相談例:Ⅰ期治療(子どもの矯正)終了時から16年後にⅡ期治療希望
長くやっているとたまにこういうこともあります。
信頼してわざわざ来院頂いたのですから、嬉しい限りです。
記録を見ると、16年ほど前に、Ⅰ期治療(子どもの矯正)を終了していました。
普通、すぐにⅡ期治療(永久歯列での治療)に入ります。もちろんⅡ期治療が必要な場合ですが。
この例は、Ⅰ期治療で顎の拡大、下顎骨の前方への移動を行いました。
Ⅱ期治療では抜歯してマルチブラケットの予定でした。
問題は、当時保定不十分なのに、16年経ってⅠ期治療の結果が残っているか、です。結論的に言うと7割は残っていました。
初診時の写真(子どもの時ですが)の特徴と比べると、上顎の幅、下顎の位置など明らかに改善が見られます。特に下顎の位置が、ほぼ良い位置で戻っていないことは、嬉しいことです。
これならⅡ期治療(永久歯列、マルチブラケットを使う治療)もかなり容易です。
何よりこの状態からなら、さらに良い結果が望めます。
最も、虫歯、歯周病その他、大人の矯正治療に特有の問題は注意しなければなりません。