治療中について

矯正治療は痛い?

基本的には痛みはありません。痛い状態を我慢しながらでは続きません。
しかし例外が1つ、大人の矯正治療に使うマルチブラケット装置を付けたとき、歯の部分が鈍く痛い、噛むと痛い、などを感じることがあります。でもこれは数日でなくなります。
子どもの矯正では色々な装置を使います。金属装置は占有スペースが小さくて良いのですが、反面歯が動き出すときわずかに痛みを感じる場合もあるようです。気づかずに過ぎてしまうケースの方がずっと多いようです。
現代の矯正治療が世界中に広まり信頼されている理由の1つにこの無痛性を挙げても良いでしょう。
そのうち歯が動き出すとそれが楽しみとなり、気持ちが切り替わってくるようです。安心して矯正治療に入ってください。

矯正治療の途中で嫌にならない?

確かに治療途中で気分が縮むことはあるようです。治療中止まで至れば、大きな無駄をした気分になると思います。しかし、そう滅多にはありません。特に、毎回の経過と見通しの解説に力を入れている医院の場合には少ないと言って良いと思います。また、少し治療が進んでくると、むしろ終了が楽しみになるようです。
年単位の時間が経過する間に多少の気分のむらが生じることは当然です。それでも乗り切れるのが普通と考えて良いと思います。

装置をつけたままで虫歯にならない?

主に固定式の装置の場合は問題です。結論的にはきちんと歯みがきをし、医院で管理していれば大丈夫です。取り外したあともきれいなものです。
装置をつけたまま歯みがきを怠り医院の管理も受けない場合、装置の周りが白く脱灰して残ることがあります。さらに進むと本当の虫歯になります。また装置を壊れたままにした場合、不測の事態もあり得ます。
でも普通に通院し、歯みがきをしていれば上記のような事態はまずありません。

歯みがきは歯ブラシだけで良いのでしょうか

結論は歯ブラシだけで足ります。小さめのヘッドのブラシを細かい動きで、角度を変えながら、歯と歯の間、ワイヤーの下に気をつけて磨くことで十分です。
電動歯ブラシもOKですが、大きいので細かく動かしにくく、かえって磨き残しが出ることには注意してください。
そのほか、歯間ブラシ等のさまざまな便利グッズがあります。使うなとは言いませんが、なるべく
歯ブラシを使い慣れてください。シンプル・イズ・ベストです。

矯正治療に時間がかかるわけ

矯正治療は、最低でも半年、普通は1年半~2年半くらいはかかります。短い時間ではありません。これは歯を安全に正確に動かすため、生理的に必要なやむを得ない時間なのです。
歯は、根の部分に破骨細胞、造骨細胞が交互に出現して移動します。急げばもう少し早くできますが、歯の根にダメージを与えてしまうかもしれません。医療なのですから、大事な歯の健康を害するようなことはしてはなりません。
大都会では、短期間でできるなどの宣伝を見ることがあります。人間の生理的条件は誰も同じです。急ぐあまり歯の健康を害しては何にもなりません。案ずるより産むが易しと言います。実際に始められた方々は、すぐに割り切って生活の中に許容される方がほとんどです。

通院間隔について

矯正治療での通院は月に一度がほとんどです。大変わかりやすいやり方です。しかし、それ以外に大きな理由があります。
矯正治療では、ある程度以上の力を加えることにより歯が動き出します。しかし動かし続けてはいけません。休みを入れながらが最も歯に良いのです。現在の矯正ワイヤーの多くは、装着しておよそ1~2週間経つと力が大きく減少します。すると歯は動きを止め、治療に休みが入るのです。ひと月ごとの通院なら、歯は十分休んでまた動くこととなり、歯に大変良いのです。
弾力性が長期維持されるワイヤーを使い、長期間歯を動かし、通院間隔を広げる方法もあります。弱い力なので悪影響はないと言いますが、歯が動く以上、ある程度以上の力は十分にかけているはずです。休みなく歯を動かすことになるのは、疑問が残ると言うべきでしょう。

まずはご相談ください

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