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2015年7月23日

当院は大人の矯正治療についても実績をあげています。

大人の矯正治療は、子どもと違い、成長による変化とその利用を考える事は不要です。
今の条件だけ考えれば良いのですから、楽と思われるかもしれません。


しかし上下顎の骨格、つまり歯ならびの土台の改善は難しいわけですから、歯の移動量は多くなり、ある歯を抜歯して他の歯を移動しやすくする場合も度々出てきます。このあたりを丁度良く計算するのが難しいのです。

さらに計算通り各歯を動かし、あるいは固定しておく技術は、矯正治療特有のもので、長年の経験が必要です。
また大人では歯の動く速度に個人差があり、平均的にもやや遅くなる感じがあります。

こうした点からは、大人の矯正は難しくなります。


しかし一方、治療経過についての予測が普通はしやすく、本人の協力が十分得られる、といった点からは、大人の矯正も良い治療結果が得やすい、と言えます。


結局、大人の矯正治療では抜歯ケースが増えてきますが、結果への見通しを持ちやすく、本人の協力が十分ならば、普通は良い結果が得られる、と言えるでしょう。

なお当院は大人の矯正治療でも、できるだけ歯を抜かない努力をしています。
抜歯ケースが増えるのはやむを得ませんが、歯の大きさ、顎の骨格等の諸条件を総合的に考え、見た目の良さも考えて、歯を残すことを考えます。

一例です。20代後半の方でした。
既に紹介してますが、「他では全て、上下の小臼歯4本の抜歯が必要と言われた」と治療後の感想に書かれています。
0463 2009 07 11ks 初診 前.JPG0463 2013 12 10ks 前.jpg

確かに、上左前歯の前への飛び出しはかなりの程度ですが、その一方
他の歯はかなりきれいに並んでいます。

総合するとやはり歯を抜くのは惜しい感じです。
しかし、歯を抜かずに治療するためには、上の第一小臼歯から第二大臼歯まで後ろに下げねばなりません。
きれいに並んだ歯列を、後ろに移動させるのは、総移動量が大きく技術的に大変です。ちょっと時間をかけてやってみました。良い結果になりました。

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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

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