各種類の不正咬合がどのように治るのか、ご紹介します。
叢生(歯がガタガタ)-子ども 叢生(歯がガタガタ)-大人
反対咬合(受け口)-子ども 反対咬合(受け口)-大人
上顎前突(出っ歯)-子ども 上顎前突(出っ歯)-大人
開咬(上下の歯が開いている)-子ども 開咬(上下の歯が開いている)-大人
空隙歯列弓(すきっ歯)-子ども 空隙歯列弓(すきっ歯)-大人
各種類の不正咬合がどのように治るのか、ご紹介します。
叢生(歯がガタガタ)-子ども 叢生(歯がガタガタ)-大人
反対咬合(受け口)-子ども 反対咬合(受け口)-大人
上顎前突(出っ歯)-子ども 上顎前突(出っ歯)-大人
開咬(上下の歯が開いている)-子ども 開咬(上下の歯が開いている)-大人
空隙歯列弓(すきっ歯)-子ども 空隙歯列弓(すきっ歯)-大人
装置:QH(クォードヘリックス)
■説明
上の犬歯の入る余地がほとんどありません。上あごの骨が小さいので、徐々に上あごの大きさを拡げることにしました。
■治療後説明
I期治療終了。永久歯に交換したところです。子どもの矯正の段階としては十分でしょう。
装置:ヘッドギア
■説明
上右犬歯と上側切歯が飛び出しています。かなりの叢生ですが、骨のバランスは悪くありません。
まず、上の奥歯を後ろにずらしてスペースを作り、それからそのスペースを各々の場所に集めます。
■治療後説明
I期治療終了です。飛び出していた歯がきれいに収まりました。
装置:QH(クォードヘリックス) プロトラクター マルチブラケット
■説明
極度の叢生に反対咬合が重なっています。歯は大きいですが、あごの骨は普通サイズです。
上あごをQH(クォードヘリックス)、プロトラクターで拡大後、マルチブラケットを使用。
■治療後説明
きれいになりました。
装置:プレート(移動用ネジつき) ナンスのホールディングアーチ マルチブラケット
■説明
叢生がかなりきつい状態です。歯も大きく、見た目も考えて抜歯ケースとしました。
上の左奥歯が前に来すぎています。それをネジ付プレートでまず少し下げてスペースを作ります。
ナンスで止めて、マルチブラケットを使用。このとき上下の小臼歯を2本ずつ抜歯しました。
■治療後説明
終了です。
装置:QH(クォードヘリックス) BH(バイヘリックス) マルチブラケット
■説明
中程度の叢生です。しかし、歯の大きさと骨の大きさとのバランスは見た目ほど悪くありません。非抜歯としました。
少し骨が足りないので、QH(クォードヘリックス)で拡げました。なお、下あごも拡げる必要があり、BH(バイヘリックス)と呼ばれる装置を使いました。
■治療後説明
理想的な並び方、歯の角度です。少し骨を拡げたことが良い結果につながりました。
装置:プレート(移動用ネジつき) ナンスのホールディングアーチ マルチブラケット
■説明
中程度の叢生です。歯の大きさが許容範囲内、非抜歯です。とはいえ、少し骨が足りません。
そこで奥歯をプレートで後ろに下げました。下げたあとは、ナンスで固定。
その後、マルチブラケットを使用しました。
■治療後説明
上の奥歯をあらかじめ下げるなど、ていねいな治療の甲斐があったようです。
装置:QH(クォードヘリックス) マルチブラケット
■説明
かなりの叢生です。歯も大きい。これは抜歯するしかないでしょう。抜歯しても骨の大きさが不足しそうです。
そこでまず、少し骨を拡げます。大人でも少しなら広がります。次に虫歯の小臼歯を選んで抜歯しました。その後、マルチブラケットを使用。
■治療後説明
きれいに並びました。良く噛めるようになりました。
装置:プレート(移動用ネジつき) マルチブラケット
■説明
普通は抜歯ケースでしょう。しかしあごの骨の大きさ、歯の大きさ、叢生の状態など色々検討すると、非抜歯でできそうです。まず、奥歯を後ろに下げ、それからマルチブラケットを使いました。
■治療後説明
終了です。
装置:プロトラクター(上顎前方牽引装置) マルチブラケット
■説明
小学校高学年で来院されました。骨格に大きな問題があるので、できるだけ早期に治療に入りたい場合です。外側からの装置を家で使い、できるだけ骨格の条件を良くしてから噛み合わせを作ります。
成長期を確かめて上顎骨をできるだけ大きくします。第2大臼歯を待って大人の矯正の段階に入ります。
■治療後説明
終了です。
装置:QH(クォードヘリックス) プロトラクター(上顎前方牽引装置)
■説明
骨格性の反対咬合です。上あごをQH(クォードヘリックス)で拡げたあと、プロトラクターを家で使用。
■治療後説明
子どもの矯正(I期治療)の終了時です。非常にきれいな治り方をしています。II期治療が必要かどうかは、後日判断となります。
装置:急速拡大装置 プロトラクター(上顎前方牽引装置) マルチブラケット
■説明
中学生で来院されたので、まだ急速拡大が可能でした。成長状態まで含めて検討した結果、上あごの骨を拡げて前方牽引する、という子どもの治療が可能でした。
マルチブラケットを上の歯だけに使いました。
■治療後説明
終了です。II期治療は不要でしょう。
装置:フレンケル
■説明
反対咬合です。骨格は小さめ。フレンケルを使用して上あごの成長を加速させ、下あごに自然に被るようにします。併せてあごの骨の位置関係も整えていきます。
■治療後説明
I期治療終了。7歳で前歯2本が揃いました。反対咬合はきれいに治っています。
装置:QH(クォードヘリックス) プロトラクター(上顎前方牽引装置)
■説明
上あごの幅が狭いので拡大し、前方牽引しました。
■治療後説明
きれいに治っています。
装置:マルチブラケット
■説明
骨格性の反対咬合。抜歯して矯正治療するより、外科手術併用の方がより良い結果になると判断。
■治療後説明
終了しました。
装置:マルチブラケット
■説明
骨格性の反対咬合。外科手術ケースとならないぎりぎりの例でしょう。下の小臼歯を2本抜歯しました。
■治療後説明
スペースを閉じるのにやや苦労しましたが、きれいにできました。
装置:QH(クォードヘリックス) ヘッドギア マルチブラケット
■説明
小学校高学年で来院されました。歯は大きめで、やや八重歯。あごの骨は普通。歯を抜きたくないとのご希望がありました。
QH(クォードヘリックス)で上あごを拡げ、ヘッドギアで第一大臼歯を後ろに下げました。観察のあと、マルチブラケットを使用。
■治療後説明
歯を抜かずに治療できました。
装置:プレート(移動用ネジつき) 急速拡大装置
ナンスのホールディングアーチ マルチブラケット
■説明
中学生での来院です。重度の出っ歯、過蓋咬合ですが、歯を抜きたくないとのご希望。
まずプレートで上の奥歯を後ろに下げ、それから上あごを急速拡大。一番奥の歯はナンスで固定しておきます。ブラケットを付けて、針金と顎間ゴムで上の奥歯をさらに後ろに下げます。
■治療後説明
移動量が多く大変でしたが、きちんと並びました。
装置:ジャンピングプレート マルチブラケット
■説明
来院時、すでに第2大臼歯が萌出中でしたが、検討した結果、I期はジャンピングプレートを使い、深すぎる噛み合わせを浅くします。II期は非抜歯でいけそうでした。
■治療後説明
良い結果が得られました。
装置:プレート(移動用ネジつき) マルチブラケット
■説明
上顎前突の程度が強く難しい例です。単純に上の小臼歯を抜いただけでは良い結果が得られません。上あごの大臼歯をまず下げ、それから上の小臼歯を抜歯して治療しました。
■治療後説明
終了です。
装置:マルチブラケット
■説明
前歯が大きく内側に倒れ込んでいます。歯はさほど大きくないのですが、骨が小さい例です。
上下の小臼歯を抜歯し、マルチブラケット装置をつけました。
■治療後説明
良い感じで終了です。
装置:プレート(移動用ネジつき) マルチブラケット
■説明
かなりの出っ歯です。
後方の余地が少々あるので、歯を抜かないで大きな後方移動を行いました。後方にだけ移動させるのは、難しいのですが、かなり移動しました。さらにマルチブラケット装置を使い、全部の歯を後ろにもってきました。
■治療後説明
終了です。大きく改善されました。
装置:タングクリブ
■説明
前歯も開いていますが、側方がより開いています。軽度の開咬。タングクリブを装着しました。
■治療後説明
I期治療終了です。犬歯が生えてきました。
装置:QH(クォードヘリックス) マルチブラケット
■説明
下顎骨が大きめ、かつ左にずれている。歯は大、抜歯治療が適当と考えられます。
QH(クォードヘリックス)で上あごを拡大し、マルチブラケットを装着します。
■治療後説明
外した時点ではわずかなずれが見られますが、良好な終了です。
装置:マルチブラケット
■説明
開咬の程度大、しかも非対称。診断の難しいケースです。非抜歯で対応します。
マルチブラケットの際は、左側のワイヤーにバネを曲げ込み工夫しました。
■治療後説明
終了後、保定装置はかなり工夫したものを使います。
装置:プレート(移動用ネジつき) ナンスのホールディングアーチ マルチブラケット
■説明
中学生での来院です。出っ歯で上の歯の位置が全部左側にずれています。真ん中も大きくずれていました。側方歯部に隙間が多く、抜歯は避けたいのでプレートを使い、右の奥歯を後ろにずらすことから始めました。必要量の移動をさせて奥歯をいったん固定したあと、ナンスで固定し、ブラケットをつけて上の歯を全部右に動かします。
■治療後説明
終了です。
装置:マルチブラケット
■説明
歯が小さめでスペースがあります。非抜歯ケースです。マルチブラケットにて治療。
■治療後説明
きれいに治りました。以後は保定が重要です。
装置:マルチブラケットの部分使用
■説明
前の隙間が気になる、ということでした。左右臼歯部の噛み合わせが十分で、問題は前歯のみでした。そこで一部のみの矯正(MTM)を行いました。
単純に隙間を閉じただけではすぐ戻ってしまいますので、まず一番前の2本をつけ、後ろから保定し、その状態から横の歯をつけていきました。
■治療後説明
すべての隙間が閉じ、きれいに並びました。
装置:QH(クォードヘリックス) マルチブラケット 治療後装置:リテーナー
■説明
歯は大きめ、骨も大きめなので、ちょうど並びそうです。しかし、あちこち隙間があり、かつ下の前歯1本が欠損です。
上あごをやや拡げ、上左右大臼歯をやや前にもってきます。下の前歯部分は1本分の隙間をあけ、あとから補綴します。
■治療後説明
終了しました。リテーナーでしばらく保定します。下の前歯部分にはダミー歯を入れ、あとから補綴します。