小学校のころより顎関節に異音あった例
小学校の中頃から、顎関節でパキパキ音がしていた、という高校生です。そう多いケースではありません。
一年半ほど前に来院、重度の上顎前突(出っ歯)と過蓋咬合(かみ合わせが深すぎる)が特徴です。
そのままでは、抜歯症例にしても、良いかみ合わせは取れません。
そこで下顎を前進させ、同時にかみ合わせを上げる、レジン装置(プラスチック製装置)を一年ほど使いました。これにより、顎関節への負担も減少するはずです。
上顎の前突感は減り、見た目は改善がありました。しかし、顎関節の異音は相変わらず、横で聞いていても大きく口を開け閉めするときにパキパキ音がします。
やむを得ず、Ⅱ期治療に向け、準備を始めたところ一ヶ月ほどして、パキパキ音が明らかに減少してきました。
ちょっと驚きました。矯正治療の場合、顎関節症状は悪くはならないにしても、短期ではあまり変化しないのが普通だからです。
もしかしたら大きな改善が可能かもしれない。そう思えるので専門の口腔外科の先生に顎関節の状態を調べ、できれば治療し回復を依頼しました。