられるリスク・副作用:本人の成長発育によっては後戻りの可能性もありますが、このケースほどに被蓋がとれていれば通常は大丈夫です。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
装置:急速拡大装置 プロトラクター(上顎前方牽引装置)
主訴:反対咬合
診断名:反対咬合、叢生
初診年令:14才2ヶ月
■治療前説明
中学生での来院です。急速拡大が必要ですが可能かどうか危ぶまれました。しかし成長状態まで含めて検討した結果、上顎の骨を広げて前方牽引する、という子どもの矯正治療が可能でした。マルチブラケットを上の歯だけに使いました。
■治療後説明
Ⅰ期治療の終了時です。非常にきれいな治り方をしています。Ⅱ期治療は不要でしょう。
治療期間:1年5ヶ月
費用:約41万円
考えられるリスク・副作用:もう14才でしたので子どもの矯正治療が可能であるかどうか、X線写真などについて、慎重な検討が必要でした。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:フレンケル装置
主訴:反対咬合
診断名:反対咬合、叢生
初診年令:6才2ヶ月
■治療前説明
骨格的な問題はありますが小さめ。そこでプロトラクターではなく、フレンケル装置を使用して上あごの成長を加速させ、下あごに自然にかぶるようにします。併せてあごの骨の位置関係も整えていきます。
■治療後説明
Ⅰ期治療の終了時です。きれいな治り方です。
治療期間:1年
費用:約40万円
考えられるリスク・副作用:骨格性かどうかなど反対咬合の性質についてX線写真などの慎重な検討が必要でした。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
装置:QH(クォードヘリックス) プロトラクター
主訴:反対咬合
診断名:反対咬合
初診年令:8才0ヶ月
■治療前説明
検査結果からは上顎の劣成長があるようです。そこでまずは上あごを拡大し、それから前方牽引します。
■治療後説明
Ⅰ期治療の終了時です。きれいな治り方です。
治療期間:1年6ヶ月
費用:約46万円
考えられるリスク・副作用:思春期での後戻りが心配されますが、上顎拡大と前方牽引を併用し、上顎の成長を促進したことにより、安定しました。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
装置:マルチブラケット
主訴:反対咬合
診断名:反対咬合
初診年令:15才6ヶ月
■治療前説明
骨格性の反対咬合です。外科手術併用とならない限界のケースでしょう。下顎の小臼歯を2本抜歯して治療しました。
■治療後説明
スペースを閉じるのにやや苦労しましたがきれいに治りました。
治療期間:3年6ヶ月
費用:約82万円
考えられるリスク・副作用:元々叢生の無い状態でしたので、抜歯スペースを閉じるのにやや時間を要する見込みでした。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。
各々、成人の方の方が生じやすいです。
【経歴】
2016年神奈川歯科大学歯学部卒業
2020年神奈川歯科大学大学院歯科矯正学専攻修了 歯学博士
【仕事に対するモットー】
焦らないこと、かっこつけないこと。
自身の日々の積重ねを信頼して、ありのまま自然体に振る舞うことで物事や人に対してあるように精進しております。
【患者さんから言われてうれしかった言葉】
「治療してくれたのが先生でよかったです。」
【ズバリ!当院の一番の魅力は?】
確かな経験と知識に基づいた治療技術、及びその精度だと思います。
【やりがいを感じるのはどんなとき?】
患者さんが喜んでくれたとき。一人一人にいろいろな悩みや感じ方があり、そこに対しえていくのがこの仕事の面白いところの一つであると思っております。
【経歴】
早稲田大学文学部卒業
早稲田大学大学院修了
開業時より受付と雑務・経理をしています。
【好きな言葉】
細心かつ楽天的に
【仕事に対するモットー】
受付は、来院された方と最初にお会いし、お帰りのときもお送りします。
長期間の通院の大変さを、少しでも少なくできればと心がけています。
そのために、まず受付業務はミスをしないこと。その上でいかにリラックスして治療を受けていただけるかを考え、付き添いのお母さん方とも、治療以外のお話しもするように心がけています。
【患者さんから言われてうれしかった言葉】
「励ましてもらったおかげで、治療を最後まで続けられた」
【ズバリ!当院の一番の魅力は?】
専門性が高く、他の医院でできないと言われてもできる場合があります。
【やりがいを感じるのはどんなとき?】
患者さんやお母さん方とお話ししていて、ほっとしたと言ってもらえたとき
【最後に、院長はどんな人?】
少し厳しいところもありますが、とにかく頼りになります。
装置:QH(クォードヘリックス) ヘッドギア マルチブラケット
主訴:前歯のガタガタ
診断名:叢生、上顎前突
初診年令:11才10ヶ月
■治療前説明
小学校高学年で来院されました。歯は大きめ、八重歯。あごの骨の大きさは普通、歯を抜きたくない、とのご希望でした。検討の結果、QHで上顎を拡げ、ヘッドギアで大臼歯を後ろに下げました。観察を経てマルチブラケットを使用しました。
■治療後説明
大臼歯の後方移動量はほぼ十分です。きれいに並びました。
治療期間:Ⅰ期に1年6ヶ月、永久歯のそろうのを待ってⅡ期に1年7ヶ月
費用:約78万円
考えられるリスク・副作用:第二大臼歯萌出が近いので、第一大臼歯の後方移動の量が問題となります。実際にはさほどの時間はかかりませんでした。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。
各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:フレンケル マルチブラケット
主訴:歯ならび あごの位置
診断名:上顎前突、過蓋咬合
初診年令:9才1ヶ月
■治療前説明
分析結果から下顎の位置、大きさに問題がありました。フレンケル装置で下顎の成長促進、位置を調整し、上下の顎を良い関係にしてから、観察を経てⅡ期治療でマルチブラケットを使用しました。
■治療後説明
咬み合わせも浅くなりきれいに並びました。
治療期間:Ⅰ期に1年、永久歯のそろうのを待ってⅡ期に1年3ヶ月
費用:約85万円
考えられるリスク・副作用:歯が大きいので抜歯治療も考えられましたが、大丈夫でした。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。
各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:プレート(移動用ネジつき) 急速拡大装置
マルチブラケット
主訴:出っ歯
診断名:上顎前突、過蓋咬合
初診年令:14才2ヶ月
■治療前説明
中学生での来院です。相当重度の出っ歯、過蓋咬合ですが、歯を抜きたくないとのご希望です。検討の結果、まずプレートで上の奥歯を後ろに下げ、それから上あごを急速拡大。それからマルチブラケットを付け、ワイヤーと顎間ゴムで上の奥歯を含め、歯を後ろに下げます。
■治療後説明
歯の移動量が多く大変でしたが、咬み合わせも浅くなりきれいに並びました。
治療期間:3年7ヶ月
費用:約88万円
考えられるリスク・副作用:歯が大きいので抜歯治療も考えられました。しかし非抜歯での希望が強く、上顎大臼歯の後方移動、拡大と行ったので、ある程度時間を要することは理解して頂いてから治療開始しました。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:ジャンピングプレート マルチブラケット
主訴:前歯をきれいに
診断名:上顎前突、叢生、過蓋咬合
初診年令:15才11ヶ月
■治療前説明
すでに第二大臼歯まで萌出済みです。内科的な既往症があるため、できるだけ非抜歯を希望されました。検討の結果、Ⅰ期はジャンピングプレートを使い、下顎を前に持ってくると同時に深すぎるかみ合わせを浅くします。Ⅱ期も非抜歯で予定しました。
■治療後説明
咬み合わせも浅くなり良い結果が得られました。
治療期間:Ⅰ期1年6ヶ月、Ⅱ期2年6ヶ月
費用:約89万円
考えられるリスク・副作用:内科的な既往症があるため、できるだけ非抜歯を希望されました。
歯が大きく年齢的にも不利でしたが、本人の協力が十分得られましたので、抜歯ケースに変更の必要は生じませんでした。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:プレート(移動用ネジつき) マルチブラケット
主訴:出っ歯、八重歯をなおしたい
診断名:上顎前突、叢生
初診年令:24才4ヶ月
■説明
上顎前突の程度が強く難しいケースです。単純に上の小臼歯を抜いただけでは良い結果が得られません。上あごの大臼歯をまず後方に下げ、それから上の小臼歯を抜歯して治療しました。
■治療後説明
咬み合わせも浅くなり良い結果が得られました。
治療期間:大臼歯の後方移動に1年4ヶ月、その後マルチブラケットで3年6ヶ月
費用:約89万円
考えられるリスク・副作用:上下大臼歯の位置ずれが極めて大きい症例です。上顎大臼歯4本を大きく後方移動するため、時間がかかる予定でした。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:プレート(移動用ネジつき) マルチブラケット
主訴:歯ならびをきれいに、正しいかみ合わせに
診断名:上顎前突、叢生
初診年令:33才1ヶ月
■治療前説明
前歯が大きく内側に倒れ込んでいます。歯はさほど大きくないのですが、あごの骨が小さいケースです。上下の小臼歯を抜歯し、マルチブラケット装置を使いました。
■治療後説明
良い感じで終了しました。
治療期間:3年10ヶ月
費用:約88万円
考えられるリスク・副作用:上の前歯2本の根が元々短く、慎重に動かす必要があること、上の大臼歯を後方移動させる必要のあることなどから、やや時間を要するケースでした。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:プレート(移動用ネジつき) マルチブラケット
主訴:上下の歯(出っ歯)
診断名:上顎前突、叢生
初診年令:42才
■治療前説明
かなりの上顎前突(出っ歯)です。検査の結果、歯は小さめであごの骨の大きさはそこそこあります。上顎の後方に少し余裕がありますので、歯を抜かないで大きめの後方移動を行います。その後マルチブラケット装置を用い全部の歯を後方に移動させます。
■治療後説明
終了です。大きく改善されました。
治療期間:大臼歯の後方移動に1年11ヶ月、その後マルチブラケットで1年7ヶ月
費用:約85万円
考えられるリスク・副作用:年齢と症状の両方から、上顎の歯の後方移動が十分にできるか心配されましたが、本人の協力も十分得られ、大丈夫でした。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
2014年8月 6日
基本的には痛みはありません。痛い状態を我慢しながらでは続きません。
しかし例外が1つ、大人の矯正治療に使うマルチブラケット装置を付けたとき、歯の部分が鈍く痛い、噛むと痛い、などを感じることがあります。でもこれは数日でなくなります。
子どもの矯正では色々な装置を使います。金属装置は占有スペースが小さくて良いのですが、反面歯が動き出すときわずかに痛みを感じる場合もあるようです。気づかずに過ぎてしまうケースの方がずっと多いようです。
現代の矯正治療が世界中に広まり信頼されている理由の1つにこの無痛性を挙げても良いでしょう。
そのうち歯が動き出すとそれが楽しみとなり、気持ちが切り替わってくるようです。安心して矯正治療に入ってください。
皆さんの多くは、歯を磨くときに、おそらく毎回歯磨き粉を使っておられることでしょう。今では当たり前に使っている歯磨き粉。一体いつから使われるようになったのか、不思議に思われたことはありませんか?
最初に歯磨き粉が市販されるようになったのは1873年、コルゲート社から発売されました。この名前、どこかで聞いたことはありますか?
それよりも1500年以上前に古代エジプトで使われていた世界最古のものと思われる歯磨き粉のレシピは、原料として、岩塩・ミント・乾燥させたアイリスの花・粒こしょうなどをすべて細かく砕いて混ぜ合わせて使用していたそうです。なんだか、お口の中がスッキリしそうですね。
今ではドラッグストアに行くといろいろな種類の歯磨き剤が売られているので、どれを選んだらいいか迷ってしまいますね。
主役はブラケットです。これは、歯に接着する小さな部品です。表面の溝でワイヤーの力を受け、歯を動かします。この部品は、硬くて変型しないことが必要です。同時に小さいこと、目立たないこと、外しやすいことも必要です。
最も高性能なのは金属ですが、見た目が問題。そこで現在は、セラミックやレジン製もよく使われます。これらは強度で劣るため、やや大きくなります。また最後に外すとき、やや外しにくくなります。
ワイヤーはブラケットに通す針金です。この力で歯が動きます。弾性が必要ですが、強すぎてはだめ。程良い弾性と塑性が合体しなければなりません。
色々な分類がありますが、まずは材質による区別。ステンレス系はよく使われますが、やや強く、もろい感じがあります。おすすめできるのは希土類(レアアース)系のものです。やや高価ですが、やはりこれでしょう。チタン系のものは形状記憶性能が素晴らしく、補助的によく使います。
矯正治療は相談(初診)から始まります。診療所によって違いますが、有料相談と無料相談とがあります。無料の方が良いと思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
無料相談には何人もの方が来られ、あるいは診療の合間に行うため、十分な時間をお取りできないのです。相談に見える皆さんは、いわば矯正初心者です。ドクターが良く聴き取り、良く診察し、画像を用いてわかりやすい説明をするためには、どうしても最低30分から1時間程度は必要です。
抜歯の必要性などの重要問題についてはもちろん、そのほかについても質問しながら良く理解し、満足のいく相談とするためには、やはり時間が必要です。
無料相談は大まかな方向は得られますが、比較すべきその他の選択肢は隠れてしまうことがどうしてもあるのです。
結論から言えば間違いです。治療に適した時期を逃すことになるからです。
ほとんどの場合、不正咬合は歯の位置の異常だけではありません。土台である上下の顎骨の大きさ、位置関係にも問題がある場合がほとんどです。
矯正治療では、この顎骨の問題をどの程度解消できるかが、歯を抜く必要の有無、歯の移動の量と方向など、治療内容と結果に大きく影響します。
子どもの場合は成長を利用し、顎骨の大きさ、位置関係に良い変化を起こすことは比較的容易です。その結果、歯を抜かずにより良く噛めるきれいな歯並びを達成しやすくなるのです。
矯正治療はもちろん何歳からでも可能ですが、治療上の選択肢は、子どもの頃、特に背が伸び出す前が一番多いのです。この良い時期を逃すのはもったいないことです。
矯正治療は、最低でも半年、普通は1年半~2年半くらいはかかります。短い時間ではありません。その間に受験が入ってくることもよくあります。人生の重大事ですから、どなたも気にされます。
しかし現実は案外簡単です。実際の受験時に2か月くらい来院不要の状態にしておく以上のことが必要だったことはないのです。
矯正装置は長期間装着が予定されるもので、どれも装着感は最小限に工夫されています。また痛みはありません。付けた直後はみなさま少し違和感を感じるようですが、子どもはものの15分、大人でも長くても1~2週間程度で慣れます。受験生でも同じなのです。みなさま装置を付けたまま、どんどん志望校に合格されているのが実情です。
案ずるより生むが安し、ということわざがありますが、これが当てはまる代表的な場面が矯正治療と受験の関係と言って間違いではないでしょう。
歯を抜かないで矯正できるケースは少なくありません。しかし不正咬合の多い日本人では、親知らずまで存置できるケースはそう多くないのです。小臼歯抜歯ケースでも、親知らずまで抜くことが多くあります。
いずれも、そのまま放置するとほかの歯の並びを阻害し、全体の咬合を壊す可能性があるからです。ただし例外的に、親知らずが普通に萌えそうな場合のみ抜きません。
以上の意味で、親知らずは抜くケースの方が圧倒的なのが現実です。
日本人は骨に余裕がない場合が多く、また親知らずは、形や内部構造に問題が多く、長期的に頼りになる歯とは言えません。また、現在の矯正装置でも第3大臼歯まで3本の大臼歯を動かすパワーはないのです。
ただし第2大臼歯(12才臼歯)を欠いている場合や、やむを得ず抜いた場合などは代替に使います。この場合、観察期間は長くなります。
装置:タングクリブ ヘッドギア
主訴:前歯のかみ合わせが開いている
診断名:開咬 上顎前突
初診年令:8才10ヶ月
■治療前説明
前歯が開いています。側方も開いています。そう重度では無いですが開咬です。タングクリブを装着し開咬を改善します。その後前歯をそろえて、上の第一大臼歯を後方に移動します。ただし歯がかなり大きいため全ての歯が並ぶかはまだわかりません。
■治療後説明
Ⅰ期終了時。犬歯が萌出完了したら再検討してⅡ期治療を考えます。
治療期間:1年6ヶ月
費用:約39万円
考えられるリスク・副作用:歯がかなり大きく、Ⅱ期治療では抜歯治療となる可能性もあります。
また開咬は後戻りしやすいので、保定に注意が必要です。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:急速拡大装置 マルチブラケット
主訴:かみ合わせを治す。自然な状態で口が閉じるようにしたい
診断名:開咬 上顎前突
初診年令:13才11ヶ月
■治療前説明
大きい歯が、小さめの顎の骨に存在する場合、ガタガタになることが多いのですが、このように上下に開いてくる場合もあります。そこでまず上あごを急速拡大し、その後マルチブラケットを開始します。
■治療後説明
拡大してあごの骨にゆとりができ、歯が同一平面上に並びました。
治療期間:Ⅰ期1年、Ⅱ期1年
費用:約76万円
考えられるリスク・副作用:舌の癖がどの程度影響しているか、がわかりにくいところです。注意観察していましたが、ほぼ大丈夫でした。
また開咬は後戻りしやすいので、保定に注意が必要です。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:急速拡大装置 プロトラクター マルチブラケット
主訴:前歯のかみ合わせ
診断名:反対咬合 開咬
初診年令:15才1ヶ月
■治療前説明
すでに15才、普通は抜歯症例です。成長段階を始めとして様々な条件を検討しました。まず上あごの拡大から行い、次にまだ残っている成長を考え、上あごの成長をできるだけ加速します。その後、犬歯の位置を整え残ったスペースを閉じます。
■治療後説明
きれいに並びました。十分な状態でしょう。
治療期間:Ⅰ期1年2ヶ月、Ⅱ期2年3ヶ月
費用:約78万円
考えられるリスク・副作用:年齢がやや高いので、急速拡大やプロトラクター(前方牽引)にどのくらい反応するのか心配がありましたが、本人の協力も良いこともあって大丈夫でした。
また開咬は後戻りしやすいので、保定に注意が必要でした。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:QH(クォードヘリックス) マルチブラケット
主訴:かみ合わせ
診断名:開咬 叢生
初診年令:16才6ヶ月
■治療前説明
下顎骨が大きめ、かつ左にずれています。歯は大きい。抜歯治療が適当と考えられます。QHで上あごを拡大しマルチブラケットを装着します。
■治療後説明
外した時点でわずかなずれは見られますが、良好な終了です。
治療期間:3年4ヶ月
費用:約84万円
考えられるリスク・副作用:開咬は後戻りしやすいので心配でしたが保定に注意したので大丈夫でした。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:マルチブラケット
主訴:かみ合わせ
診断名:開咬 上顎前突
初診年令:31才
■治療前説明
開咬の程度大、しかも非対称が強いケース。診断の難しいケースです。非抜歯で対応しました。マルチブラケットを使いましたが、左側のワイヤーにバネを曲げ込むなど工夫が多く必要とされました。
■治療後説明
良好な終了です。保定装置は後戻りを防ぐように一部ワイヤーを残すなど工夫し、慎重に行いました。
治療期間:2年1ヶ月
費用:約58万円
考えられるリスク・副作用:開咬の程度が大きく、後戻りの可能性がありましたので保定は慎重に行いました。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
子どもの矯正の目的をきちんと考える必要があります。
子どもの矯正の目的は、歯の土台である上下の顎骨のバランス、大きさを、成長期を利用してできるだけ整えることにあります。前歯や奥歯がきれいに並ぶので、子どもの矯正は歯を並べるだけ、と思っておられる方もいますが、実は治療の目的は、歯の土台である骨格にあるのです。
成長期に上下のあごの骨格を整えておけば、永久歯がとても並びやすくなります。歯を抜いて矯正治療する必要も減り、噛み合わせの具合も一段と良くなるのです。見た目もより良くなります。
以上から、子どもの矯正、大人(およそ中学生以後)の矯正と二段構えで治療することの良さがおわかりいただける、と思います。ちなみに費用はほぼ同じです。
装置:拡大床 マルチブラケット
主訴:出っ歯
診断名:上顎前突 空隙歯列弓
初診年令:12才8ヶ月
■治療前説明
上顎の前歯の空きと出っ歯。出っ歯を治しながら前歯の隙間を閉じます。まず拡大ネジ付きプレートを入れ、上顎拡大と同時にした顎を前進させ、出っ歯を治します。その後マルチブラケットで前歯の隙間を徐々に閉じていきます。
■治療後説明
良好な終了です。
治療期間:Ⅰ期10ヶ月 Ⅱ期2年9ヶ月
費用:約86万円
考えられるリスク・副作用:顎関節症の症状が少し見られましたが、慎重に進めた結果、問題はありませんでした。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:プレート(移動用ネジつき) ナンスのホールディングアーチ マルチブラケット
主訴:出っ歯 上下顎前突を治したい
診断名:上顎前突 空隙歯列
初診年令:13才6ヶ月
■治療前説明
中学生での来院です。出っ歯で上の歯の位置が大きく左にずれています。従って歯の真ん中も大きく左にずれています。
側方歯部にスペースが多いこと及び本人の希望もあり、抜歯治療は避けたいので、移動用ネジ付きプレートを使い、右の奥歯を後ろにずらすことから始めました。
必要量の移動をしたあと、ナンスで固定し、マルチブラケットを付けて上の各々の歯を右に移動させます。
■治療後説明
良好な終了です。
治療期間:Ⅰ期1年 Ⅱ期2年2ヶ月
費用:約64万円
考えられるリスク・副作用:非抜歯希望が強いケースでしたが、同時に非抜歯の方が結果が良いと思われるケースでした。但しそれなりの時間がかかる予定でした。結果的にはまだ中学生だったこともあり、歯の移動は比較的スムースにできました。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:マルチブラケット
主訴:歯のかみ合わせ 下の歯の感じ
診断名:反対咬合 空隙歯列
初診年令:42才
■治療前説明
歯が小さめでスペースが空いています。スペースを丁寧に詰めていけば、反対咬合も治りそうです。マルチブラケットにて治療。
■治療後説明
良好な終了です。以後は保定が重要です。
治療期間:2年2ヶ月
費用:約75万円
考えられるリスク・副作用:やや歯周病の傾向があったので歯みがき、装置の力など注意が必要でした。歯の移動は比較的楽にできました。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:マルチブラケット装置を部分使用
主訴:前歯のすきま
診断名:正中離開 空隙歯列
初診年令:16才8ヶ月
■治療前説明
前の隙間が気になる、ということでした。左右臼歯部の咬み合わせが十分で、問題は前歯のみでした。そこで一部のみの矯正(MTM)を行いました。
単純に隙間を閉じただけではすぐ戻ってしまうと思われるあたり方をしていました。そこでまず2本の前歯をつけ、後ろから保定し、その状態で横の歯をつけていきました。
■治療後説明
全ての隙間が閉じきれいに並びました。以後は保定が重要です。
治療期間:6ヶ月
費用:約9万円
考えられるリスク・副作用:空隙は再発しやすいので、固定式保定を行いました。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
装置:QH(クォードヘリックス) マルチブラケット
主訴:歯ならびを良くしたい
診断名:正中離開 空隙歯列
初診年令:19才10ヶ月
■治療前説明
歯は大きめですがあごの骨も大きめです。ちょうど並びそうです。あちこち隙間が多く、かつ下の前歯が1本欠損しています。
上顎をやや拡げ、上左右大臼歯を前に持ってきます。下の前は部分は一本分の隙間を空け、あとから補綴します。
■治療後説明
全ての隙間が閉じきれいに並びました。以後は保定が重要です。下のリテーナー前歯部分にはダミーの歯を入れ見た目と場所を確保し、あとから補綴します。
治療期間:2年10ヶ月
費用:約78万円
考えられるリスク・副作用:下顎前突傾向を考慮し、上の歯は前方向に、下の歯は後方に閉じて行くことが重要です。隙間は再発しやすいので保定には気を使い、十分時間をかけます。
歯を移動すると幾分か歯根が吸収されて短くなることがあります。特に生活に支障がない場合が殆どです。
また歯を配列した後に歯間部の骨量が足りず空隙が生じる場合や歯肉退縮などが生じることもあります。各々、成人の方の方が生じやすいです。
矯正治療は、最低でも半年、普通は1年半~2年半くらいはかかります。短い時間ではありません。これは歯を安全に正確に動かすため、生理的に必要なやむを得ない時間なのです。
歯は、根の部分に破骨細胞、造骨細胞が交互に出現して移動します。急げばもう少し早くできますが、歯の根にダメージを与えてしまうかもしれません。医療なのですから、大事な歯の健康を害するようなことはしてはなりません。
大都会では、短期間でできるなどの宣伝を見ることがあります。人間の生理的条件は誰も同じです。急ぐあまり歯の健康を害しては何にもなりません。案ずるより産むが易しと言います。実際に始められた方々は、すぐに割り切って生活の中に許容される方がほとんどです。
インターネットなどを見ていると、矯正治療関係の情報も多くあります。インプラント矯正、**システム、床矯正その他など。
矯正治療とは、アンカー(しっかり動かない部分)から目的の歯に力を加え、必要量の移動をさせる治療です。
インプラント矯正とは、あごの骨に鋲を打ってアンカーとする、というだけで、ほかの部分はまったく普通の矯正治療です。歯の動く速度に変わりはなく、一部の特殊なケース以外はほとんど不要です。
また、矯正装置として最高の性能のものは、すべての歯を同時に動かすエッジワイズ装置であることに議論の余地はありません。その他の新装置は簡便さを追求したもので、装置としての性能はかなり低いものです。情報に惑わされずにしっかりとした装置で治療を受けていただくこと、それが成功への早道です。
悪い歯並びの原因は、本当のところはよくわかっていません。しかし、日本人には叢生が多く、欧米人には少ないなどの事実、また祖父母、両親、子どもと歯並びが似てくることなどからは、やはり生まれつきの骨格が大きな要因と言うべきでしょう。また、歯の大小にも民族、家系的特徴が見られます。
つまり、骨格および歯の大きさに民族的な傾向がまずあって、そこに遺伝的な傾向が加わり、さらに個々人のバリエーションも生じて、それぞれの悪い歯並びが生じてくるのです。
このほか、指しゃぶり、頬杖などの外力も、過度になると悪い歯並びの一要因となることがあります。でも第一には、いわば神様の設計図とでも言うべき上記の事情が大きいことをご理解ください。
矯正治療での通院は月に一度がほとんどです。大変わかりやすいやり方です。しかし、それ以外に大きな理由があります。
矯正治療では、ある程度以上の力を加えることにより歯が動き出します。しかし動かし続けてはいけません。休みを入れながらが最も歯に良いのです。現在の矯正ワイヤーの多くは、装着しておよそ1~2週間経つと力が大きく減少します。すると歯は動きを止め、治療に休みが入るのです。ひと月ごとの通院なら、歯は十分休んでまた動くこととなり、歯に大変良いのです。
弾力性が長期維持されるワイヤーを使い、長期間歯を動かし、通院間隔を広げる方法もあります。弱い力なので悪影響はないと言いますが、歯が動く以上、ある程度以上の力は十分にかけているはずです。休みなく歯を動かすことになるのは、疑問が残ると言うべきでしょう。
矯正では、力を加えると歯が移動します。治療経験者なら、自分の歯がいつのまにか移動してスペースが空いたり、ほかの歯と並んできたりして、驚いた経験がおありと思います。
実は、歯の根っこ(歯根)の周囲にある現象が起こるのです。
一定以上で方向が決まった力が歯に加わると、歯根周囲の骨に特別な細胞が生じます。歯が移動する方向の骨には破骨細胞が、反対側に生じた空洞には造骨細胞が現れます。つまり移動する方向では細胞が骨を食べて空洞を作り、反対側では骨が作られて生じた空洞が埋められていくのです。その結果、歯の位置が変化します。この繰り返しで歯が動いていくのです。
そして、動く方向と距離を、ワイヤとエラスティックでコントロールするのです。
正確なコントロールには、緻密な計算と多くの経験が必要です。矯正治療の特殊性と難しさはここにあり、矯正に専門医が必要な理由もこの難しさにあります。
矯正治療と美容整形との違いが意外と理解されていないようです。
美容整形は、一重まぶたを二重にするなど、健康な状態を別の健康な状態に変えるのが基本と思われます。
しかし歯の矯正治療は、常に不正咬合という不健康な状態を健康な歯並びに変えます。つまり、病気の治療が基本です。ただし、患者さんから見れば、矯正治療とは美しくない状態を美しい歯並びにすることです。
実は、これはほぼ同じことを言っているのです。つまり、見た目で美しい歯並びとは、実は良く機能する健康な歯並びなのです。美しさを求めることで健康を求めることになるのです。
従って、矯正治療はやはり、本質的に健康を目指す治療と言うべきであり、美容整形とは異なると言うべきでしょう。
矯正治療が終了すると、装置を外します。しかし、まったく何もなし、とはなりません。治療結果を保つための簡単な装置を入れます。これが保定です。
保定に使う装置は種々ありますが、大変簡単な装置です。自分で付け外しできるタイプが良く見られます。
保定に入ると、それまでほぼ毎月だった来院が間遠になり、3~6か月おき程となります。もちろん費用も下がります。非常に楽になるので、保定の期間は治療期間と考えないのが普通です。
歯の裏に細いワイヤを固定する保定は、使用感は少ないのですが維持力が弱く、壊れても気がつかずに歯列が変形することもあります。
専門医は、プレートタイプあるいは透明シートを歯の形に整形したタイプをよく使います。維持力が強く、また着脱式ですからやむを得ない場合は外せるなど、長所の多いタイプです。
使用は24時間が標準です。ただし、食事、歯みがきなどの時間は外します。途中から家でのみ使うなど、時間を短縮することもよくあります。
子ども用装置はさまざまです。
(1)材質による分類:床(しょう)装置やプレートと言われるプラスチック主体のものと金属線主体のもの
(2)使い方による分類:取り外し式のもの、固定式のもの
(3)口腔外装置と口腔内装置:装置が口の外にも出るか、口の中だけに取り付けるのか
(4)大人用のエッジワイズ装置を一部に使うこともあります。
以上が主な分類でしょう。症状と成長段階を考え合わせ、最適と思われるものをチョイスします。複数を組み合わせることもあります。
2014年7月30日
当院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
かたやま矯正歯科の院長、片山 綱です。
私は、大学病院矯正科および矯正歯科専門医院での臨床を経て、矯正医療に従事してまいりました。
当院では、生活を豊かにする「質の高い」治療を目標に、技術と工夫を持って、
また子どもでは積極的に成長を利用し、顎の骨格を改善し、
できるだけ歯を抜かないで良いかみ合わせを達成する、矯正歯科治療(歯列矯正)を行っています。
矯正治療は、歯並びを整えて、健康的な笑顔を作り出します。口元のコンプレックスが「大きな口を開けて笑えない」「人と会ったり話したりするのが億劫だ」といった「気持ちの負担」となっている方の場合、そんな気持ちの負担が矯正治療によって解消されると、心が健康になり、日々の生活をより豊かなものにできる可能性があるのです。
歯列を矯正することは、見た目を美しく整えると同時に、健康な噛み合わせを実現することも意味します。良い歯並び、良い噛み合わせは、咀しゃく能力を高めます。しっかり咀しゃくすることは、食べ物を味わい、より美味しく食事をすることにつながります。また、消化・吸収を良くするので、胃腸の負担が軽減されます。
そういったことから、お子さんの矯正治療のあと、保護者の方から「子どもの食が進むようになった」「美味しいと言って、何でもよく食べるようになった」という声を聞くことがあります。また大人の方からも「胃腸を悪くすることが減った」「胃の調子が良くなった」といった感想を耳にします。
また「歯がとても磨きやすくなった」という声も多く聞かれます。歯並びが凸凹していると、陰になる部分に食べ物のカスなどが残りやすいのですが、歯が磨きやすくなると、虫歯や歯周病にかかりにくくなります。また、歯列が良くなると、発音が改善されるといった効果も期待できます。
このように矯正治療は、心と体、両方の健康増進に好影響を発揮するのです。また「自分の歯で良く噛むこと」は、脳の血行を促すことも知られてきています。高齢化社会の到来を考えた上でも「自分の歯」をできるだけ多く残しながら治療しようとする努力が必要だと考えています。
矯正治療には、術者にとっても限りない魅力があります。ご相談時に十分な時間を取り、さまざまな治療の可能性を考えつつ患者さんと直接お話するのは、とても充実した時間です。そして診断の際には、詳細なデータを元にさまざまな方向性を考え、患者さんにご提案します。
データをできるだけ正確に読み取り、いくつもの可能性や方向性を見出すことは大変ですが、それこそが重要なことだと考えています。患者さんにとって最良の方向性を見出せたときは、一仕事終わった気分になるほどです。
そして、何より嬉しく、何より一番の充実感を得られるのは、治療が終了して患者さんの装置を外したときです。患者さんが「満足感一杯の表情」を見せてくださったとき、そのときの術者としての嬉しい気持ちは、なかなか言葉では表現しきれません。
矯正歯科治療は「歯を移動して治療する」「子どもの矯正では成長発育の見通しが重要」など、特殊な性質を持ちます。したがって、診断の仕方や治療技術が一般歯科とは大きく異なります。もちろん、矯正歯科専門のトレーニングが必要です。
また医院の設備、雰囲気にも違いが出てきます。矯正歯科専門医院としての当院では、歯を削る音、吸い込む機械の音などがしません。そのため、かなり静かです。よく見ると、治療用の設備も異なります。こうした違いは、矯正歯科治療の特性を反映しているのです。
その静かで落ち着いた環境の中で、患者さんご自身、あるいはお子さんの保護者の方とよくお話をしています。矯正治療は通院期間が比較的長く、回数も多いので、できるだけ今の治療状況や見通しなどをお伝えしています。たまの30分よりも、毎回の数分のお話の方がずっと理解を深めていただけるのです。
雑談や世間話なども交えながらコミュニケーションを深め、患者さんご自身や保護者の方のさまざまなご質問にもお答えしています。
当院では「できるだけ歯を抜かない矯正治療」を目標としていますが「抜くことが不可欠なケース」も少なくありません。日本人は「歯が大きく、あごの骨が小さいタイプ」が多いため、歯を抜かない矯正治療が困難な場合や、歯を抜いて矯正治療をしたほうが良いケースもあるからです。
大切なのは、まずは「歯を抜かずに矯正できる可能性」を見極め「歯を抜かずに矯正する工夫や努力を最大限まで行う」ことだと考えています。そしてそれは、個人個人についてのていねいな診察と診断、および効果的な治療方法と技術力によって可能となるのです。
当院では、複数の検査データと個人個人の条件(子どもの場合には成長に関するデータなども含めて)を重視すると共に、安全が確認された従来の装置の使い方や組み合わせ方を考え、効果的に用いて治療することにより、多くの実績を残しています。
当院が「できるだけ歯を抜かない治療」にこだわる理由は、もともと私自身が「歯を削らず、被せず、歯を動かすことによって、美しくて機能的な噛み合わせをつくる矯正治療という方法」に、とても大きな魅力を感じて矯正歯科の専門医となったからです。
そして「自然の歯を動かしていくのであれば失うものはない。抜かずに済めば100%じゃないか!」と思ったのです。ですが、そのための診断が大変であることは事実です。たくさんの資料やデータ、模型などを使い、読み取り、いろいろなケースを考える必要があります。
「できるだけ抜かない矯正」は診断が難しく、手間がかかります。ですが私にとってはこの「大変な診断」が「大変だけど楽しい」「やりがいがある」と感じられるのです。妥協することは好まず、やれるものはやってみるという性質・性格が、この仕事に向いていたのかもしれません。
個人的な趣味は、Jazz Classicを聴くことと、そのためのオーディオ装置を作ることなのですが、そちらのほうも「マニアックな領域に達している」と言われることがあります(笑)。そんな私だからこそ、患者さんのためにできることがあるのなら、今後も努力を重ね、臨床では難しい症例ほど積極的でありたいと思っています。
静岡は私の出身地であり、当院のある呉服町は私の生まれ育った場所でもあります。愛着のあるこの地の皆さんが、1人でも多く、歯並びや噛み合わせのお悩みから解放され、健康な心と体を手に入れていただけるよう努めていきたいと思います。
また、一般の社会人を経た経験を活かし、視野の広い歯科医師でありたいと考えています。矯正治療については、子どもでも大人でも、開始時期、費用、方法、期間など、わからないことや不安なことが多々おありだと思います。まずは、お気軽にご相談ください。
かたやま矯正歯科 院長 片山 綱
【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業 公的機関勤務
1986 東北歯科大学 入学
1995 神奈川歯科大学大学院修了
1995 矯正歯科専門医院勤務
1998 かたやま矯正歯科開業
【所属団体・資格】
歯学博士
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (Charles H. Tweed International Foundation Tucson US-AZ)
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会
「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」とは一般的に「出っ歯」と呼ばれる状態のことで、噛み合わせたとき、上の前歯が下の前歯より大きく前に出ている歯並びのことです。前歯の生える向きの角度異常や上あごの過剰成長、下あごの成長不足、幼少時の指しゃぶりの癖などが主な原因と考えられます。
「上顎前突」の治療例はこちら
歯と歯の間に隙間があいてしまっている歯並びのことを「空隙歯列(くうげきしれつ)」と言います。一般的には「すきっ歯」とも呼ばれる状態で、2本の前歯の間にスペースが生じている「正中離開(せいちゅうりかい)」も空隙歯列の症例の1つです。あごと歯の大きさが合っていないことや、埋伏歯などによって、そもそもの歯の本数が不足していることなどが原因となります。
「叢生(そうせい)」とは、あごと歯の大きさのバランスが悪いことが大きな要因となり、歯が凸凹に生えたり重なったりしている状態の総称。「乱杭歯(らんぐいし)」や「八重歯(やえば)」とも呼びます。
「反対咬合(はんたいこうごう)」は、噛み合わせたときに下の前歯が上の前歯より前に出ている歯並びのことで、 一般的には「受け口」と呼ばれる症状です。主としては遺伝的な要因が影響していると言われますが、上唇を吸い込んだり、舌を突き出すといった幼少時の癖が影響しているケースもあります。
「開咬(かいこう)」とは、奥歯は上下が噛み合うのに、前歯は上下の歯列の間に隙間が生じてしまう状態です。遺伝的要因のほかに、幼児期の指しゃぶりや舌を突き出す癖、口呼吸などが誘因として影響していると考えられます。
「過蓋咬合(かがいこうごう)」は、上下の歯を噛み合わせると上の前歯が下の前歯をほとんどすべて隠してしまうような、噛み合わせが深すぎる状態のことです。遺伝の影響のほか、早い時期に乳歯を失い、永久歯が成長するまでに時間がかかってしまったことや、虫歯などで奥歯を失ったまま放置したことなどが誘因となるケースもあります。
マルチブラケット装置とは、歯の1つひとつにブラケットという小さな装置を接着し、それにワイヤーを通して少しずつ力を加えることにより、歯並びを三次元的に整えていく装置です。いわゆる「ワイヤー矯正」に用いる、最もポピュラーであり、なおかつ最も信頼度の高い矯正装置です。また、弱いワイヤーで動かすため、痛みも無いと言って良いでしょう。
全部の歯の位置と傾きを同時に動かすためほとんどの症例に対応でき、治療効率が良く、治療結果も優れているといったことから、大人の矯正の主役の装置です。また、子どもの矯正においても、前歯を整えるなど、随所で重要な役割を果たします。
マルチブラケット装置を用いて行う矯正テクニックとしては、断面が四角のワイヤーを用いる「エッジワイズ法」が主流です。当院では主にエッジワイズ法の中の「スタンダードエッジワイズ法」を採用しています。
一昔前までは金属製のブラケットが主流だったため、"ギラギラして目立つ"という印象が強く、そのデメリットを避けるためにさまざまな治療方法が開発されてきたと言えるかもしれません。ですが、三次元的かつ精密な歯の移動を可能とするには、ワイヤー矯正が最も有効です。
最近では、不正咬合の一部はマウスピースなどでも歯列矯正が可能と言われているようですが、治療結果として満足できるレベルではありません。そこで当院では、マルチブラケットを中心として、個々の患者さんに適した、ていねいで精密な矯正を行っています。
また、現在では装置の改良が進んでいますので、ブラケットは小型化され、目立たない色のブラケット(審美ブラケット)も登場しています。ただし、性能では金属製の方が優れている面もありますので、当院では、見えにくいブラケットを主としながら、用いる箇所によって使い分けています。
ブラケットの種類(素材)と特徴
●金属製ブラケット
【メリット】
ワイヤーの滑りが良いことから、ほかのブラケットに比べて多少早く歯が動く
【デメリット】
銀色なので治療をしているのが目立つ
●セラミック製ブラケット
【メリット】
ブラケットの色が歯の色に近いので、矯正していることが目立たない
【デメリット】
金属ブラケットに比べると強度に劣り、稀に割れてしまう場合がある
●レジン(合成樹脂)製ブラケット
【メリット】
セラミック製ブラケットと同様に、矯正しているのが目立ちにくい
【デメリット】
ブラケットが大型で磨耗しやすく、柔らかすぎてワイヤーの力が歯にきちんと伝わりにくい
フレンケル
子どもの矯正に用いる機能性矯正装置のひとつです。噛む力をはじめとするお口周りの筋肉の力を利用して矯正治療を行う装置なので、バネやゴムは使用されていません。頬や唇などの圧力を排除し、かつ上下の顎骨の位置関係を適正に保ち、口腔周辺の筋肉バランスを修正しながら上下顎の自然な成長を促す装置です。出っ歯用や反対咬合用などもあります。
ヘッドギア
お口の中で上あごの奥歯につけた小さな装置に差し込み、奥歯を後ろに移動させると共に、上あごの成長を抑制する装置で、主に出っ歯の矯正に使用します。子どもの矯正に用いることがほとんどです。
プレート(移動用ネジつき)
上あごの奥歯を後ろに移動させるなど、さまざまな用途に使用します。ネジを回すことによって、ワイヤーの枠に囲まれた歯が移動していきます。治療効果が確実な装置のひとつです。
ナンスのホールディングアーチ
奥歯が前に動いてこないよう、奥歯の位置を保つために使用します。
急速拡大装置
歯につける金属のバンドと、歯列の幅を押し広げる拡大ネジから構成された装置です。ネジにより、2週間ほどの短期間で上あごの幅・歯列の幅を広げます。主に子どもの矯正で使用しますが、痛みなどはなく、極めて安全な装置です。
プロトラクター(上顎前方牽引装置)
上あごの成長が不足しているために反対咬合が起きているといった、骨格に原因がある反対咬合の治療に使用する装置です。口腔内に取りつけたフックと顔の前方に取りつけたフェイスマスクとの間にエラスティック(輪ゴム)をかけて使用することで、上あごの前方成長を促します。家にいるときに使用します。大変パワーのある装置ですが、使い方で治療効率が違ってきます。
リテーナー
リテーナーは、矯正装置による治療が終了したあとに使用する装置です。矯正装置は歯やあごを動かすための装置ですが、リテーナーは、矯正装置を外したあとに、整えた歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防止するために使用する『歯を動かさないための装置』です。
リテーナーには、プレートタイプ、マウスピースタイプ、取り外しができないタイプなどいろいろありますが、最も良く使用されるのはプレートと総称されるタイプです。
QH(クォードヘリックス)
上あごの拡大装置のひとつで、作りやすく、性能が優れているので使用頻度の高い装置でもあります。主に成長期のあごの拡大に使用しますが、大人でも、マルチブラケット装置の装着前や装着中に使用することがあります。
BH(バイヘリックス)
下あごに使い、バネの力で歯列を拡げる固定式装置です。上あごのQH(クォードヘリックス)と対で使われることが多く、形が小さいわりに効果が高いのでよく使われます。
拡大床
主に子どもの矯正治療で使います。中央にあるネジを調節することによって、あごを左右に拡げていきます。扱いやすいのですが、ややパワーに欠けます。
タングクリブ
開咬(オープンバイト)の治療に用います。上あごの大臼歯に装着し、柵の部分は前歯の裏に位置します。この柵によって、歯並びを悪くしている原因の1つである舌癖を防ぎ、舌が前に出てこないようにするための装置で、主に子どもの治療に使用します。場合にもよりますが、かなりの効果がみられます。
ジャンピングプレート
上あごにつけます。下の前歯があたる部分が斜面になっています。これで下のあごを前に誘導します。食事、歯磨きなどのときは外します。着脱が簡単なので小さいお子さんでも自分でできます。使いやすい装置です。効果はややマイルドです。
当院の矯正治療で主役となるのは、マルチブラケット装置を用いた「エッジワイズ法」です。この方法は、大人の矯正の主役であるだけでなく、子どもの矯正でも前歯を揃えるなど、随所で重要な役割を果たします。
マルチブラケット装置とは、歯の本数分の多数のブラケットを使うことから「マルチ」と名付けられていますが、多くの方が「ワイヤー矯正」として良くご存知の方法です。すべての歯に固定したブラケットにワイヤーを通すことにより、歯を三次元的に動かすことが可能です。また、全部の歯の位置と傾きを同時に動かすため、治療能率が良く、治療結果も極めて優れています。
マルチブラケット装置を使用する方法は、断面が四角いワイヤーを使うエッジワイズ法が殆どですが、当院ではエッジワイズ法の中の「スタンダードエッジワイズ法」を採用しています。
「スタンダードエッジワイズ法」と「ストレートエッジワイズ法」
現在のエッジワイズ法は「スタンダードエッジワイズ法」と「ストレートエッジワイズ法」に分けられます。ストレートエッジワイズ法は、歯の形や大きさの違い、歯面の傾きといった三次元的な情報を平均値としてあらかじめブラケットに組み込み、U字型のワイヤー(調節のないワイヤー)を入れると、平均値の位置関係に自然と歯が並ぶというシステムです。
たとえるなら「平均的な体型の人を想定して作成・販売されている既製服」のようなイメージです。ですが、歯の形や大きさ、歯の位置関係というのは人それぞれですから、平均値が必ずしも個々の口腔内の状況に適しているとは言えません。
一方、スタンダードエッジワイズ法は、ワイヤーを通すブラケットの溝が歯と平行で、歯面との距離も一定です。そのブラケットにワイヤーを通しながら、各歯が自然な位置関係で並ぶように、実際の状況に合わせてワイヤーを曲げ、細かく調節していきます。
つまり、ストレートエッジワイズ法が既製服なら、スタンダードエッジワイズ法は、個々の体の寸法を測ってていねいに仕立てるオーダーメイドと言えるのです。
当院では、主に「スタンダードエッジワイズ法」を用いて、一人ひとりの患者さんに合わせた矯正装置を手作りしています。歯1本1本の形、傾きに合わせてワイヤーの角度を微妙に調整することで、より効率的で効果的な治療を行います。
また、初めて装置を装着するときは、極めて柔らかいワイヤーを使用し、その後、歯の動き具合に合わせて徐々にワイヤーの力を強くするなど、緻密なコントロールを行います。そして、最後も少し細めのワイヤーで仕上げます。こういった細やかな調整や配慮により、治療時の痛みもほとんどありません。
当院では、個々の状態によって必要な、奥歯の位置の調整などの準備を先に行ってから、スタンダードエッジワイズ法を採用します。これは、子どもの治療の場合でも、大人の治療の場合でも同様です。常に、一人ひとりに合わせたていねいできめ細かい治療を心がけています。
上顎前突の場合
上顎小臼歯あるいは上下の小臼歯を抜歯して矯正するのが標準的な方法ですが、奥歯から前歯まで全体を後方に下げることにより、かなりの症例で抜歯を避けることが可能です。また、下あごを前方に出す方法が適しているケースでは、個々の状態に最も効果的な装置を選択して使用します。これらも小学生から中学生、場合によっては高校生でも治療しています。さらには大人の治療においても、可能と思われるケースでは試みます。
叢生の場合
あごを拡げる方法、大臼歯を後ろに下げる方法などを検討し、抜かない治療を数多く実現しています。ただし、歯の幅を削る方法は極力避けています。
反対咬合の場合
上顎前方牽引法が治療の標準です。通常は奥歯から牽引するのが一般的ですが、当院では、前歯から牽引することによって上あごの成長を促すようにしています。この方法によって、多くの症例で永久歯の抜歯に至らず、かつほとんど後戻りのない結果を得ています。この方法による治療は、小学生から中学生ぐらいまでが適していますが、個人の条件次第で高校生でも可能なケースがあります。
「矯正って...どんな治療なんだろう?」
「いつ治療したらいいのかしら? 方法は?」
「すっごく痛いのかもしれない...」
「普通の歯医者さんでも治療してもらえるのかな?」
「費用はどれぐらい必要?」
「歯並びが気になるけど、歯を抜いて矯正するのはちょっと...」
歯並びを治したい、きれいにしたいと思っていても、いろいろな不安やわからないことが多くて、困ったり悩んだりしている方は少なくないと思います。なぜなら「矯正治療に関する正確な情報」は意外と少ないからです。
中には「矯正治療をお願いしたら歯を抜かれちゃうかも...」と思っていたり、自己判断で「凸凹がひどいから治らないだろう...。治してもらうとしたら歯を抜くしかないんだろうな」と思い込んでしまっているケースもあるのではないでしょうか?
当院では、気軽に正確な矯正歯科知識を得ていただけるよう、毎月1回「無料矯正教室and Q&A(予約制)」を行っています。
月に1回、原則として第3日曜日午後1時から40分程度の教室です。院長が、矯正歯科治療の具体的な内容、治療時期、抜歯の問題、期間など、矯正について画像を用いてひととおり解説します。また、皆さんからのご質問にもお答えします。
疑問の全部は解決できないにしても、まずは経験豊富な矯正医の話を直接お聞きになり、かつ質問してみるのが一番でしょう。この「無料矯正教室 and Q&A」は、客観的な情報提供の場とするために、当院の診療とは切り離して開催しております。どうぞご遠慮なくお気軽にお越しください。
●お問い合わせは 054-221-8818 かたやま矯正歯科へお電話ください。
無料矯正教室のほかにも、当院では常に「新しい情報の発信」を心がけています。このホームページはもちろんのこと、医院の入り口および受付では、矯正治療の時期についてのアドバイス、不正咬合のチェックポイントなどがご覧いただけるパンフレットを常時配布し、皆さんに理解を深めていただいています。
いざ矯正治療をスタートされた方々に対しては、治療の進行度合い、現時点での治療状況、今後の見通しといったことを、できるだけこまめにお伝えしようと考えています。矯正治療は通院期間が比較的長く、回数も多くなりますので、今がどの段階であるのかがおわかりになれば、それだけで気持ちが楽になると考えるからです。
毎回の治療時になるべく多く時間を取り、患者さん自身、あるいは治療を受けているお子さんの保護者の方とお話しするようにしています。雑談を混じえながらも、さまざまなご質問にお答えさせていただいています。 そんな中で特にご注意申し上げるのは「矯正装置をきちんと使うこと」および「矯正治療中の歯磨き(虫歯予防)」のことです。
矯正治療では、個々の状態に適した矯正装置の使用が不可欠です。そして、矯正器具にもよりますが、多かれ少なかれ通常より歯が磨きにくくなりますので、いつも以上にていねいな歯磨きを心がけることも不可欠です。そこで当院では、皆さんに少しでも治療期間や歯磨きを楽しんでいただけるように「サンクスシステム」を行っています。
このシステムは、良く装置を使っていただき、さらには良く歯磨きをしていただいた方に、医院からの感謝の印として小さなカードを差し上げています。
また、治療終了時にささやかなセレモニーを行っています。皆さん大変喜んでくださいますので、当院としても嬉しい限りです。
あごの成長が止まった大人の矯正は、子どもに比べると歯の動く範囲が小さい、抜歯が必要となる確率が高くなる、といった制約があることは否めません。ですが、大人は「歯並びを治したい」という自らの希望で始めるので、治療への理解や治療中のケアがしっかりとでき、良い結果に満足されている方は大勢いらっしゃいます。
なお、大人でも歯と骨の大きさ、必要なおよその移動量、その際の歯や骨の示す角度等の条件などを正確に把握することによって、非抜歯での治療が可能なケースは多々あります。当院ではそのために、大人の方の場合も、子どもの治療の場合と同様に、従来の分析法のほか、パーセンタイル法など複数の分析を利用し、できるだけ正確な状態の把握に努めています。
そして、患者さんのデータから非抜歯で治療できる可能性を探り、装置の使い方などを工夫することによって、できるだけ歯を抜かずに治療することを目指します。
歯と歯周組織に問題がなければ、矯正治療は何歳からでも可能です。当院では「ていねいな診断、ていねいな治療」をモットーに「一人ひとりに合わせた科学的な分析と効果的な治療」を行っています。正しい診断や情報を得て、納得できる治療を受けるためにも、矯正専門の当院へお気軽にご相談ください。
矯正治療を希望される理由としては、お子さんの場合より、大人の方のほうが「より深刻で現実的」と言えるかもしれません。たとえば、歯並びが悪いことにコンプレックスを感じている方や、話すときに空気が漏れてうまく発声できないなど、大人になり、対人関係が広くなればなるほど、深刻に悩んでいらっしゃる方は少なくないのです。
20代では「就職活動のために第一印象を良くしたい」「結婚式までに治したい」といった方が増えてきます。また、30代・40代になると、「子どもの手が離れて少し余裕ができたから」とおっしゃる方もいれば「子どもの幼稚園や小学校の受験の面接までに自分の歯並びをきれいにしたい」というお母さんもいらっしゃいます。
さらには、50代・60代では、矯正治療はアンチエイジングや健康寿命を延ばすことにも大きく関わってきます。そして最近では、20代・30代の男性が矯正治療を始めるケースも増えています。
欧米では、健康管理と共に、歯並びや噛み合わせを整えることは社会的ステータスの現れであり、身だしなみの一部として重要視されています。それだけに、留学先や海外出張先で歯並びの悪さを指摘されて恥ずかしい思いをした...という話も珍しくないのでしょう。そういったことから、国際化社会におけるビジネスチャンスのために矯正治療をされている方も少なくないようで
大人の矯正治療の主役は、マルチブラケット装置を使用したスタンダードエッジワイズ法です。患者さんの口腔内の状況によっては、マルチブラケットによる治療を始める前に、プレートによって大臼歯を後方に移動させたりするケースもあります。
大人の場合はプレートを用いてもあごの骨の成長は望めませんが、歯を動かすために利用することは可能です。
「スタンダードエッジワイズ法」についてはこちら
矯正装置を装着しているときは装置の周囲に食べカスが残りがちで、虫歯や歯周病になりやすくなってしまうのは子どもの矯正と同じです。ブラッシングや食べ物への気づかいが大切です。
子どもの矯正治療は、大きく分けると第I期治療と必要な場合に行う第II期治療とがあります。
第I期治療では、あごの成長の促進や抑制を行ったり、歯並びが凸凹にならないようにあごの骨を拡げたりするなど、主に骨格的な問題を正すことに努めます。その結果、前歯や奥歯もきちんと並んできます。
Ⅰ期治療のみで終了する場合も多くあります。
第II期治療は、必要な場合に行います。すべての歯が永久歯になってから行い、すべての歯が噛み合うように個々の歯の位置を整えます。年齢的には、通常は中学生以降に行う治療です。
第I期治療は、骨格的な問題を正す治療が中心です。特に小学生までであれば、機能的矯正装置による矯正治療が有効です。
機能的矯正装置とは、ワイヤーやゴムといった矯正材料の力ではなく、噛む力をはじめとするお口周りの筋肉の力を利用して矯正治療を行う装置の総称です。成長期に用いることで上あごや下あごの成長を促進し、過蓋咬合や機能性反対咬合を治療していきます。
この時期に行うべき治療は、具体的には、叢生、上顎前突での大臼歯の後方移動、反対咬合での前歯からの前方牽引などです。歯を抜かずに治療するためには、奥歯をできる限り大きく移動させるケースがありますが、当院ではヘッドギアのほかにも装置を色々と工夫することによって良い結果を上げています。
第I期治療を受けた方の多くは、永久歯が生え揃ったこの第II期で仕上げの治療をします。
子どもの矯正では、骨格への働きかけは、第I期治療でできるだけ迅速に行います。その段階で奥歯の移動や骨格の成長によってスペースを確保し、第II期治療ではマルチブラケット装置を使用したスタンダードエッジワイズ法により、歯並びを全体的に整えていくといった流れです。
矯正装置を装着していると装置の周囲に食べカスが残りがちで、虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。そのため、通常以上にていねいにブラッシングすることや、食べる物にも注意を払うことが大切です。せっかく歯並びを治しても、虫歯や歯周病にかかってしまっては元も子もないので、治療中は下記のことに注意しましょう。
ブラッシング
毎食後必ず歯を磨くことを心がけましょう。自宅ではもちろんのこと、外出時でも食後は歯を磨くようにすることが虫歯や歯周病予防につながります。通常よりも時間をかけてていねいにブラッシングするだけでなく、装置の構造に合わせた磨きやすいタイプの歯ブラシ(歯間ブラシなど)によるブラッシングもプラスすると良いでしょう。手鏡を利用して、装置の周囲の汚れが取れているかを確認しながら磨くのがポイントです。
食べ物
基本的に、食べてはいけない物はありません。ですが、ガムやキャラメル、おもちなどは歯や矯正装置に付着しやすいため、注意したほうが良いでしょう。また、おせんべいやナッツ、氷といった固いものを噛むと、装置が破損する恐れがあります。小さく砕いてから食べるようにしましょう。
当院では「できるだけ歯を抜かない矯正治療」を目標にしています。しかし特に年齢が上がるにつれ、「抜くことが不可欠なケース」も少なくありません。歯を抜かない矯正治療が困難な場合や、歯を抜いて矯正治療をしたほうが良いケースが多いことの大きな理由は、日本人の骨格そのものにあります。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、日本人には「歯が大きく、あごの骨が小さいタイプ」が多いのです。小さな土台(あご)に、そのスペースには収まりきらない大きな歯が生えてきてしまうことを考えると、抜歯を避けられないケースがある程度増えるのは仕方のないことなのです。
抜く・抜かないの判断
大切なのは、まずは「歯を抜かずに矯正できる可能性」を見極め「歯を抜かずに矯正する工夫や努力を最大限まで行う」ことだと考えています。そしてそれは、個人個人についてのていねいな診察と診断、および効果的な治療方法と技術力によって可能となるのです。
抜く・抜かないの見極めポイントは、まずは「歯と骨の大きさとバランス」です。さらには「不正咬合の程度や種類」でしょう。当院では、これらをしっかりと見極めるために、複数の検査データと個人個人の条件(お子さんの場合には成長に関するデータなども含む)を重視しています。
お子さんの矯正治療の場面では、できるだけ個々人の成長発育状態を正確に捉えるため、パーセンタイル図表も利用しています。もちろん大人の場合も個々人の状況に応じて、できるだけ歯を抜かないで治療することを大事にしたいと考えています。
そしてもう1つ。ちょっと意外かもしれませんが、抜く・抜かないの見極めポイントとして大切にしていることは「患者さん自身のご希望」です。中には「少しでも治療期間が短くなるなら抜歯してほしい」と考える方もいらっしゃいます。逆に、患者さんが「どうしても抜きたくない」という場合には、可能な限り非抜歯での治療を考えます。
矯正治療は、歯並びを整えて、健康的な笑顔を作り出します。また、見た目を美しく整えると同時に、健康な噛み合わせをも実現する意味があります。逆に、悪い歯並びをそのままにしておくと、多くのデメリットが生じてしまいます。
たとえば、歯磨きがしづらく、きちんと磨いているつもりでも、歯並びが悪いせいでブラシがしっかり行き届かなくなり、虫歯や歯周病になりやすくなります。また、舌の位置がずれて発音が不明瞭になったり、きちんと噛み合わせたりできないために、食べ物がよく噛めず、胃腸に負担がかかってしまうこともあります。
このように矯正治療は、見た目の審美面と噛み合わせの機能面、その両方を正しく改善することであり、心身の健康のために重要な意味を持っているのです。
小さなお子さんは日々成長し、歯並びもどんどん変化していきます。それだけに「矯正治療に適切な時期はいつ頃なのか」と、保護者の方が迷われてしまうことがあります。
ここで知っておいていただきたいのは、成長過程にあるお子さんであればこそ「成長発育を利用した効果的な治療」が可能である、ということです。ただし、個々の症状によって「適切な治療時期が異なる」場合もあります。できるだけ歯を抜かない治療を可能とするために「治療に適した時期」を大事にしたいものです。
少しでも歯並びに気になる点が生じたら、なるべく早く、まずはご相談ください。来院されて診察をしたからといって、必ずしもすぐに治療をスタートさせなければならないわけではありません。迷ったまま、治療に適した時期を逃してしまわないために、まずは「時期を見極めること」を目的としてご相談いただければと思います。
成長発育を利用した効果的な治療をスタートさせるのに適した年齢は、一般的な目安としては7~9歳ぐらいです。遅くとも、身長が急激に伸び始める前、年齢としては10~12歳くらいまでが望ましいので、小学生のうちに相談、開始されるのが良いでしょう。
その理由は、良い歯並びを実現するためには、上下のあごの骨の大きさや位置関係のバランスが重要だからです。たとえば、上下とも歯はきれいに並んでいたとしても、前歯の上下間に隙間ができていたり前後に大きく離れていたりする場合は、良い歯並びとは言えません。
これらは「開咬」あるいは「上顎前突」「反対咬合」と呼ばれる不正咬合の一例ですが、歯が生えているあごの骨の大きさや位置関係に問題があって生じている場合が多いのです。
あごの骨の成長状態の見極めが重要
子どもの矯正治療では、あごの骨のバランスを整え、それによって歯の並びと噛み合わせを良くしていくことを考えます。そのためには、暦年齢や歯齢のほか、身長の変化などの臨床資料を考慮して、個人のあごの骨の成長状態をできるだけ見極めなければなりません。
そして、骨格に問題がある場合には、早いうちに治療を開始し、成長を利用して骨格のアンバランスを取り除き、歯の生えている骨の大きさや位置関係をできるだけ正常に近づけることが必要です。骨の大きさや位置関係が正常に近くなれば、永久歯が生えてからの矯正治療で、歯を抜かなければならないケースも減る可能性があります。また矯正治療結果も、より良いものとなり得るでしょう。
あごの骨の成長には上下で違いがあります。そのため、矯正する症状によって治療をスタートするのに適した時期にも違いがあります。
<叢生の場合>
歯並びが凸凹している叢生の場合、上下の骨の大きさを拡げて歯全体を収容しやすくする治療を行うことが多いので、成長期であればあるほど効果的です。そのため、小学生のうちに治療を開始するのが望ましいのですが、スタート時期に関しては、少し広く考えても大丈夫でしょう。
<反対咬合の場合>
反対咬合の場合は、下あごの発達に比較して、上あごの成長が不足している状態が多く見られます。この場合、下あごの成長を抑えながら上あごの成長を促進するように装置を用います。この装置は、きちんと使用した場合には相当な効果を示しますが、上あごの成長が9~10歳ぐらいで終了してしまうため、治療に適した時期を逃してしまうケースもあります。
つまり反対咬合の場合は、ドクター側の装置の選択眼も重要ですが、保護者の側でも、治療開始に適した時期を逃さないことが大切です。具体的には9~10歳頃までに、少なくとも小学生のうちに始めるのが望ましいでしょう。
<上顎前突の場合>
上顎前突の場合には、上あごの成長が良過ぎるケースと、逆に下あごの成長が足りないケースがあります。そこで、個々の状況に合わせて、上あごの成長を抑えたり、あるいは下あごの成長を促進する装置を用いたりします。いずれにしても、自然な成長を利用して、成長のバランスを整えることを重視した矯正装置を適切な時期に使用した場合は、驚くほどの効果があります。
また、第二大臼歯(12歳臼歯とも呼ばれる、前から数えて7番目の永久歯。11~14歳ぐらいの間に生えてくる)が萌え出る前でなければ治療しにくいケースも多くあります。成長期にあるほど効果的ですので、なるべく早期に治療開始したいものです。やはり小学生の頃が望ましいでしょう。
個人個人の成長差や複合的な症状も把握して対応
単一の不正咬合に関して、望ましい治療開始時期の目安を挙げてみましたが、実際の不正咬合は、複数の症状が複合しているケースがほとんどです。そのため、複合した症状に必要な治療を選択し、個人個人の成長発育状態に応じた治療を実施していきます。
また、身長が伸びる時期が一人ひとり違っているように、あごの骨に関しても、成長発育が進む時期や成長スピードといったものには個人差があります。だからこそ、歯の大きさやあごの特徴を測定したり、身長変化データなどを併せたりして、今後の変化・成長具合をしっかりと把握することに努めています。
お子さんの歯並びが心配な保護者の方も、各症状別に示した「治療に適した年齢」を参考に留め、なるべく早い時期に一度ご相談いただくことで、最適な時期を逃さないように注意してあげてください。
治療に適切な時期が過ぎてしまったと思われる場合でも、矯正治療ができなくなるわけではありません。大人になってからでも矯正治療はできます。年齢が進むにつれて、選択可能な治療方法がだんだん減ってくると理解いただくのが正しいと思います。
たとえば、8~10歳の頃であれば歯を抜かずに治療することが可能だったけれど、中学生になってから矯正治療に入ったために抜歯が必要になるといったケースもあり得ます。ただし成長の個人差は非常に大きく、適切な時期そのものに違いがありますので、遅いように見えても実は遅くはない場合もあります。
いずれにしてもなるべく早め、できれば10歳くらいまでに矯正医に相談されることが望ましく、遅くとも小学生のうちには相談、開始されることをお勧めします。また、中学生、高校生になってからでも可能な場合はありますので、一度ご相談ください。
少しでも早めにスタートするのが望ましいと言えますが、矯正治療に年齢制限はありません。何歳からでも治療可能です。
ただし、大人と子どもでは治療方法に大きな違いがあります。あごの成長が発育段階にある子どもの場合は、その成長発育を促したり抑制したりしながら正しい方向にリードして、歯とあごを自然で理想的な位置に調整しながら治療を進めていきます。
一方、すでに成長発育が止まっている大人の場合は、あごの大きさが完成しているため、それをベースに治療を行います。そのため、あごの大きさが足りずに歯並びが凸凹している場合や歯列全体が前に出ている場合などには、抜歯が必要とになる確率が高くなります。
ですが、大人でも歯と骨の大きさ、必要なおよその移動量、その際の歯や骨の示す角度等の条件など、できる限り正確に把握すれば、従来普通に考えられているよりは多くのケースで抜かない治療が可能となります。
このため、従来の分析法のほか、パーセンタイル法など複数の分析を利用し、できるだけ正確な状態把握に努力するのは子どもの場合と同じです。なかなか手間はかかりますが、このような緻密性があってはじめて可能となるのが、非抜歯での矯正です。
ただ、年齢に伴って歯の動きは少し遅くなります。また、虫歯や歯周病などの個別問題も生じてくるので、やはりなるべく早めにご相談いただくことが望ましいでしょう。
当院では、治療前の分析と、それに基づく診断を非常に重視しています。なぜなら、患者さんの個々の状態や条件によって、またそういった状態や条件をどう評価するかによって「いかなる治療方法を用意できるか、適応させられるか」が大きく違ってくるからです。
治療に使用するのは安全が確認されている従来の装置ですが、その使い方や組み合わせ方を考え、効果的な治療法としています。それと共に、検査データや成長に関するデータなど、個人の条件をしっかりと重視することで多くの実績を残しています。
中学生以下の年代は、矯正治療にとっては極めて有利な時期と言えます。その理由は、成長期を利用してあごの骨に働きかけることによって、歯を抜かずに治療できるケースが多いからです。逆にこの時期を逃してしまうと抜歯が必要となる確率が増えますので、少しでも早くご相談いただきたいと思います。
成長期を有効に利用するためには、まず一人ひとりの歯やあごの特徴を測定し、かつ身長変化データなどを併せて、今後の変化・成長具合をしっかりと把握することが重要です。
そこで当院では、従来の分析法のほか、パーセンタイル法などに基づく複数の分析を利用して、成長をより詳しく捉えるようにしています。こうした精密性によって、成長を利用した歯を抜かない治療の見通しが立ってくるのです。
●パーセンタイル法
対象とする計測値の分布(数値群)を小さい順に並べ、パーセントで位置付けを見る方法
矯正治療をしたのに、時間が経ったら歯が動いてしまい、再び歯並びが悪くなってしまうという状況を「後戻り」と言います。後戻りを防ぐために、治療後しばらくの間はリテーナーという装置を使って矯正後の状況を保って安定させるのですが、不正咬合によってはそれでも不十分なケースがあります。
当院では、早い時期に来院いただき成長期を利用した矯正治療において、後戻りは極めて少ない結果を得ています。
たとえば「反対咬合」では、上顎前方牽引法というのが標準的な治療法です。通常は、上の奥歯から全体的に前方向に引っ張ります。しかし当院では、使用する治療方法は同じく上顎前方牽引法であっても、奥歯からではなく前歯から牽引することによって、上あごの成長を促しながら矯正していくようにしています。
こういった「治療法の工夫」によって、永久歯の生え方などにも悪影響を与えず、かつ後戻りのしにくい結果を得ています。
歯並びが凸凹していたり、上の前歯が前方に突き出してしまっているなど「歯並びの悩み」は人それぞれです。また、ひとことで「凸凹している」と言っても、その箇所や程度、周囲の歯やスペースの状況も千差万別でしょう。それだけに「どのような方法で、どういう方向性で治療を行うのが最適か」ということも、本当にケースバイケースなのが矯正治療です。
ですから「矯正=抜歯が必要」というわけではありません。一見しただけでは「歯を移動させるスペースがなさそうに見える歯並び」でも、奥歯から少しずつ移動させることでスペースをつくり、抜歯せずに矯正できる場合もあるのです。
逆に、患者さんの症状によっては、小臼歯などを抜歯してスペースを確保する必要があるケースも少なくありません。また抜歯したほうが、治療期間が短縮できたり、治療後の後戻りの心配が減ったりするケースがあるのも事実です。
当院が大切にしている「できるだけ歯を抜かないで治療する」という方針は、
「できるだけ歯を抜かずに矯正治療の目的(体と心の健康)を達する。
子どもでは積極的に成長を利用し、顎の骨格を改善し、歯を抜かないで、良いかみ合わせを達成する」
ということを意味しています。
抜かなくてはならない歯を抜くのは「仕方のないこと」ですし、抜いたほうが良い結果が得られるケースについても同様でしょう。ですが、抜かなくても治療可能なケースであるならば「もったいないこと」だと思います。
「咀しゃく(噛む)能力が低下すると認知症の発症リスクが高まる」と言われているように、歯は「健康の源」です。これからの高齢化社会に向かっては「いつまでも自分の歯で咀しゃくできること」が健康寿命を延ばすことにつながる重要事項ですので、矯正歯科治療においても、できるだけ歯を抜かない治療と、そのための的確な判断や治療の工夫・努力が求められていると考えています。
日本人は骨格的に「歯が大きく、あごの骨が小さいタイプ」が多いため、歯を抜かない矯正治療が困難な場合や、見た目の問題から歯を抜いて矯正治療した方が良いケースが多く見られます。
そのため「他院で抜歯を勧められた」「通常は歯を抜いて治療するケースだと言われた」という患者さんが「本当に抜くしかないのか...」「できれば抜きたくない」という思いで当院を訪れるケースもあります。
そんな中には、当院でも「抜歯が必要」という診断結果となるケースもあります。しかし、歯を抜かないで矯正可能なケースがあるのも確かなのです。
2014年3月23日
かたやま矯正歯科のアクセスと医院案内です。
医院名 |
かたやま矯正歯科 院内紹介はこちら | |
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住所 |
〒420-0031 静岡県静岡市葵区呉服町2-2-14 | |
電話番号 | 054-221-8818 | |
診療科目 |
矯正歯科 毎月第3日曜に「矯正教室andQ&A」を開催 |
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00~12:30 | × | × | ○ | × | × | ○ | ▲ |
14:00~18:30(火・金は19:30) | × | ● | ○ | × | ● | ○ | × |
●:14:00~19:30
▲:第1・第3日曜は診療
休診日:月・木・日(第2・第4日曜)・祝
2014年3月22日
受付ではスタッフが笑顔でお出迎えいたします。ご予約の相談や治療中の疑問・質問など、どうぞお気軽にお尋ねください。
院内には治療を終えられた方々の喜びの写真を展示させていただいております。
待合室は、白を基調とした清潔感ある落ち着いた空間を演出しております。リラックスしながら診療をお待ちいただけるように、お一人がけのチェアーをご用意しました。
常に気持ち良く使用していただくために、毎回清掃を心がけており、感染対策や滅菌には細心の注意を払っています。
治療前のカウンセリングや、治療計画などのご説明を行うスペースです。お悩みはもちろん、費用や期間のことなど、どうぞお気軽にご相談ください。
診療前、時間がなくて家でブラッシングできなかった、という方も大丈夫。当院ではブラッシングスペースを完備しています。どうぞ、診療前にご利用ください。
胸のレントゲンなどを撮るのに比べ、歯は面積が小さいので被曝量はかなり小さいものです。
定評あるレントゲン機器専門メーカーの器材を使用しています。
当院では手袋からエプロンまで、可能な限りディスポーサブル(使い捨て)を徹底しています。使用する器具は患者さま毎に洗浄消毒・滅菌を欠かさず行ったものを使用します。
2020年4月現在、新型コロナウィルス感染症に関して.
矯正歯科では、虫歯切削等はありませんので粉塵は飛ばず、比較的問題は生じにくいのですが、皆様に安心してご来院頂くため十分な予防策が必要です。
現在当院では、次のような対策を取らせて頂いております。皆様の安全のため、ぜひともご協力頂けますようお願い申し上げます。もちろん治療器具の滅菌、できるだけディスポ製品の使用に努めていますのはもちろんです。
1.予約を分散し、できるだけご来院が重ならないようにしております。
2.待合室イス、トイレ等はできるだけ頻繁に、次亜塩素酸水、アルコールによる消毒を致します。
3.ご来院頂いたとき、付添の方も含めまず洗面所にご案内し、皆様に手洗いをお願いしております。その後、アルコールにて手指消毒をお願いします。
また、瞬時に測れる非接触式体温計を用い、体温を測らせて頂いています。
4.治療チェアにご案内した時、再びアルコール手指消毒をして頂き、同時にイソジンによるうがいをお願いしております。
5.受付カウンターは透明ビニールにて部分遮蔽させて頂いております。また、窓もできるだけ開放し、換気に努めております。
6.スタッフは、全員マスク、フェィスシールド、グローブを使用させて頂きます。
また、常に増して手洗い、手指消毒に務めております。
ご面倒ですが皆様にご協力頂き、乗り越えていきたいと願っております。
2014年3月21日
項目 | イメージ | 内容 | 価格(税抜) |
---|---|---|---|
初診料 | 歯の模型、症例画像等の参考資料をご覧頂きながら、症状、見通し、治療方法、費用などゆっくりとご相談いたします。 | 2,000円
(税込2,200円) |
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検査料、診断料 | 歯の写真、X線写真、口腔模型など必要な資料を採らせて頂きます。そして通常のコンピューターを用いた分析はもちろん、歯の大きさやパーセンタイル図表、成長などの分析を丁寧に行います。子どもの矯正の場合、特に成長発育に関するパーセンタイル分析は欠かせません。 | 検査診断料30,000円 (税込33,000円) | |
基本料金 | 子どもの矯正(I期治療) 子どもは成長し日々変化します。個々の成長発育に注意しながら治療して行きます。装置は様々ですが、取り外し可能なものをできるだけ使います | 300,000円 (税込330,000円) 原則として分割支払い | |
子どもの矯正(II期治療) ご希望ある場合のみ行います。装置はマルチブラケットが主ですが、大人と同じく、見えにくく高性能なセラミックブラケットを原則として使います。 | 300,000~350,000円 (税込330,000~385,000円) 原則として分割支払い | ||
大人の矯正 マルチブラケット装置が主役です。見えにくく、かつ高性能なセラミックブラケットを標準使用します。 また、白色の審美ワイヤーもご希望により実費で使用します。 | 600,000円
(税込660,000円)
原則として分割支払い
(症状により+10,000円
(税込+11,000円)) | ||
処置・その他 | 処置費(月1回の装置調整・診察) | 1,000~7,000円
(税込1,100~7,700円) ※急患の場合は原則として無料 |
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マルチブラケット装置除去時の処置費 | 12,000円 (税込13,200円) | ||
口腔衛生指導料 | 原則として無料 | ||
リテーナー料 | 原則として無料 |
当院では、現金一括でのお支払いのほかに、分割払いでもお支払いいただけます。
一括支払い
当院受付での現金お支払い、または当院指定の銀行口座へお振込みください。
注:銀行口座へのお振込み手数料は患者さまのご負担となります。
分割支払い
分割回数、金額は特に決めていません。お気軽にご相談ください。
なお、金利、手数料等はいっさい頂戴しておりません。
矯正治療費は通常、医療費控除の対象となります。大人の矯正の場合、診断書が必要なこともありますのでご相談ください。
医療費控除とは、自分や家族のために医療費を支払った場合、一定の金額の所得控除を受けることができる制度です。
治療にかかった費用は医療費控除の対象になります。医療費控除は医療費の負担を軽減するために設けられた制度で、一年間に10万円以上の医療費が必要になった場合に所得税の一部が戻ってきます。
本人及び生計を同じにする配偶者その他親族の医療費(毎年1月1日から12月31日までの分)を支払った場合には翌年の3月15日までに申告すると医療費控除が適用され税金が還付または軽減されます。
ただし、年間お支払いになった医療費が10万円以上でなければ対象となりません。(申告額は200万円が限度です)所得金額合計が200万円までの方は所得額の5%以上医療費がかかった場合に申告できます。
・医師、歯科医師に支払った診療費、治療費
・治療の為の医薬品購入費
・通院、入院の為に通常必要な交通費(電車賃、バス代、タクシー代等)
・治療の為に、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師による治療を受けた際の施術費
・その他
・確定(還付)申告書(給与所得者は源泉徴収票)
・領収書(コピーは×)
・印鑑、銀行等の通帳
*確定(還付)申告書は地元の税務署においてあります。
*申告期間は翌年の2月16日から3月15日の間です。ただしサラリーマンの方の還付は1月以降受理されます。
2014年3月19日
2014年2月10日
かたやま矯正歯科(以下、当院)は、ご予約やご相談・資料請求などで皆様に個人情報の提供をお願いすることがあります。当院は、ご提供いただいた個人情報に関して本「プライバシーポリシー」に基づき、取り扱いに細心の注意を払っています。
ご予約やご相談、資料請求時にお伺いする個人名、メールアドレス、その他の個人情報は、適切にご予約を受付けたり、ご相談内容、資料請求に適切にお答えするために必要なものです。これら以外の目的では使用致しません。
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当院では、お答えいただいた個人情報を、販売したり、貸し出したりすることはありません。下記の場合においてのみ、個人情報を外部に提供することがあります。
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尚、ご相談に関しまして、公益性があると判断した内容を当サイト及び当院関連サイト上で公開する場合がありますが、その場合は個人情報が特定されない状態で公開します。
かたやま矯正歯科
院長 片山 綱
〒420-0031
静岡県静岡市葵区呉服町2-2-14
2014年1月10日
【院長プロフィール】
大学病院矯正科および矯正歯科専門医院での臨床を経て、歯学博士、日本矯正歯科学会認定医として矯正医療に従事。
無料矯正教室はこれまで多くの人が参加しています。これからも患者さんの心と体の健康のため、質の高い治療はもちろんのこと、豊富な情報発信も実施しています。
【カウンセリング相談について】
高齢化社会の到来を考えた上でも「自分の歯」をできるだけ多く残しながら治療しようとする努力が必要です。このカウンセリング相談では、症例画像等の参考資料をご覧頂きながら、症状、見通し、治療方法、費用などおよそ30分から、場合により1時間ほどご相談いたします。お気軽にお申し込みください。