ある相談例(子供 反対咬合)から
先だってのご相談で、反対咬合(7才)の男子がお見えになりました。
5才ころから、ある地で口腔内にプラスチックの装置を入れ、治療していたそうです。
でも、およそ1年以上経っても改善が見られない、ので気になる、とのことです。
見ますと、明らかな骨格性の反対咬合です。それも結構厳しい症状です。というのは、
反対なだけでなく、下顎が下方向に成長しています。
反対咬合でかつ、開咬(上下の歯が離れてくる)の方向に向かっているようです。
もちろんデータを採って、分析しないと正確には分かりませんが。
骨格性反対咬合は、「前方牽引装置」という外側からの装置を適切に、しかも年齢的に早めに使っていかないと治りません。
その一方、早めに適切に使えば、ほぼ十分な治療結果が得られます。
こうした判断と治療は、矯正治療について十分な経験を積んだ専門医にしかできません。
同伴されたお母様には、
症状はなかなか厳しいこと、
口腔内に入れておくだけの装置で治療出来るケースではなく、前方牽引装置を使うべきこと、
年齢的にまだ間に合うが、急ぐこと、
など説明しました。
どの程度理解頂けたかは分かりませんが、無言でお帰りになりました。
骨格性の反対咬合を治し、喜ばれたケースは、多数あります。
「ここまで治るとは思わなかった」と喜ばれたお母様もおられます。
HPにもいくつかの治療例を掲載いたしております。
時期と方法さえ間違わなければ、骨格性反対咬合も十分治せます。
ご相談ください。