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2015年10月15日

叢生、上顎の右側切歯が引っ込んでいるのが一番気になり、さらに前歯上下のかみ合わせが甘いのも気になる、ということです。
0516 2010 12 29 hs 初診 右.jpg0516 2010 12 29 hs 初診 前.jpg0516 2010 12 29 hs 初診 左.jpg


検査の結果、歯は小さく、顎の骨の大きさは大体OK。そのほかの数字も非抜歯で良さそうです。
上左の第一大臼歯が、前方にありすぎるのでそれを上顎に入れるプレートで後方に移動することから始めました。
約7ヶ月くらいして下右写真のように上左の第一大臼歯が、後方に移動しました。スペースができているのがわかります。
0516 2011 09 10 hs 上顎P.jpg0516 2015 04 25 hs 上顎.jpg


そこからマルチブラケット使用が始まりました。家で使うヘッドギアや上顎のゴムで上左の小臼歯と犬歯をさらに後方に移動し、かつ、下顎前歯にあった歯のねじれなどを除去していきました。
0516 2015 06 17 hs 右.jpg0516 2015 06 17 hs 前.jpg0516 2015 06 17 hs 左.jpg


マルチブラケット開始およそ5ヶ月後、全体におよそ並んだ頃、急な話がふってきました。
アメリカの大学に留学が急に決まり、あと3週間で出発だそうです。帰国の時期はわかりません。
全く急な話で慌てました。しかし、本人のためになる話です。協力しなければいけません。

考えた末、やや細めの仕上げワイヤーを使い、あと少し歯の角度、上下の当たり等を改善して装置を外すことにしました。
 その場でワイヤーを曲げ、入れました。そして数日後に調整。
院長は、スタンダードエッジワイズ法で鍛えていますので、必要なワイヤーをその場で屈曲製作し、また調節するのは慣れています。

出発の4日前装置を外し、前日にリテーナーをsetし、終了しました。
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急な話でしたが、仕上げは十分、上下の奥歯、前歯の咬み合わせも上々です。
結局、マルチブラケット装置を付けてから6ヶ月で矯正治療終了にこぎ着けたわけです。当人の協力は大変に頂きました。
ご本人は、大変喜んでおられました。こちらは大変でした。

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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

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