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2017年12月 5日

 大人の矯正治療では治療上の必要から、虫歯等の問題が無くても永久歯を抜くことがあります。
できることなら、抜歯せずに矯正治療したいのですが、症状の改善が二の次になってはやはり問題が生じます。

 特に日本人では、歯が大きい割に顎の骨が小さい方が多いので、大人の抜歯症例はどうしても多くなります。
 とはいっても、なるべく歯を抜きたくない気持ちもわかります。

 一人一人について、歯の大きさを測定し、顎の骨の大きさも可能な限り測定して、比較検討することが必要でしょう。その際、不正咬合の種類、程度ももちろん関わりを持ちます。
 いろいろなデータから、科学的な検討をできるだけ踏まえれば、必要性の程度も明らかになってきます。
 以上の結果をなるべく分かりやすく説明することも無論必要です。

 納得いく矯正治療のためには、このような努力が基礎になると思います。

2017年8月 9日

子どもの強度の上顎前突、過蓋咬合の治療は、
通常は、下顎を前に出しながら、かみ合わせを浅くしていく装置を使います。

数種ありますが、使い分けます。

効果としては、まずは歯並びが良くなるのですが、同時に気道が広がり、呼吸がしやすくなる効果もあります。
つまり歯並びを良くすることで呼吸が楽になり、酸素が十分に取り入れられるようになります。

11才は人によりますが、そろそろ身長が大きく伸びるころです。この頃までには治療に入りたいものです。でないと治療効果が上がりにくくなり、難しい治療になりかねません。

先日のご相談では、この状態でもご両親は治療開始をためらっておられました。
理由は以前、呼吸を改善して歯並びを治す、という矯正治療を受けたが、効果が上がらないのでやめた経験があるから、というのです。

呼吸改善は、矯正治療によって気道の大きさに改善が見られるのが前提です。順序が逆です。
始めの料金が安く、道具が簡易だったのが開始した理由のようでした。

何でもそうですが、矯正治療にも近道はありません。専門矯正医としては、データを元に、奇をてらわず、なすべきことを、着実に実行していくのみです。
時間も費用もそれなりにかかりますが、今まで皆様の信頼を得てきた、と感じています。

2016年11月17日

先日、ある方に質問されました。
「もうきちんと並んでいるのに、まだ時間がかかりますか」

2011 12 16mk 前.jpg2012 03 27mk 前.jpg

実は、矯正治療では、きちんと並んでから後、仕上げの時間が少し必要です。
上下の歯を更に良い位置にし、あたり方をより良くする仕事です。
上記写真の例では、およそ3ヶ月でした。

そのために入れるのが「アイデアルアーチ」と言われるワイヤーです。
アイデアルアーチ2006 09 01kaku w02.jpgアイデアルアーチ2006 09 01edgewise w04.jpg
右は拡大写真です。
断面が四角いワイヤーに凹凸を付け、更に部分毎に角度を付けます。

実は、このアイデアルアーチが、矯正治療の標準である、スタンダードエッジワイズ法の大きな特徴です。

最後のアイデアルアーチに、
そのケースで各歯に必要な位置関係、角度関係の情報を曲げ込み、
各人に取って、最も良い並び方を実現するのです。

曲げ込んだ情報を、ワイヤーから歯に接着したブラケットを通じて歯に伝え、
歯がその情報に従って微妙な動きをします。
そしてきれいな安定した歯ならびが完成します。

このため、多少の時間が必要です。普通は3ヶ月くらいでしょうか。
ちょっとの我慢をお願いします。


2016年11月 7日

今回は、最近終了の症例の中から、子どもの矯正の典型的な例をご紹介します。
最初9才時の写真は、
0434 2008 05 28so 初診 前.jpg0434 2008 05 28so 初診 右.jpg

歯が大きく、顎が小さいため、強い叢生です。さらに出っ歯も加わっています。
データによる検討の結果、
将来は抜歯治療を選択する事になるだろう、と予想されました。

そして、永久歯が生えそろった時点での治療を容易かつ、より良い結果とするため、9才時点で、顎の骨を広げておく(大きくしておく)必要が、認められました。

そこで、上顎に拡大プレート(着脱式)を入れ、約10ヶ月かけて上顎を広げました。
この時点で、叢生、出っ歯ともかなり改善されていました。


その後は、12才臼歯が揃うまでⅡ期治療開始を待ちました。

12才臼歯が揃ったのが、なんと14才、元々12才臼歯の生える時期は、個人差が大きいのですが、このケースではかなり待ちました。


資料を採り、再検討の結果、やはり小臼歯を抜歯する治療となりました。
それから準備をして、Ⅱ期治療開始。マルチブラケットを使用します。
予定の二年半をやや超えて治療終了。
0434 2016 11 04so 前.jpg0434 2016 11 04so 右.jpg

許可を頂きましたので、終了時の嬉しそうなお写真も掲載します。
0434 2016 11 04so 正貌笑顔.jpg
このケースは、
子どもの時に、骨格的な問題をできるだけ解決し、条件を良くしておいて、
永久歯列での治療を,できるだけ早く、できるだけ良い結果とする。

という子どもの矯正治療の理想を、忠実に実践できた例かと思います。

10代後半は、この後から高校、大学、社会人生活と色々楽しみが待ち受ける時期です。
その前に、素晴らしい歯並びを手に入れれば、やがて来る楽しみが二倍三倍にも思えるでしょう。

2016年10月28日

最近相談がありました。
出っ歯のお子さんです。
中程度でしょうか、はっきり出っ歯とわかります。

お話の中で、そのお母様が「最近ある新聞で出っ歯の早期治療は意味が無い、と読んだが、どうでしょうか。」と言われました。

 驚きました。出っ歯の早期治療は大きな効果を挙げていることは事実だからです。

出っ歯は単に歯が出ているだけでは無く、上下の顎骨の関係にアンバランスがあり、それが原因のケースが非常に多いのです。
 
 顎の骨のアンバランスは子ど(7-12才くらい)ものときなら治せます。子どもだからこそ、骨格的な原因を出来るだけ取り除き、永久歯のならびを整え、出っ歯を治すことができるのです。

着脱式の矯正装置を一年位使うだけで、多くのケースでそれ以後の治療が要らないくらいになります。
放置した場合は、やはり抜歯ケースとして治療することが確実に増えます。 

この大きな効果を持つ「出っ歯の早期治療」を否定するのは、誠にもったいないことと思います。

当院の症例にも綺麗に治っているケースが多くありました。

その一例です。年齢は12才、出っ歯の程度は中くらい。
約11ヶ月FRという装置を使用しました。

上が治療前、下の写真が治療後です。
このように骨格から治した場合後戻りはまずありません。それが特徴です。
2004 08 21yy 初診 右.jpg2005 05 07yy 右.jpg

2016年8月 5日

8才の時、出っ歯を主訴として来院。Ⅰ期治療開始。一年で終了。

観察期間が過ぎて、

永久歯が全部そろった11才9ヶ月からⅡ期治療開始、
13才5ヶ月、装置をはずしました。
Ⅰ期治療が適切に出来ていましたので、早く終了しました。

中学生で初めて矯正治療開始したとすれば、一年くらいは長くかかったでしょう。
また、今回のように非抜歯治療は無理で、抜歯治療となった、と思います。

ちなみに8才から開始してⅠ期、Ⅱ期治療をした場合と、
中学生から通常の矯正治療をした場合、とでは、
かかる治療費用はほぼ同じです。


上の2枚の写真が、8才Ⅰ期治療の開始時、
出っ歯、過蓋咬合、正中ズレ(上下の前歯の真ん中がずれている)等、かなりの問題があります。
下2枚の写真は、先日のⅡ期治療終了時です。すべて十分に改善されました。

お母様、本人とも大変喜んでおられました。いつもながら本当に嬉しい瞬間です。
0501 2010 11 27nn shosin mae.jpg0501 2010 11 27nn shosin migi.jpg0501 2016 07 23nn mae.jpg0501 2016 07 23nn migi.jpg

2016年7月16日

写真のとおり、かなりの出っ歯さんでした。上が初診時、下が終了時です。
0470 2009 09 19am 初診 前.jpg0470 2009 09 19am 初診 左.jpg0470 2012 12 04am 前.jpg0470 2012 12 04am 左.jpg
約三年で治療終了しました。
特徴的なのは、上の前歯の横の歯を抜いたこと。
強度の出っ歯さんの場合には、時々行います。
前歯の引っ込むのが早く治療期間短縮に繋がります。

問題は一つ、一応見えること。0470 2010 02 16am 前.jpg
でも写真を見て頂ければおわかりのように、装置に隠れ、そう気にする感じではありません。しかも半年くらいで間がつまり、殆ど気にならなくなります。

この方もさほど気になることは無かったと言われてました。
なにより、きっちりと出っ歯が治ったこと、これがうれしいと満足して頂けました。
とても協力的な方でした。

院長もうれしいお言葉です。

2016年6月 9日

矯正治療では、後戻り、と言うことが心配されます。

後戻りの原因は、ほぼ全部の場合、リテーナー(保定装置)の使用時間が不足したことにあります。
リテーナーをきちんと使っていれば、後戻りはまずありません。

殆どの方は、きちんと使っておられます。
ですから普通は、後戻りを心配される必要はありません。
多少不足気味でもまあ大丈夫です。

リテーナー(保定装置)の使用時間は、基本的には一日中です。(途中から寝ている間だけに縮めます。)
但し、食事等、運動、その他必要なとき(就活面接など)は外してもかまいません。
その程度で大丈夫です。従って生活に支障が生じる事はありません。


実際、当院では、この20年近く、後戻りの問題は起きていません。
保定中に全く変化が無いわけではありませんが、かなり少ない程度のものに過ぎません。

保定の必要性をきちんと説明し、納得頂いているから、
また使い安そうな保定装置を作り、setしているからと思います。
もちろん保定中も時折、チェックは欠かせません。


などありますが、根本的には、

「症状に適応したきちんとした治療」実践に努めているから、と自負しています。

つまり、きちんと検査した上で、
反対咬合では、骨格の問題があればきちんと前方牽引装置を使う。
上顎前突では、下顎が後方ならば、きちんと前に出す。
叢生では、歯の大きさ、顎の大きさをきちんと計測し、必要なら抜歯も考える。

など、治療にあたり、色々な問題点をきちんと把握し方法を考えること、に努めているから、
と思います。

ちょっと宣伝になりましたがご容赦ください。


2016年6月 3日

上顎前突は、日本人には非常に多く見られます。

単に上の歯が出ているだけでなく、上の顎の骨に比べ、下の顎の骨が後ろ過ぎることが殆どです。

子どもの時に治療すれば、歯も抜かず、きわめてきれいに治ることが殆どです。
もちろん大人もきれいに治りますが、歯を抜くケースはやはり増えます。

使われる装置は数種類ありますが、フレンケル装置もよく使います。
家でのみ使うので、使いやすく、効果も大きい装置です。

初診は9才の男の子、大変な出っ歯ですが、ほぼ一年後には殆ど治っています。

0571 2014 03 25 ma 初診 前.jpg0571 2014 03 25 ma 初診 右.jpg
かなりの出っ歯さんです。

フレンケル装置は家でのみ使います。
お口に入れておくだけです。
0571 2015 07 19 ma FRⅡ.jpg0571 2014 05 17 ma FR2前.jpg

使い始めて3ヶ月くらいでほぼ十分な結果となり、使用時間を減らしてさらに10ヶ月ほど使いました。上と下の歯の前後関係が、普通になっている(気にならない)ことに気がつかれる、と思います。この自然さが矯正治療の良いところでしょう。
0571 2015 12 20 ma 前.jpg0571 2015 12 20 ma 右.jpg


2016年3月24日

かなりの出っ歯さんでした。
抜歯せずに、とのご希望が強かったので、上の奥から後ろに移動させました。
ご本人がとても協力的だったこともあり、高校生のうちに終了できました。
喜んで頂き、とてもうれしい気持ちです。
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「最初、ものすごく歯並びが悪く、先生にみてもらったところ、「まれにみる出歯」とのこと。それまで虫歯がなかったので「何年かかってもいいから歯は一本も抜きたくない!!」という私の要望を叶えたうえで、現在、ものすごくきれいな歯並びになりました。前歯で食べものってかみきれるんだ、と、野菜とかについた歯型にニヤニヤ満足してます。本当にありがとうございます。はみがき、きっちりやります(^̂^)」

2016年2月12日

小学校の中頃から、顎関節でパキパキ音がしていた、という高校生です。そう多いケースではありません。
一年半ほど前に来院、重度の上顎前突(出っ歯)と過蓋咬合(かみ合わせが深すぎる)が特徴です。

そのままでは、抜歯症例にしても、良いかみ合わせは取れません。
そこで下顎を前進させ、同時にかみ合わせを上げる、レジン装置(プラスチック製装置)を一年ほど使いました。これにより、顎関節への負担も減少するはずです。

 上顎の前突感は減り、見た目は改善がありました。しかし、顎関節の異音は相変わらず、横で聞いていても大きく口を開け閉めするときにパキパキ音がします。

 やむを得ず、Ⅱ期治療に向け、準備を始めたところ一ヶ月ほどして、パキパキ音が明らかに減少してきました。

ちょっと驚きました。矯正治療の場合、顎関節症状は悪くはならないにしても、短期ではあまり変化しないのが普通だからです。

もしかしたら大きな改善が可能かもしれない。そう思えるので専門の口腔外科の先生に顎関節の状態を調べ、できれば治療し回復を依頼しました。


2015年12月27日

年末駆け込みのご相談がいくつかありました。空き時間に見させて頂きました。その一つです。

開咬とは、口を閉じても上下の歯が離れている状態、
叢生とは、歯がガタガタの状態、
上顎前突とは、出っ歯さんの状態、

この3つの不正咬合が重なった症例です。とても目立ちます。治療したいお気持ちは良く分かります。
叢生と開咬は程度が大です。大人でもあり、上下の小臼歯を抜歯して治療するのが最適でしょう。

こうした症例は、治療完了時には見違えるようなきれいな歯並びになります。
とても治し甲斐のある症例の一つです。
二十代始めの今、治しておけばきれいな歯並びは、一生の財産になります。

そのことを何度も説明いたしました。似た症例もご覧頂きました。
でも、今一つお気持ちが定まらなかったようです。
あの目立つ不正咬合をそのままにしておくのか、と思うととても残念です。

2015年12月22日

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「小学校3年から始めました。途中治療が少しつらくて泣いてしまったこともありましたが、治療を終え、自分の歯を見たとき、とてもうれしくなりました。正直、最初見たときは本当にきれいになっていて、自分の歯なのかと一瞬疑ってしまいました。これからこの歯を大事にしていきたいと思います。ありがとうございました。」

9才で来院されました。
出っ歯(上顎前突)、歯がガタガタ(叢生)です。
確かにまだ永久歯が生えそろってはいませんが、犬歯が生えてくるスペースがありません。

9才からⅠ期治療を一年半くらい。永久歯のそろうのを待ち、Ⅱ期治療を14才から二年くらいです。

そう大きい歯ではありませんでしたが、顎の骨が小さく、なかなか大変でした。
でもとても綺麗に仕上がり、感激して頂いて嬉しい限りです。

2015年11月27日

出っ歯さんのままだと、たまに転んで前歯を折ることがあります。
出っ歯(上顎前突)という不正咬合の害の一つです。

しかしこの場合は矯正治療が終了し、保定装置(着脱式)を使い始めて一年くらいのケースです。

前歯の関係はノーマル、出っ歯ではありません。
転んだ時、前歯を折る確率は、出っ歯時代より確実に減少しています。

ではなぜ折ったか、やはり転び方で運が悪かったとしか言えません。こういうこともあります。

処置はどうするか。
まず折れた歯の治療が第一です。一年くらい保定してあれば、保定装置は、1週間くらいはずしていても大丈夫です。まず治療しましょう。
近年の修復は材料技術とも、進歩しています。おそらく見ても分からないくらいに修復出来ます。

その後、時間があまり経たないうちに矯正医に見せて下さい。保定の状態をチェックします。

2015年11月18日

かなりの出っ歯さんでした。
途中で結婚され、一時装置を外したりしましたが、きれいに終わり、とても喜んで頂きました。
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「 矯正の途中に結婚式をすることになり、装置を一時的にはずして下さったり等、とても親身に治療していただき、非常に感謝しています。長期間に渡り、本当にお世話になりました。ありがとうございます。」

2015年11月14日

先日の相談です。8才で叢生(歯のガタガタ)やや強く、上顎前突(出っ歯)が中くらい。
そのまま様子見した場合、歯がやや大きいこと、出っ歯症状もあること、から考えて、ほぼ抜歯症例になるでしょう。

前歯と奥歯がちゃんとそろった今、顎を少し拡大し、下顎位置調整など、きちんと治療すればおそらく歯を抜かずに、綺麗な永久歯列が出来るでしょう。Ⅰ期治療だけで十分かもしれません。
誠に良いタイミングです。

その旨、お母様にお話して、その様子からも、十分にご納得頂いた、思いましたが、
結局、様子見ということになりました。
良いタイミングを逃すのは、矯正医としては残念ですが、やむを得ません。

その後を心配しています。

2015年11月 2日

前歯の並びが気になる、とのお話。

一番前の歯が前に出た感じ、その横の歯は、後ろに引っ込んで、前歯の出た感じが強くなっています。

よくある症例です。前歯が並びきれずにガタガタし、全体に出っ歯さんの状態です。
原因は、歯がやや大きく、顎の骨が小さめ。日本人には多いケースです。

大人の治療であれば、多くは抜歯ケースでしょう。
しかし子どもの場合は、抜歯ケースになる例は大変少ないです。
子どもの場合、顎の骨の大きさ、位置関係を調整できるからです。

子どもの治療では、まず顎の骨をちょっと拡大し、前歯を並べます。それから下顎をちょっと前進させます。それで見違えるようなきちんとした結果になることが、多いのです。

治療期間は一年くらいでしょう。

開始時期は、あまり遅くならない方が良いのです。9才ぐらいですと犬歯が生えてきて、前歯を並べられなくなります。やはり6-8才くらいの開始が望まれます。

今回ケースのお母様にもこのようなご説明をいたしました。
どこまで理解を頂いたかは分かりません。もう8才で前歯と奥歯が十分出ていましたので急ぎます。

2015年10月 3日

最近、装置を外したケースです。
当初の検査結果は、歯が小さく、最初から非抜歯で考えました。

もちろん上顎大臼歯の後方移動が、相当量必要です。
それはプレート(プラスチック製の着脱式装置)で行いました。

 ただ、途中で無くす、壊すなどで戻ってしまったことがあって、その点は大変でした。


マルチブラケットを付けてから外すまでは、およそ一年です。

0517 2010 12 29hs 初診 右.jpg0517 2010 12 29hs 初診 前.jpg

0517 2015 09 16 hs 右.jpg0517 2015 09 16hs 前.jpg


2015年9月29日

先日のご相談です。

非抜歯希望。上顎前突、大人。見たところ歯が小さめ、骨のゆとりありそう。叢生、中くらい。

相談時は大丈夫そうと思いました。
そして検査、数字を見てちょっとがっかりしました。

前歯は小さいのですが、奥歯は大きい。合計の大きさはやや大きめ、でした。
また骨にややゆとりは見えるのですが、絶対的な大きさの数字がいかにも小です。

さらに前歯の角度は大きい。

検査結果は見た目を裏切るものでした。目につきにくい部分で悪い条件なのです。
こういうこともあります。やはり検査は重要です。

仕方ありません。やはり抜歯治療がお勧めです。

ただ、無理しない分、治療結果はおそらくかなり良好でしょう。

2015年9月14日

先日、偶然ですが、不正咬合の種類、程度が、とてもよく似たお二人が相談に見えました。しかもお二人ともできれば歯を抜かずに治療したい、とのご希望です。

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 一人目はAさんです。
少しの上顎前突、叢生、過蓋咬合。歯は小さめでしょう。

大臼歯の前後関係もそう悪くありません。ただ顎がいかにも細く、大人ですので、拡大は困難です。

しかし、歯が小さい点は有利です。ある程度、上顎の歯を後退させれば、非抜歯も考え得ると思われ、そのように説明致しました。

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二人目はBさんです。
少しの上顎前突、叢生。しかし歯は大きめでしょう。

大臼歯の前後関係はそう悪くありません。ただし、Aさんと同様、顎がいかにも細くやはり大人ですので拡大は困難です。

歯が大きめに見えることを計算すると、ある程度上顎の歯を後退させても、おそらくすべての歯を収容することは難しい感じです。

こういう場合、無理して非抜歯を考えることもできないでは有りません。しかし矯正治療では結果の見た目が良いことも必要です。

Bさんには、非抜歯も不可能では無さそうだが、
見た目の問題からは、抜歯しての治療を、第一に考えた方が良さそうだ、と説明致しました。

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もちろん、お二人とも、検査の数値によって結論が変わる余地はあります。
相談時は、検査データがまだありませんので、そこはご了解頂いています。

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歯の大きさは、非抜歯、抜歯を考える際、かなりの重要項目です。
しかしそれ以外にも重要項目はあります。
それらを総合して考えます。

非抜歯、抜歯治療の境目は、かなり微妙なところなのです。

2015年9月10日

10才で来院されました。
0523 2011 09 09ys 初診 右.jpg0523 2011 09 09ys 初診 前.jpg0523 2011 09 09ys 初診 上顎.jpg0523 2011 09 09ys 初診 下顎.jpg
奥歯の関係は上顎前突、

さらに叢生、このままでは確実に永久歯列ではガタガタが生じます。

また、過蓋咬合(咬み合わせが深すぎます)。

上顎前突は中くらい。歯の大きさは少し大きいくらい。骨の大きさはまあまあ。叢生の程度は中くらいですが、総じて何とか非抜歯で行けそうです。


使った装置は、まずはHG(ヘッドギア)にて上顎第一大臼歯を奥へ移動、
次にジャンピングプレートにて下顎を前方に持って来ます。
0523 2011 10 28ys 上顎HG.jpg0523 2014 04 22ys 上顎JP.jpg

上顎を拡大しながら、ある程度まで下顎を前に持ってくる。
ジャンピングプレートは古典的な装置で、効果はまさにある程度です。しかしこのケースでは適当でしょう。

観察期間を経て、Ⅱ期治療直前。

叢生は解消され、奥歯の上顎前突関係も過蓋咬合も解消されています。
ただ歯の間に若干の隙間が見え、歯並びが十分そろった状態ではありません。
0523 2015 09 08ys 右.jpg0523 2015 09 08ys 前.jpg0523 2015 09 08ys 上顎.jpg0523 2015 09 08ys 下顎.jpg

かなりきれいに見えます。この位ですと、Ⅱ期治療が必要かどうか、考える方もおられます。

矯正専門医としては、まずは必要と申し上げます。Ⅱ期治療を行うと、きちんとそろって見える度合いがまるで違うからです。
もちろん最終的には、ご本人とお母様に決めて頂きます。

このケースでは、Ⅱ期治療に入ることになりました。
お母様のきちんとしたい、というご希望からです。多分はっきり綺麗な感じになるでしょう。

2015年9月 5日

写真のように、強度の上顎前突(出っ歯)と叢生です。
それだけでなく、
下顎右の第一大臼歯が、欠損し、その部分に後ろの第二大臼歯と親知らずが倒れ込んできていました。
0534 2011 09 17ke 初診 右.jpg0534 2011 09 17ke 初診 前.jpg0534 2011 09 17ke 初診 下顎.jpg0534 2011 09 17ke 初診 下顎拡大.jpg

この二本の大臼歯をまず起こし、起こしながら第一大臼歯のスペースをできるだけ埋めていく計画です。
その過程で上顎前突、叢生もある程度緩和されてくるでしょう。

重なって倒れ込んできている歯を起こすのは大変です。ワイヤを入れるくらいでは、殆ど動きません。特別な方法が必要です。

始めに、右下の親知らずを起こすためにプラスチック製の装置を入れました。ネジの力である程度まで起こします。
0534 2012 02 28ke 下顎P.jpg


右下の親知らず、第二大臼歯をある程度起こしたら、
マルチブラケットを装着し、第二大臼歯と親知らずを、さらに前方に移動させつつ、起こします。

ここがさらに大変です。ゴムで引っ張ってもうまく行きません。
かなり特殊なバネワイヤを曲げて入れます。スタンダードエッジワイズ法だからこそ、の方法です。
0534 2013 02 27ke 右.jpg0534 2013 02 27ke 前.jpg0534 2012 11 23ke 下顎.jpg

右下の親知らず、第二大臼歯が、かなり前方に来て、上下歯列の関係もほぼ良くなりました。
ここで終了させます。見た目は十分ですし、上下の歯の当たり方も十分です。これ以上力をかけますと、上下の関係が崩れます。
0534 2014 07 01ke 右.jpg0534 2014 07 01ke 前.jpg0534 2014 07 01ke 下顎.jpg

残ったスペースは、保定終了後に補綴します。支台歯の平衡性も良いし、スペースも丁度です。これは簡単でしょう。


実は、当初は、下の大臼歯二本を起こした後、上の小臼歯二本を抜歯するつもりでした。
しかし、下の大臼歯を起こした結果、下顎が前に出て、出っ歯感が極めて小になり、抜歯の必要が無くなりましたl
 ご本人はもちろん、ものすごく喜んでおられました。

2015年8月17日

0529 2011 10 08to 初診 前.jpg0529 2011 10 08to 初診 右.jpg
上顎の小臼歯2本を抜歯、装置はマルチブラケット。
最初は東京より遠い所からの通院でした。何とか時間を見つけては、しっかりと通っていただきました。
後半は、静岡市在住となり、通院は楽になりました。

0529 2013 01 04to 前.jpg0529 2013 01 04to 右.jpg
しかし、普通は楽に動く、上顎の大臼歯が当初まるで動きませんでした。こういうときゴムを多少強くするなどしますが、限度があります。結局いくつかの加強固定(補助装置)を組み合わせ、動いてきました。
予約はきっちりと守られ、使うべきゴム、装置はきっちり使うなど、常に協力していただきました。

0529 2015 08 01to 前.jpg0529 2015 08 01to 右.jpg
とても良い結果が得られました。感謝しております。

2015年8月 2日

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「期間は3年と長かったですが、その分きれいな歯ならびになったのではないかと思います。矯正治療を始める前はあまり歯を見せたくなかったのですが、今後は自信をもって歯を見せていきたいと思います。
 治療中は食べ物がはさまって大変でしたが、今後は好きなものを好きなように食べていきたいです。
 治療の予約について融通をきかせていただいてありがとうございました。県外の大学に通っていたので助かりました。また、就職活動中もとても助かりました。
 長い間ありがとうございました。」

かなりの出っ歯さんでした。
小臼歯4本の抜歯も考えましたが、骨格のバランスがあまり良くないので、上顎の小臼歯2本の抜歯を選択。マルチブラケット装着。

しばらくは遠くからの通院となりましたが、ゴムかけその他、大変協力して頂きました。

苦労したのは上の奥歯の前方移動、普通はすぐに動く歯なのに全然動かず、一時は骨癒着も疑いましたが、外側からの装置も使うなど力系を工夫して乗り越えました。
大人の矯正治療はすべて順調に行くケースの方が少ない位です。このくらいのことはあります。

3年と普通の期間で終了出来たのは、やはりご協力のおかげ、とこちらでも感謝しております。

2015年7月31日

不正咬合の種類、程度は、検査分析から得られたデータで見えてきますが、
簡単かつ重要な基準として

「上下の第一大臼歯(6才臼歯)の前後関係」
があります。

2015 07 31模型6関係1s.jpg2015 07 31模型6関係2s.jpg2015 07 31模型6関係3s.jpg
模型で示しました。すべて右側の歯を写した写真です。赤い印のある歯が第一大臼歯です。

上左の写真が正常で、上下の大臼歯がこのような関係であれば治療もしやすく、時間も短くなる傾向でしょう。

上右の写真は上の第一大臼歯が前方によっています。これは上顎前突(出っ歯)の関係で、この位置関係の調整が必要です。

下の写真が、反対咬合(受け口)の場合で、上の第一大臼歯が後方によっています。やはり位置関係の調整が必要です。

不正咬合の種類、程度判断には、別の要素も大きく影響しますし、治療の難易度も上記だけでは実際には決められないのですが、一応の目安にはなると思います。

ご自分、あるいはお子さまのお口の中をご覧になって下さい。

2015年7月20日

子どもの上顎前突、過蓋咬合の症例では、よくフレンケル装置を使います。フレンケルは考えた人の名前です。

 やや難しい説明になりますが、
フレンケルは機能的矯正装置の一つです。歯列の外側からの頬の圧力、内側からの舌の圧力を排除し、また口腔周囲の筋肉、神経系に働きかけ、下顎の位置を変化させます。
結果として歯列、や顎骨の望ましい成長を加速します。

フレンケルはこれら効果が最も大きい装置の一つです。
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見た目は写真の通り、矯正装置の中ではボリュームが大きく、構造が複雑なので作るのに費用もかかります。

第一印象としてはこんな大きくて口に入るのか、と思われるのではないでしょうか。

ところがこの装置は口の中で、唇やほっぺたの内側、舌と歯の間などを絶妙に利用し、すっぽりと収まります。もちろん子どもでも簡単に着脱できます。
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使用期間は、目に見える効果が出るのに2から3ヶ月、効果が定着するのに約半年くらいでしょうか。

痛みはもちろん皆無、家でのみの使用で十分な効果をもたらします。
歯に直接はまる部分が無いので、歯列の状態に多少変化があっても、続けて使えます。成長の激しい時期には適しています。

効果が大きいことに加え、この融通性の大きいことが、フレンケルを極めて魅力的な装置にしています。

複雑な構造なので破損率がやや高いのですが、十分修理可能なことが殆どで、作り直しは極めてまれです。耐久性も合格です。

フレンケル装置使用例を示します。かなりの程度の出っ歯さんがこれだけ改善されました。
後は、永久歯が生え揃うのを待ちます。
上の二枚が「before」、下の二枚は「after」です。
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実は院長の息子も小学生の時、フレンケルを使いました。
その結果、上顎前突、過蓋咬合は解消され、Ⅱ期治療は不要でした。

2015年6月 3日

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矯正治療終後の保定は、数年は続きます。この方もおよそ3年、きちんと使って頂きました。保定期間終了後も自主的に寝てる間くらいの使用をしていたと言われます。

上の写真が、初診時。

下の写真は、治療終了から9年後です。たまたま来院されました。
もちろんとっくに保定期間は終わっています。

終了時と殆ど変わりなく、むしろ終了時よりさらに緊密になっている感じがします。
時の経過につれ、さらに良いかみ合わせになることは、必ずではありませんがよくあります。
保定をきちんとして頂くと、良い方向に微妙になじむのでしょう。

2015年6月 1日

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左写真:初診時では上下の犬歯がほぼ同じ位置にあります。
右写真:約10ヶ月後、上の犬歯は下の犬歯のすぐ後ろに位置しています。正常な関係です。

機能的矯正装置たるフレンケル装置で、下顎の成長を促進した結果です。中学生くらいまでは本当に良く効果が出ます。
このままで終了も良し、Ⅱ期治療でさらにきっちりを目指すも良し、です。

上下犬歯の位置関係は重要な要素です。これが右写真のように位置すれば、他の歯もそれぞれ良いかみ合わせとなります。
 また、上下の歯がこのような関係になったとき、見た目も良い感じになります。

この装置は家で使います。最初は面倒そうでしたが、効果が出だすと熱心になり、良く使ってくれました。中学生でも治療の必要性と効果はちゃんと理解してくれます。

2015年5月 2日

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中学の終わり頃から、と遅めの治療開始ですが、非抜歯の希望が強く、フレンケル、ジャンピングプレートなどを使い顎位の安定を確かめて、マルチブラケットに移行しました。
出っ歯さんだったのがとても魅力的な口元になりました。

大学は東京でしたのでちょっと大変だったでしょうが、静岡の方は半年、1年くらいなら、東京往復程度はあまり気にしません。

話していてとてもおもしろく、記憶に残る方でした。

自分勝手ばかりしていたような話になっていますが、実際には予約、ゴムかけ等はかなり協力して頂いたと思います。有り難うございました。

2015年4月23日

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上の写真が治療前、下の写真が治療後です。

前歯の隣の歯が、引っ込んでいる不正咬合、割と多いケースです。目立ちますね。
今回は大人のケースです。

こうしたケースでは、上の一番前歯とその横の歯で、下顎の動きを制約していると考えます。機能障害と呼んでいます。
子供の場合、顎の成長発育に影響することもあり得、
大人の場合では、顎関節症に繋がることも考えられます。

軽い症状に見えるかも知れませんが、治療しがいのあるケースの一つです。

治療期間は準備期間(大臼歯を後ろに移動)が1年半くらい、後のマルチブラケットで2年ちょっと。
歯を抜く方法もありましたが、ご希望もあり、非抜歯としました。どちらが早かったかは分かりませんが、この場合さほど変わらないでしょう。
 準備期間は取り外せる装置ですし、マルチブラケットの期間は短くなりますので、こちらの方が楽とも言えます。

大人の方ですが、準備作業、マルチブラケット使用期間共、、ゴムかけ、予約順守、歯みがきなどよく協力して頂きました。

途中でご結婚、ご出産と続きました。矯正治療は通常、結婚出産に殆ど影響ありませんが、ご本人は時間のやりくりなど色々と大変だったと思います。

いつも明るく、協力して頂きました。有り難うございます。

2015年4月21日

前歯も出ていますが、
上下6才臼歯の前後関係を見ると結構強度の上顎前突です。

それに前歯が上下に空き、これも軽くはありません。

また、将来叢生(歯のガタガタ)が予想されます。

更に舌が前歯を押し出している可能性があります。

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検査結果では、
歯が大きく骨が小さいのですが、将来抜歯が必要とまでは言えません。

6才臼歯の後ろにも下げる余裕が少しあるようです。

顎の骨の骨格分析は、極端な数値は無く、普通に成長しそうです。


成長期ですから、できれば将来、抜歯せずに永久歯を並べたい、と思います。

そのため、Ⅰ期では、骨の大きさを確保し、6才臼歯の位置を良くする必要があります。
また、開咬については、舌への対策が必要です。


Ⅰ期治療の内容は、

1.上顎を拡大しつつ舌の押し出しを妨げるため、クリブ付拡大プレートを使う。、

2.上の6才臼歯の位置を正しくするため、ヘッドギアを使う。

0154 2001 08 10ss 上顎P.jpg0154 2002 06 29ss 側貌HGset.jpg

結果:Ⅰ期治療を一年半ほど行い、結果を得ました。

お母様は、理解の早い方で実に積極的な方でした。ご協力感謝申し上げます。

それから歯の生え替わりを観察し、12才臼歯が揃うまで保定、観察しました。

下の写真は12才臼歯が揃った時点の状態です。Ⅱ期治療は要らないでしょうね。

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2015年4月15日

先日、見た目は出っ歯の12才の子が見えました。
しかし良く見ると、八重歯で上顎骨が小さめ、下顎骨はやや大きめに見えます。
そしてかみ合わせは浅め。

多分、上顎骨が小さくそのため上の叢生が大きく、下顎が大きめの顎骨で前下方にせり出すタイプの出っ歯さんのようです。
 このようなタイプの出っ歯さんは成長期に前下方への成長が大きいことがあり、単純に出っ歯用の装置を使うとかみ合わせがうまく取れないことがあります。成長の様子を見ながら、慎重にしなければなりません。
 身長の数字では成長のスパートが一年前から始まっており、ご両親の体格、本人の現在の状態を合わせ考えると、今後の予測がほぼできそうです。

見た目が出っ歯さんでも、調べるといろいろなタイプがあります。
それらを一緒に考えると、思ったような治療結果にならないことがあります。
どの不正咬合でも同様です。今後の成長発育への配慮無しで治療はできません。

2015年3月15日

典型的な出っ歯さんは上の前歯が前に飛び出ています。赤塚不二夫風に言えば「イヤミの出っ歯さん」という状態です。
 見た目が気になり、治療を希望されるお母様も多いのですが、そのままにしてしまうケースも少なくありません。

子供は日常、たまたま自転車や友達とぶつかったり、あるいは何かのはずみで転ぶことも少なくありません。
その時、こうした出っ歯さんは前歯が地面にぶつかり、折れないまでも、口の中にめり込んだりすることが結構あります。
 まずは口腔外科で応急手当をしてもらいます。整復、固定、投薬等です。これで一応見た目の現状回復はできるでしょう。

但し、その後で矯正治療をしようとする場合、見過ごせない問題が残ります。
元の位置に戻した歯が、周囲の骨と癒着を起こしている場合が多いのです。

この場合、骨に癒着した歯は矯正治療では動きません。外科的処置で位置を変えるか、抜いてしまうしか無いのです。普通の矯正治療計画とは全く違う計画となります。
治療完了時の様子にも影響するでしょう。

 たまにこうした相談を受ける事があります。やはりその歯が動かない可能性があること、そこから生ずる問題をお話します。

 もっとも、治療が全く不可能と言うことではありません。試してみたら歯が動いたこともあります。動かないなりに別の治療計画もあり得ます。

2015年3月 9日

0107 2007 02 20 no 前s.jpg0107 2000 6 14 no 初診 右s.jpg 
虫歯や歯周病のリスク低下、噛む能力向上による胃腸負担軽減、発音改善、脳血流増加等々、体の健康への効果が言われます。

 しかし気持ちの健康の改善は重要な効果です。
歯ならびが良くなると、気持ちが明るくなり、日々の行動に積極性が増すとよく言われます。とても良いことですね。

 以前、高校生から大学生にかけてある出っ歯さんを治療しました。
治療が終わる頃には持ち前の性格もあり、勉強にお付き合いに誠に積極的な人となり驚かされました。その後就職していい社会人になりました。
 かなりの出っ歯さんでしたから治療したことの良い影響は大きかったと思います。
 
 追加ですが、この方は他で上の歯二本を抜歯の必要がある、と言われ、それがいやで当院に見えました。

当院では検査の結果、歯を抜かずに治療でき喜ばれました。
検査結果をよく検討すれば歯を抜かずに治療できるケースは結構あります。
 特に中学生、高校生の矯正では。

2015年2月 6日

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程度の強い出っ歯さんのケース。子供なら上顎と下顎の成長状態を調べ、そのアンバランスを是正していくことが可能です。良い時期から始めればとてもきれいな仕上がりとなるケースは多くあります。
しかし大人では、歯の移動のみで解決していくことが殆どです。そのため便宜抜歯がよく行われます。
ただ、抜歯治療が難しいケースもよくあります。歯が大きくなく、咬み込みが深いケースです。
この場合、歯を抜かずに大臼歯から前歯まで適正な位置に移動させ、かみ合わせを適正な深さにすることができれば一番です。これが難しいのです。装置の工夫、動かし方の工夫など経験が重要になります。当院ではこうしたケースを治療し喜ばれてきました。出っ歯さんでお悩みの方、一度ご相談ください。

2014年10月17日

いったん出っ歯の矯正治療を決断しながら、事情により中止した中学生がいました。一年ほどして転んで前歯がグラグラになり、抜けかけたが何とか保った、と言って来院ありました。
 このような場合、その歯の根が骨に癒着し、動かないことも多くあります。その場合、矯正治療は相当難しくなります。早めに治しておけばと悔やまれる例でした。
 これ以外でも、咀嚼の能率が悪い、発音に影響する、虫歯、歯周病になりやすい、などあります。どれも健康に直結します。但し最初からの症状ですから本人は気がつきません。
 もう一つ、見た目の悪さが心理的に影響し、気持ちが消極的になることがあります。これも重大なことです。

2014年10月16日

先日、あるケースの診断に困りました。大人で強度の出っ歯さんです。歯があまりに大きく抜歯ケースにせざるを得ません。しかし、
 上の前歯が大きく前に出っ張って、しかもその歯の根っこが極端に短いのです。上顎は一番前の歯2本を抜くしかありません。かなり珍しいケースです。
 前歯の根っこが短いケースはたまにあります。しかし、何とか使える場合がほとんどで、残すのが普通です。
 前歯を抜くととりあえず目立ちます。矯正では歯を動かしますので仮の歯を入れておく、というのも難しいのです。横の歯が動いてスペースはどんどんふさがってくるので、目立つ期間は意外と短いのですが、やはりしばらく我慢が必要です。
ご本人は考え込んでおられました。お気持ちはわかります。なかなか難しいケースです。

上顎前突(出っ歯)
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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

医院サイトはこちら
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