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2017年8月 9日

子どもの強度の上顎前突、過蓋咬合の治療は、
通常は、下顎を前に出しながら、かみ合わせを浅くしていく装置を使います。

数種ありますが、使い分けます。

効果としては、まずは歯並びが良くなるのですが、同時に気道が広がり、呼吸がしやすくなる効果もあります。
つまり歯並びを良くすることで呼吸が楽になり、酸素が十分に取り入れられるようになります。

11才は人によりますが、そろそろ身長が大きく伸びるころです。この頃までには治療に入りたいものです。でないと治療効果が上がりにくくなり、難しい治療になりかねません。

先日のご相談では、この状態でもご両親は治療開始をためらっておられました。
理由は以前、呼吸を改善して歯並びを治す、という矯正治療を受けたが、効果が上がらないのでやめた経験があるから、というのです。

呼吸改善は、矯正治療によって気道の大きさに改善が見られるのが前提です。順序が逆です。
始めの料金が安く、道具が簡易だったのが開始した理由のようでした。

何でもそうですが、矯正治療にも近道はありません。専門矯正医としては、データを元に、奇をてらわず、なすべきことを、着実に実行していくのみです。
時間も費用もそれなりにかかりますが、今まで皆様の信頼を得てきた、と感じています。

2017年3月22日

子どもの矯正治療では、上顎を拡大する、という処置がよくあります。
歯の土台となる部分の骨を広げる処置です。

日本人は顎の狭い場合が多いので、矯正歯科では非常によく行われます。
適切に拡大されれば、それまではみ出してガタガタになっていた歯がきれいに並んできます。

見た目が良くなると共に、咀嚼の能率まで改善され、気持ちと体の健康が改善されます。

もちろん検査結果から計画し、適切な量を、適切な装置を使って行います。

今回は、急速拡大装置といわれるものの効果を見て頂きます。
初診時です。
0354 2005 12 02ak mae shosin.jpg

急速拡大装置set時。とても狭い上顎です。
0354 2006 02 17ak zyougaku kyuukaku.jpg

急速拡大装置使用後。きれいに広がりました。自然な感じです。
0354 2006 04 15ak zyougaku kyuukakugo.jpg

矯正治療終了時の上顎。きれいで自然な感じです。
また前から見た写真。とてもきれいです。
なお、下顎は広げていません。
0354 2009 12 11ak zyougaku.jpg0354 2009 12 11ak mae.jpg

残念ながら顔写真はお見せできませんが、とても良い感じの仕上がりでした。ご本人もお母様も大喜びでした。

2017年3月 8日

矯正専門医が数人集まり、症例を検討する勉強会です。
今回の症例検討会は、横浜で行いました。

勉強会はおよそ3時間くらいかけて、10症例以上検討、意見を出し合います。

長時間になりますし、x線写真等検討するので、場所選びは意外と大変です。
普通は大学のセミナー室を借りて行います。

今回はちょっと変わって、喫茶店。でも普通の喫茶店では無く、
席スペースがとても広く、声を出しても回りに迷惑にならず、電源もとれ、長時間使える喫茶店です。

その代わり、珈琲一杯がとても高い。
でも貸し会議室よりは安いし、広いので静かです。ホテルの静かなロビーみたいです。

都会には、こんな喫茶店も沢山あるようです。

勉強終了後は中華居酒屋へ、お土産にもらった肉まんとシュウマイがとても美味しく、
そのせいか、来月も横浜でやることとなりました。

2017年2月14日

先だってのご相談で、反対咬合(7才)の男子がお見えになりました。

5才ころから、ある地で口腔内にプラスチックの装置を入れ、治療していたそうです。
でも、およそ1年以上経っても改善が見られない、ので気になる、とのことです。

見ますと、明らかな骨格性の反対咬合です。それも結構厳しい症状です。というのは、
反対なだけでなく、下顎が下方向に成長しています。
反対咬合でかつ、開咬(上下の歯が離れてくる)の方向に向かっているようです。

もちろんデータを採って、分析しないと正確には分かりませんが。

骨格性反対咬合は、「前方牽引装置」という外側からの装置を適切に、しかも年齢t的に早めに使っていかないと治りません。

その一方、早めに適切に使えば、ほぼ十分な治療結果が得られます。

こうした判断と治療は、矯正治療について十分な経験を積んだ専門医にしかできません。

同伴されたお母様には、
症状はなかなか厳しいこと、
口腔内に入れておくだけの装置で治療出来るケースではなく、前方牽引装置を使うべきこと、
年齢的にまだ間に合うが、急ぐこと、

など説明しました。

どの程度理解頂けたかは分かりませんが、無言でお帰りになりました。


骨格性の反対咬合を治し、喜ばれたケースは、多数あります。
「ここまで治るとは思わなかった」と喜ばれたお母様もおられます。

HPにもいくつかの治療例を掲載いたしております。

時期と方法さえ間違わなければ、骨格性反対咬合も十分治せます。
ご相談ください。

2017年1月19日

最近終了した方です。とても嬉しい丁寧なご感想を頂きました。
ご同意を得ましたのでご紹介します。
0584 2017 01 10kk 感想041s.jpg

2016年12月15日

ご相談の後、検査があります。
そして資料を分析し、診断結果及び治療方針、費用をお話します。これが診断です。

普通の場合、診断した後、治療に入るまでに、しばらく時間を要します。

まず必要な抜歯を行います(親不知、あるいは小臼歯等)。抜いた後はしばらくおきます。全体でおよそ一ヶ月くらい要します。(もちろん抜歯が無ければ、この行程はありません。)

それから、奥歯に小さなゴムリングをはさみ、歯と歯の間に0.1mm位の隙間を空ける必要があります。これに一週間。
その後、奥歯にバンドと呼ぶ金属の装置をsetします。

その後に、小臼歯、犬歯、前歯にブラケットと呼ぶ小さな装置を接着します。それが終わってから矯正用のワイヤーをsetします。

以上を経て、初めて歯が動き出します。ここまでは大体、歯を抜く場合で2ヶ月近く、歯を抜かない場合でも1ヶ月近くかかります。

診断があれば、その日にでも装置を付け、歯が動き出す、と誤解されている場合がたまにあります。実際にはこうした多少の準備期間が必要です。

もっとも矯正治療は、年単位で行うものですので、準備期間程度は誤差のうちかもしれません。

2016年11月17日

先日、ある方に質問されました。
「もうきちんと並んでいるのに、まだ時間がかかりますか」

2011 12 16mk 前.jpg2012 03 27mk 前.jpg

実は、矯正治療では、きちんと並んでから後、仕上げの時間が少し必要です。
上下の歯を更に良い位置にし、あたり方をより良くする仕事です。
上記写真の例では、およそ3ヶ月でした。

そのために入れるのが「アイデアルアーチ」と言われるワイヤーです。
アイデアルアーチ2006 09 01kaku w02.jpgアイデアルアーチ2006 09 01edgewise w04.jpg
右は拡大写真です。
断面が四角いワイヤーに凹凸を付け、更に部分毎に角度を付けます。

実は、このアイデアルアーチが、矯正治療の標準である、スタンダードエッジワイズ法の大きな特徴です。

最後のアイデアルアーチに、
そのケースで各歯に必要な位置関係、角度関係の情報を曲げ込み、
各人に取って、最も良い並び方を実現するのです。

曲げ込んだ情報を、ワイヤーから歯に接着したブラケットを通じて歯に伝え、
歯がその情報に従って微妙な動きをします。
そしてきれいな安定した歯ならびが完成します。

このため、多少の時間が必要です。普通は3ヶ月くらいでしょうか。
ちょっとの我慢をお願いします。


2016年11月 7日

今回は、最近終了の症例の中から、子どもの矯正の典型的な例をご紹介します。
最初9才時の写真は、
0434 2008 05 28so 初診 前.jpg0434 2008 05 28so 初診 右.jpg

歯が大きく、顎が小さいため、強い叢生です。さらに出っ歯も加わっています。
データによる検討の結果、
将来は抜歯治療を選択する事になるだろう、と予想されました。

そして、永久歯が生えそろった時点での治療を容易かつ、より良い結果とするため、9才時点で、顎の骨を広げておく(大きくしておく)必要が、認められました。

そこで、上顎に拡大プレート(着脱式)を入れ、約10ヶ月かけて上顎を広げました。
この時点で、叢生、出っ歯ともかなり改善されていました。


その後は、12才臼歯が揃うまでⅡ期治療開始を待ちました。

12才臼歯が揃ったのが、なんと14才、元々12才臼歯の生える時期は、個人差が大きいのですが、このケースではかなり待ちました。


資料を採り、再検討の結果、やはり小臼歯を抜歯する治療となりました。
それから準備をして、Ⅱ期治療開始。マルチブラケットを使用します。
予定の二年半をやや超えて治療終了。
0434 2016 11 04so 前.jpg0434 2016 11 04so 右.jpg

許可を頂きましたので、終了時の嬉しそうなお写真も掲載します。
0434 2016 11 04so 正貌笑顔.jpg
このケースは、
子どもの時に、骨格的な問題をできるだけ解決し、条件を良くしておいて、
永久歯列での治療を,できるだけ早く、できるだけ良い結果とする。

という子どもの矯正治療の理想を、忠実に実践できた例かと思います。

10代後半は、この後から高校、大学、社会人生活と色々楽しみが待ち受ける時期です。
その前に、素晴らしい歯並びを手に入れれば、やがて来る楽しみが二倍三倍にも思えるでしょう。

2016年11月 3日

矯正治療の通院期間を少しでも楽しいものにするために、当院にはサンクスシステムがあります。

装置の使用や、歯みがきを頑張っていただくと、小さなカードをさしあげます。
このカードが3枚たまるとプレゼントがあります。

中身は主に文房具。

小学生向けには少し遊び心のある楽しいもの。
中・高生向けには新しくて、使いやすそうな実用性のあるもの。

それぞれに知恵をしぼって選んでいます。

どうぞ、楽しみにカードを集めてください。

先日、大人の方に質問されました。
「もう綺麗になっているのに、まだ続くんですか」

矯正治療では、終盤に入ったある時期から、見た目は変わらないのに調整が続く事があります。
何もしていないのに費用ばかりかかる、という訳ではありません。

実は、綺麗に並んだように見えても、普通はまだ上下のかみ合わせ(あたり方)が十分ではありません。
 この上下の歯のあたり方(特に大臼歯)を十分にしておかないと、外しても微妙に歯が動き、歯のすきまができたり、後戻りしたりします。

 普通は、歯ならびが綺麗に見えだしてから、上下の歯列に最後のワイヤー(理想アーチと言います)を入れ、あたり方を慣らします。ワイヤを外しても歯を動きにくくするのです

通常は3ヶ月から6ヶ月くらいかかります。


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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

医院サイトはこちら
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