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2017年12月 5日

 大人の矯正治療では治療上の必要から、虫歯等の問題が無くても永久歯を抜くことがあります。
できることなら、抜歯せずに矯正治療したいのですが、症状の改善が二の次になってはやはり問題が生じます。

 特に日本人では、歯が大きい割に顎の骨が小さい方が多いので、大人の抜歯症例はどうしても多くなります。
 とはいっても、なるべく歯を抜きたくない気持ちもわかります。

 一人一人について、歯の大きさを測定し、顎の骨の大きさも可能な限り測定して、比較検討することが必要でしょう。その際、不正咬合の種類、程度ももちろん関わりを持ちます。
 いろいろなデータから、科学的な検討をできるだけ踏まえれば、必要性の程度も明らかになってきます。
 以上の結果をなるべく分かりやすく説明することも無論必要です。

 納得いく矯正治療のためには、このような努力が基礎になると思います。

2017年3月22日

子どもの矯正治療では、上顎を拡大する、という処置がよくあります。
歯の土台となる部分の骨を広げる処置です。

日本人は顎の狭い場合が多いので、矯正歯科では非常によく行われます。
適切に拡大されれば、それまではみ出してガタガタになっていた歯がきれいに並んできます。

見た目が良くなると共に、咀嚼の能率まで改善され、気持ちと体の健康が改善されます。

もちろん検査結果から計画し、適切な量を、適切な装置を使って行います。

今回は、急速拡大装置といわれるものの効果を見て頂きます。
初診時です。
0354 2005 12 02ak mae shosin.jpg

急速拡大装置set時。とても狭い上顎です。
0354 2006 02 17ak zyougaku kyuukaku.jpg

急速拡大装置使用後。きれいに広がりました。自然な感じです。
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矯正治療終了時の上顎。きれいで自然な感じです。
また前から見た写真。とてもきれいです。
なお、下顎は広げていません。
0354 2009 12 11ak zyougaku.jpg0354 2009 12 11ak mae.jpg

残念ながら顔写真はお見せできませんが、とても良い感じの仕上がりでした。ご本人もお母様も大喜びでした。

2017年1月19日

最近終了した方です。とても嬉しい丁寧なご感想を頂きました。
ご同意を得ましたのでご紹介します。
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2016年11月17日

先日、ある方に質問されました。
「もうきちんと並んでいるのに、まだ時間がかかりますか」

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実は、矯正治療では、きちんと並んでから後、仕上げの時間が少し必要です。
上下の歯を更に良い位置にし、あたり方をより良くする仕事です。
上記写真の例では、およそ3ヶ月でした。

そのために入れるのが「アイデアルアーチ」と言われるワイヤーです。
アイデアルアーチ2006 09 01kaku w02.jpgアイデアルアーチ2006 09 01edgewise w04.jpg
右は拡大写真です。
断面が四角いワイヤーに凹凸を付け、更に部分毎に角度を付けます。

実は、このアイデアルアーチが、矯正治療の標準である、スタンダードエッジワイズ法の大きな特徴です。

最後のアイデアルアーチに、
そのケースで各歯に必要な位置関係、角度関係の情報を曲げ込み、
各人に取って、最も良い並び方を実現するのです。

曲げ込んだ情報を、ワイヤーから歯に接着したブラケットを通じて歯に伝え、
歯がその情報に従って微妙な動きをします。
そしてきれいな安定した歯ならびが完成します。

このため、多少の時間が必要です。普通は3ヶ月くらいでしょうか。
ちょっとの我慢をお願いします。


2016年11月 7日

今回は、最近終了の症例の中から、子どもの矯正の典型的な例をご紹介します。
最初9才時の写真は、
0434 2008 05 28so 初診 前.jpg0434 2008 05 28so 初診 右.jpg

歯が大きく、顎が小さいため、強い叢生です。さらに出っ歯も加わっています。
データによる検討の結果、
将来は抜歯治療を選択する事になるだろう、と予想されました。

そして、永久歯が生えそろった時点での治療を容易かつ、より良い結果とするため、9才時点で、顎の骨を広げておく(大きくしておく)必要が、認められました。

そこで、上顎に拡大プレート(着脱式)を入れ、約10ヶ月かけて上顎を広げました。
この時点で、叢生、出っ歯ともかなり改善されていました。


その後は、12才臼歯が揃うまでⅡ期治療開始を待ちました。

12才臼歯が揃ったのが、なんと14才、元々12才臼歯の生える時期は、個人差が大きいのですが、このケースではかなり待ちました。


資料を採り、再検討の結果、やはり小臼歯を抜歯する治療となりました。
それから準備をして、Ⅱ期治療開始。マルチブラケットを使用します。
予定の二年半をやや超えて治療終了。
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許可を頂きましたので、終了時の嬉しそうなお写真も掲載します。
0434 2016 11 04so 正貌笑顔.jpg
このケースは、
子どもの時に、骨格的な問題をできるだけ解決し、条件を良くしておいて、
永久歯列での治療を,できるだけ早く、できるだけ良い結果とする。

という子どもの矯正治療の理想を、忠実に実践できた例かと思います。

10代後半は、この後から高校、大学、社会人生活と色々楽しみが待ち受ける時期です。
その前に、素晴らしい歯並びを手に入れれば、やがて来る楽しみが二倍三倍にも思えるでしょう。

2016年7月18日

前歯が飛び出してねじれている、のが悩みでした。
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よく見ると左右の小臼歯、大臼歯の前後関係、上下のあたり方は、かなり良い。

できれば左右の良い関係を崩さずに、前歯だけ矯正したい、と考えました。
それも抜歯や前歯を削ることはしないで。

いろいろ検討すると、上顎を拡大することでスペースの足りない分を吸収し、
きちんとした固定源を確保して、前歯と犬歯だけにブラケットを付ければいけそうです。

部分矯正ですが、全体矯正に準ずる、感じです。

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左写真が顎を広げた時点。右写真が治療終了時です。
とてもきれいに仕上がりました。

かかった時間は11ヶ月、費用は全体矯正の半額です。
ご本人もお母様も満足そうです。

但し、前歯のねじれは再発しやすいので、保定に注意が必要です。
歯の裏側から前歯を固定する方法、を併用しました。

2016年7月 2日

かなりの叢生、歯が大きく顎骨が小さいので抜歯ケースでした。
順調に開始し、およそ3ヶ月ではみ出ていた上下の犬歯が歯列に入りました。

ところが、上の親知らずが急に前に動き出し、どうしても親知らず抜歯が必要になりました。

そこで上の大臼歯に止めの装置を入れ、かつ、
上下のワイヤを太くして、大臼歯の前方移動を止める曲げを入れ、set。
この状態で、親知らずの抜歯を口腔外科に依頼しました。

ところがここでご家庭の事情で治療中断。
一年半くらいしてから、連絡があり、治療再開することになりました。

問題は、抜歯スペースが残っているかです。

こうした場合、普通は、
抜歯したスペースは、各歯の勝手な動きで埋まってしまい、
もはや、各歯を望む方向に動かすスペースは、無いのが普通です。

ところがこのケースでは、スペースは減少してはいましたがかなり残っていました。

偶然ですが、
親知らず抜歯完了までの期間に備え(せいぜい2ヶ月)、
上下の大臼歯が前に動かないように、二重に工夫してあったことが幸いしました。
しかもそれら装置が一年以上も壊れもせず、生き残っていたことも幸いでした。

一年以上の放置でもなんとか、予定通りに治療出来るわけです。

普通は、こうしたケース(単なる放置)では、予定の治療は出来なくなります。
相当妥協した治療結果になるのが普通です。

このケースはうれしい例外です。

2016年6月 9日

矯正治療では、後戻り、と言うことが心配されます。

後戻りの原因は、ほぼ全部の場合、リテーナー(保定装置)の使用時間が不足したことにあります。
リテーナーをきちんと使っていれば、後戻りはまずありません。

殆どの方は、きちんと使っておられます。
ですから普通は、後戻りを心配される必要はありません。
多少不足気味でもまあ大丈夫です。

リテーナー(保定装置)の使用時間は、基本的には一日中です。(途中から寝ている間だけに縮めます。)
但し、食事等、運動、その他必要なとき(就活面接など)は外してもかまいません。
その程度で大丈夫です。従って生活に支障が生じる事はありません。


実際、当院では、この20年近く、後戻りの問題は起きていません。
保定中に全く変化が無いわけではありませんが、かなり少ない程度のものに過ぎません。

保定の必要性をきちんと説明し、納得頂いているから、
また使い安そうな保定装置を作り、setしているからと思います。
もちろん保定中も時折、チェックは欠かせません。


などありますが、根本的には、

「症状に適応したきちんとした治療」実践に努めているから、と自負しています。

つまり、きちんと検査した上で、
反対咬合では、骨格の問題があればきちんと前方牽引装置を使う。
上顎前突では、下顎が後方ならば、きちんと前に出す。
叢生では、歯の大きさ、顎の大きさをきちんと計測し、必要なら抜歯も考える。

など、治療にあたり、色々な問題点をきちんと把握し方法を考えること、に努めているから、
と思います。

ちょっと宣伝になりましたがご容赦ください。


2016年3月29日

中学生の時にフレンケルによるⅠ期治療を行い、
上下の顎骨の関係が適正になり、歯並びもその分適正になっていました。

でも、きちんとやりたい、という本人の希望で上の前歯にあった多少のすきまを取り、歯の角度をととのえました。上の犬歯から犬歯まで6本に装置をつけたのみです。
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「矯正治療を受ける前は前歯が出ていたので、非常にそのことで悩んでいました。しかし、矯正治療を受けた後では、歯ならびがよくなり、以前のような前歯が出ることもなくなったので、とてもうれしいかぎりです。これからはこの歯並びを持続させていつまでもこのスタイルを 保ちたいです!」

2016年1月24日

ご相談に見えました。歯がかなり大きく、多分抜歯の必要があるでしょう。
しかし歯並びだけならば、全体にさほど難しいケースではありません。

問題は顎の関節の状態。大きくお口を開く度に異音が聞こえます。結構大きいので隣にいれば聞こえるでしょう。
多分、下顎骨の動きと、顎関節内部の関節円盤と呼ばれる部分の動きとが、協調していないのだと思います。
口腔外科で状態を調べてもらいますが、多分完治はしません。

顎関節と歯並びの関係は未だ十分に分かっていませんので、矯正治療が顎関節に良い影響を与えるのか、悪い影響をあたえるのか、現在の段階では、わかりません。

しかし矯正治療を進めるなかで、顎関節の症状が悪化することもあまり多くないのも現実です。
多くはそのままと言って良いでしょう。

従って、多少の顎関節症類似の症状があっても矯正治療に入ります。
但し、悪化することが絶対無いとは言えません。
慎重に進めるしかありません。なるべく歯を抜かない方法を採るのも、あまり顎関節に変化を与えない、と言う意味で慎重なやり方に入るでしょうか。

2015年12月27日

年末駆け込みのご相談がいくつかありました。空き時間に見させて頂きました。その一つです。

開咬とは、口を閉じても上下の歯が離れている状態、
叢生とは、歯がガタガタの状態、
上顎前突とは、出っ歯さんの状態、

この3つの不正咬合が重なった症例です。とても目立ちます。治療したいお気持ちは良く分かります。
叢生と開咬は程度が大です。大人でもあり、上下の小臼歯を抜歯して治療するのが最適でしょう。

こうした症例は、治療完了時には見違えるようなきれいな歯並びになります。
とても治し甲斐のある症例の一つです。
二十代始めの今、治しておけばきれいな歯並びは、一生の財産になります。

そのことを何度も説明いたしました。似た症例もご覧頂きました。
でも、今一つお気持ちが定まらなかったようです。
あの目立つ不正咬合をそのままにしておくのか、と思うととても残念です。

2015年12月22日

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「小学校3年から始めました。途中治療が少しつらくて泣いてしまったこともありましたが、治療を終え、自分の歯を見たとき、とてもうれしくなりました。正直、最初見たときは本当にきれいになっていて、自分の歯なのかと一瞬疑ってしまいました。これからこの歯を大事にしていきたいと思います。ありがとうございました。」

9才で来院されました。
出っ歯(上顎前突)、歯がガタガタ(叢生)です。
確かにまだ永久歯が生えそろってはいませんが、犬歯が生えてくるスペースがありません。

9才からⅠ期治療を一年半くらい。永久歯のそろうのを待ち、Ⅱ期治療を14才から二年くらいです。

そう大きい歯ではありませんでしたが、顎の骨が小さく、なかなか大変でした。
でもとても綺麗に仕上がり、感激して頂いて嬉しい限りです。

2015年11月14日

先日の相談です。8才で叢生(歯のガタガタ)やや強く、上顎前突(出っ歯)が中くらい。
そのまま様子見した場合、歯がやや大きいこと、出っ歯症状もあること、から考えて、ほぼ抜歯症例になるでしょう。

前歯と奥歯がちゃんとそろった今、顎を少し拡大し、下顎位置調整など、きちんと治療すればおそらく歯を抜かずに、綺麗な永久歯列が出来るでしょう。Ⅰ期治療だけで十分かもしれません。
誠に良いタイミングです。

その旨、お母様にお話して、その様子からも、十分にご納得頂いた、思いましたが、
結局、様子見ということになりました。
良いタイミングを逃すのは、矯正医としては残念ですが、やむを得ません。

その後を心配しています。

2015年11月 2日

前歯の並びが気になる、とのお話。

一番前の歯が前に出た感じ、その横の歯は、後ろに引っ込んで、前歯の出た感じが強くなっています。

よくある症例です。前歯が並びきれずにガタガタし、全体に出っ歯さんの状態です。
原因は、歯がやや大きく、顎の骨が小さめ。日本人には多いケースです。

大人の治療であれば、多くは抜歯ケースでしょう。
しかし子どもの場合は、抜歯ケースになる例は大変少ないです。
子どもの場合、顎の骨の大きさ、位置関係を調整できるからです。

子どもの治療では、まず顎の骨をちょっと拡大し、前歯を並べます。それから下顎をちょっと前進させます。それで見違えるようなきちんとした結果になることが、多いのです。

治療期間は一年くらいでしょう。

開始時期は、あまり遅くならない方が良いのです。9才ぐらいですと犬歯が生えてきて、前歯を並べられなくなります。やはり6-8才くらいの開始が望まれます。

今回ケースのお母様にもこのようなご説明をいたしました。
どこまで理解を頂いたかは分かりません。もう8才で前歯と奥歯が十分出ていましたので急ぎます。

2015年10月15日

叢生、上顎の右側切歯が引っ込んでいるのが一番気になり、さらに前歯上下のかみ合わせが甘いのも気になる、ということです。
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検査の結果、歯は小さく、顎の骨の大きさは大体OK。そのほかの数字も非抜歯で良さそうです。
上左の第一大臼歯が、前方にありすぎるのでそれを上顎に入れるプレートで後方に移動することから始めました。
約7ヶ月くらいして下右写真のように上左の第一大臼歯が、後方に移動しました。スペースができているのがわかります。
0516 2011 09 10 hs 上顎P.jpg0516 2015 04 25 hs 上顎.jpg


そこからマルチブラケット使用が始まりました。家で使うヘッドギアや上顎のゴムで上左の小臼歯と犬歯をさらに後方に移動し、かつ、下顎前歯にあった歯のねじれなどを除去していきました。
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マルチブラケット開始およそ5ヶ月後、全体におよそ並んだ頃、急な話がふってきました。
アメリカの大学に留学が急に決まり、あと3週間で出発だそうです。帰国の時期はわかりません。
全く急な話で慌てました。しかし、本人のためになる話です。協力しなければいけません。

考えた末、やや細めの仕上げワイヤーを使い、あと少し歯の角度、上下の当たり等を改善して装置を外すことにしました。
 その場でワイヤーを曲げ、入れました。そして数日後に調整。
院長は、スタンダードエッジワイズ法で鍛えていますので、必要なワイヤーをその場で屈曲製作し、また調節するのは慣れています。

出発の4日前装置を外し、前日にリテーナーをsetし、終了しました。
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急な話でしたが、仕上げは十分、上下の奥歯、前歯の咬み合わせも上々です。
結局、マルチブラケット装置を付けてから6ヶ月で矯正治療終了にこぎ着けたわけです。当人の協力は大変に頂きました。
ご本人は、大変喜んでおられました。こちらは大変でした。

2015年10月 3日

最近、装置を外したケースです。
当初の検査結果は、歯が小さく、最初から非抜歯で考えました。

もちろん上顎大臼歯の後方移動が、相当量必要です。
それはプレート(プラスチック製の着脱式装置)で行いました。

 ただ、途中で無くす、壊すなどで戻ってしまったことがあって、その点は大変でした。


マルチブラケットを付けてから外すまでは、およそ一年です。

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2015年9月20日

最近、最初に非抜歯治療をと考えていても、診断時は抜歯治療の選択に傾く、というケースが二つ続きました。

お一人は大人、もう一人は小学生です。小学生はもちろんⅡ期治療の開始時点です。

共通する要素は、歯が大きいこと、ただしお二人とも、見た目の叢生は中の下くらいです。

しかし、
計測では、歯の大きさが平均値から標準偏差で2つ近く大きいのです。

もちろんそれに見合う額骨の大きさはありません。

いろいろ評価した結果、やはり、抜歯治療の方が望ましい、と思われました。

いつも多くの指標を考えに入れており、断定はできませんが、やはり歯の大きさという要素は大事です。

2015年9月14日

先日、偶然ですが、不正咬合の種類、程度が、とてもよく似たお二人が相談に見えました。しかもお二人ともできれば歯を抜かずに治療したい、とのご希望です。

|
 一人目はAさんです。
少しの上顎前突、叢生、過蓋咬合。歯は小さめでしょう。

大臼歯の前後関係もそう悪くありません。ただ顎がいかにも細く、大人ですので、拡大は困難です。

しかし、歯が小さい点は有利です。ある程度、上顎の歯を後退させれば、非抜歯も考え得ると思われ、そのように説明致しました。

|
二人目はBさんです。
少しの上顎前突、叢生。しかし歯は大きめでしょう。

大臼歯の前後関係はそう悪くありません。ただし、Aさんと同様、顎がいかにも細くやはり大人ですので拡大は困難です。

歯が大きめに見えることを計算すると、ある程度上顎の歯を後退させても、おそらくすべての歯を収容することは難しい感じです。

こういう場合、無理して非抜歯を考えることもできないでは有りません。しかし矯正治療では結果の見た目が良いことも必要です。

Bさんには、非抜歯も不可能では無さそうだが、
見た目の問題からは、抜歯しての治療を、第一に考えた方が良さそうだ、と説明致しました。

|
もちろん、お二人とも、検査の数値によって結論が変わる余地はあります。
相談時は、検査データがまだありませんので、そこはご了解頂いています。

|
歯の大きさは、非抜歯、抜歯を考える際、かなりの重要項目です。
しかしそれ以外にも重要項目はあります。
それらを総合して考えます。

非抜歯、抜歯治療の境目は、かなり微妙なところなのです。

2015年9月10日

10才で来院されました。
0523 2011 09 09ys 初診 右.jpg0523 2011 09 09ys 初診 前.jpg0523 2011 09 09ys 初診 上顎.jpg0523 2011 09 09ys 初診 下顎.jpg
奥歯の関係は上顎前突、

さらに叢生、このままでは確実に永久歯列ではガタガタが生じます。

また、過蓋咬合(咬み合わせが深すぎます)。

上顎前突は中くらい。歯の大きさは少し大きいくらい。骨の大きさはまあまあ。叢生の程度は中くらいですが、総じて何とか非抜歯で行けそうです。


使った装置は、まずはHG(ヘッドギア)にて上顎第一大臼歯を奥へ移動、
次にジャンピングプレートにて下顎を前方に持って来ます。
0523 2011 10 28ys 上顎HG.jpg0523 2014 04 22ys 上顎JP.jpg

上顎を拡大しながら、ある程度まで下顎を前に持ってくる。
ジャンピングプレートは古典的な装置で、効果はまさにある程度です。しかしこのケースでは適当でしょう。

観察期間を経て、Ⅱ期治療直前。

叢生は解消され、奥歯の上顎前突関係も過蓋咬合も解消されています。
ただ歯の間に若干の隙間が見え、歯並びが十分そろった状態ではありません。
0523 2015 09 08ys 右.jpg0523 2015 09 08ys 前.jpg0523 2015 09 08ys 上顎.jpg0523 2015 09 08ys 下顎.jpg

かなりきれいに見えます。この位ですと、Ⅱ期治療が必要かどうか、考える方もおられます。

矯正専門医としては、まずは必要と申し上げます。Ⅱ期治療を行うと、きちんとそろって見える度合いがまるで違うからです。
もちろん最終的には、ご本人とお母様に決めて頂きます。

このケースでは、Ⅱ期治療に入ることになりました。
お母様のきちんとしたい、というご希望からです。多分はっきり綺麗な感じになるでしょう。

2015年9月 5日

写真のように、強度の上顎前突(出っ歯)と叢生です。
それだけでなく、
下顎右の第一大臼歯が、欠損し、その部分に後ろの第二大臼歯と親知らずが倒れ込んできていました。
0534 2011 09 17ke 初診 右.jpg0534 2011 09 17ke 初診 前.jpg0534 2011 09 17ke 初診 下顎.jpg0534 2011 09 17ke 初診 下顎拡大.jpg

この二本の大臼歯をまず起こし、起こしながら第一大臼歯のスペースをできるだけ埋めていく計画です。
その過程で上顎前突、叢生もある程度緩和されてくるでしょう。

重なって倒れ込んできている歯を起こすのは大変です。ワイヤを入れるくらいでは、殆ど動きません。特別な方法が必要です。

始めに、右下の親知らずを起こすためにプラスチック製の装置を入れました。ネジの力である程度まで起こします。
0534 2012 02 28ke 下顎P.jpg


右下の親知らず、第二大臼歯をある程度起こしたら、
マルチブラケットを装着し、第二大臼歯と親知らずを、さらに前方に移動させつつ、起こします。

ここがさらに大変です。ゴムで引っ張ってもうまく行きません。
かなり特殊なバネワイヤを曲げて入れます。スタンダードエッジワイズ法だからこそ、の方法です。
0534 2013 02 27ke 右.jpg0534 2013 02 27ke 前.jpg0534 2012 11 23ke 下顎.jpg

右下の親知らず、第二大臼歯が、かなり前方に来て、上下歯列の関係もほぼ良くなりました。
ここで終了させます。見た目は十分ですし、上下の歯の当たり方も十分です。これ以上力をかけますと、上下の関係が崩れます。
0534 2014 07 01ke 右.jpg0534 2014 07 01ke 前.jpg0534 2014 07 01ke 下顎.jpg

残ったスペースは、保定終了後に補綴します。支台歯の平衡性も良いし、スペースも丁度です。これは簡単でしょう。


実は、当初は、下の大臼歯二本を起こした後、上の小臼歯二本を抜歯するつもりでした。
しかし、下の大臼歯を起こした結果、下顎が前に出て、出っ歯感が極めて小になり、抜歯の必要が無くなりましたl
 ご本人はもちろん、ものすごく喜んでおられました。

2015年7月31日

不正咬合の種類、程度は、検査分析から得られたデータで見えてきますが、
簡単かつ重要な基準として

「上下の第一大臼歯(6才臼歯)の前後関係」
があります。

2015 07 31模型6関係1s.jpg2015 07 31模型6関係2s.jpg2015 07 31模型6関係3s.jpg
模型で示しました。すべて右側の歯を写した写真です。赤い印のある歯が第一大臼歯です。

上左の写真が正常で、上下の大臼歯がこのような関係であれば治療もしやすく、時間も短くなる傾向でしょう。

上右の写真は上の第一大臼歯が前方によっています。これは上顎前突(出っ歯)の関係で、この位置関係の調整が必要です。

下の写真が、反対咬合(受け口)の場合で、上の第一大臼歯が後方によっています。やはり位置関係の調整が必要です。

不正咬合の種類、程度判断には、別の要素も大きく影響しますし、治療の難易度も上記だけでは実際には決められないのですが、一応の目安にはなると思います。

ご自分、あるいはお子さまのお口の中をご覧になって下さい。

2015年7月27日

このケースは叢生ケース。検査結果からは、非抜歯治療も可能でした。

顎の骨の大きさも程ほどにあり。歯の大きさはちょっと大きいくらい。大臼歯の前後関係は良い。非抜歯の条件は十分です。
 しかし、この方のお顔の雰囲気からは、抜歯して口元を少し引っ込めれば相当な改善が望めそうです。本人のご希望も歯並びだけでなく、口元にもありました。

院長はなるべく歯を抜かないのですが、このような場合はまた別です。
矯正治療の大きな目的は歯の機能の改善ですが、見た目の良さを忘れてはいけません。
常にその両方を考えます。

そこで上下の第一小臼歯を抜歯してマルチブラケット装着です。

口元の変化を示します。左が治療前、右が治療後です。
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治療後の口元の自然な変化(引っ込み方)に驚かれると思います。ものすごく喜ばれました。

2015年7月18日


そろそろ夏休みです。子どもの矯正治療をお考えの方もおられると思います。

子どもの、矯正治療上の特色は主に、

永久歯がまだ生えそろっていないこと、
今後の成長による変化があること、
の二つです。
大人と違って、いわば日々変化する存在なのです。


そこで、子どもの矯正治療は、Ⅰ期とⅡ期に分けて考えるのが普通です。
Ⅰ期治療:
成長をうまく利用し、上下の顎の骨の大きさ、位置関係の改善をする。
実際に装置を使う期間は、そう長いものではありません。
つまり土台を良くすることで、永久歯を並びやすくします。

Ⅱ期治療:(必要な場合にのみ行います)
生えそろった永久歯列に問題があれば、それを改善する。
永久歯全体に装置を付け並べて行きます。

実際、Ⅰ期治療が丁寧になされれば、永久歯はそのまま綺麗に並び、Ⅱ期は不要となることはよくあります。この場合、費用も半分で済みます。
また、ある程度の問題が残っても解決し易いことが殆どです。装置を付ける期間も短くなります。


下写真はⅠ期治療で終了した一例(非抜歯ケース)です。
(上2枚は初診時、下2枚はⅠ期治療終了時)
このケースは、歯が生えそろうまで待っていたら、抜歯治療となったでしょう。
0103 2000 5 7no 初診 前.jpg0103 2000 5 7no 初診 上顎.jpg
0103 2002 08 24no 前.jpg0103 2002 08 24no 上顎.jpg


結局、こどもの矯正治療の利点は
Ⅰ期からの、成長を利用した矯正治療を、しっかり行うことにより、 

抜歯治療となることが、相当少なくなり、
かつ治療結果もより良い可能性がある。
費用は、Ⅰ期だけなら半分で済む
ことでしょう。


矯正医の側から言うと、

歯の大きさ、骨格の数値などを知る他、
個別の成長をできるだけ予測、把握しながら、
治療していかねばなりません。
それなりの経験と技術が必要です。

当院はこうした点を重視し、
身長の変化、顎の骨格のパーセンタイル表なども活用して、
より良い治療をめざしています。

2015年6月 3日

0184 2001 08 21mk 初診 右.jpg0184 2001 08 21mk 初診 前.jpg0184 2001 08 21mk 初診 左.jpg0184 2015 06 02mk 右.jpg0184 2015 06 02mk 前.jpg0184 2015 06 02mk 左.jpg

矯正治療終後の保定は、数年は続きます。この方もおよそ3年、きちんと使って頂きました。保定期間終了後も自主的に寝てる間くらいの使用をしていたと言われます。

上の写真が、初診時。

下の写真は、治療終了から9年後です。たまたま来院されました。
もちろんとっくに保定期間は終わっています。

終了時と殆ど変わりなく、むしろ終了時よりさらに緊密になっている感じがします。
時の経過につれ、さらに良いかみ合わせになることは、必ずではありませんがよくあります。
保定をきちんとして頂くと、良い方向に微妙になじむのでしょう。

2015年5月31日

0074 1999 10 9 mo180 初診 前.jpg0074 2003 07 23mo180 前.jpg0074 2006 03 31mo180 前.jpg

八重歯の方です。歯が大きく、かつ咬み合わせも浅く、非抜歯では無理な例です。
上下の第一小臼歯を抜き、マルチブラケットで治療しました。

治療期間は3年半、途中で大学に進学し、東京から静岡に通いましたので間がやや開いた時期もありましたが、春、夏、冬の休みを活用し要領の良いやり方で、とても協力的な方でした。

結果はとてもきれいにできました。
3年経っても下左の写真のとおり、全く変化はありません。当然ですが。

たまにおられるのですが、矯正治療をしても戻ってしまうのでは、と心配される方がおられます。
 でもリテーナー(食事、歯みがき、その他必要な時ははずしてかまいません)をきちんと何年か使ってくださる限り、治療結果に変化は無い、と断言して良いでしょう。安心してください。

2015年5月17日


交叉咬合とは、ちょっと分かり難いかも知れません。

部分的な反対咬合とでも説明しましょうか。叢生(歯のガタガタ)も普通伴います。

上下の歯のあたり方が、非常に複雑かつ不自然になり、咬むときの歯、顎の筋肉等への負担が大きい状態です。
顎関節症に繋がる事も考えられます。

ぜひ治しておきたい不正咬合です。

0546 2012 05 19mk 初診 前.jpg0546 2012 05 19mk 初診 右.jpg0546 2014 10 24mk 前.jpg0546 2014 10 24mk 右.jpg


この例は、前歯は反対ではありませんが、右側二番目の前歯より後ろが反対咬合になっています。見た目もあって、ぜひ治したいとのことでした。

 歯が大きくないので、非抜歯です。まずやや拡大し、マルチブラケットを使いました。

こういう症例は、歯が動きにくいなどの問題が伴うこともありますので慎重に進めます。

できあがりはとてもきれいです。
かみ合わせがシンプルになり、歯や筋肉系への負担が減ってとても咬みやすくなったと思います。顎の関節の負担も減ります。

実際とても喜んで頂きました。

2015年5月 7日

0093 2000 3 3yn 初診 前 .jpg0093 2000 3 3yn 初診 右 .jpg0093 2002 09 06yn 前.jpg0093 2002 09 06yn 右.jpg

中くらいの叢生(歯がガタガタ)です。
大臼歯の前後関係は悪くありません。歯の大きさもまあまあ。

問題は骨のゆとりですが、もちろん基本的には検査数値で考えます。
上顎はOK。下顎は元々がっちりタイプなのでOKでした。

少しQHで広げ(大人でも少しなら拡大可能です)、それからマルチブラケット。
治療期間は準備に半年、マルチブラケットで1年半。

特筆すべきは仕上がりのきれいさです。前歯の角度、上下のあたり方、など素晴らしい状態と思います。この方の歯の形もバランスが良いですね。
お疲れ様でした。でも本当にきれいになりました。

2015年5月 4日

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歯が大きくなく、できるだけ非抜歯としたいのですが、顎の骨が狭く迷いました。
高校生といってもまだ1年生、結局非抜歯を選びました。
とても良く理解し、協力して頂きました。

当院では終了時に小さな花束をお渡しして、感謝をさせて頂いています。
皆さん、とても喜んでおられます。

2015年4月30日


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大人の方です。
分析してみると歯は小さいのですが、それ以上に顎の骨が小さいのです。

大人ですから、顎の骨を大きくすることは出来ません。結局抜歯ケースとなりました。

但し、上の抜歯は矮小歯(形、大きさが普通の歯に比べ劣る歯)を選びました。

本当にきれいになりました。喜んで頂けました。

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「1番最初の写真と完成した写真を見比べた時に、
あたしの歯は昔これだったんだとビックリした。

治してもらえてよかったって思う。ここできょう正して
よかったって思う。4年くらいありがとうございました。」

終了時に高校生です。

初診時から、上下の第二大臼歯の生えそろうのを1年ちょっと待ち、
マルチブラケット装置で約2年半でした。

本来非抜歯を考えるケースですが、
上の前歯一本(根が出来ていなかった)と少臼歯一本を、やむを得ず抜歯しました。

結果は、これだけ喜んで頂きました。

2015年4月27日

0463 2009 07 11ks 初診 前.JPG0463 2009 07 11ks 初診 上顎.JPG
0463 2013 12 10ks 前.jpg0463 2013 12 10ks 上顎.jpg
大人の叢生ですが、左上一本の前歯だけ飛び出ていて目立ちます。
それ以外は、上も下もきれいです。
 この方でなくとも、他の歯を抜くこと無く矯正したい、と考えても不思議はありません。

困るのは、飛び出した前歯のスペースを奪う形で、後ろの歯全部が前に来てしまっていることです。しかも歯は大きめ。

部分的な治療ができれば良いのですが、飛び出ている歯の後ろに残っているスペースが少なすぎ、歯の幅を減らす方法はもちろん、部分的な矯正は適応しません。

この場合、普通は上2本、下2本の計4本の小臼歯を抜いて治療となるでしょう。
しかし、症状に対し犠牲が過剰ではないか、と思うのもやむを得ないことです。

歯を抜かずに治療する方法は一つ考えられます。

上の大臼歯から後ろに下げていって、前歯のスペースを作る方法です。
上顎骨の後ろに余裕があれば可能です。

分析の結果、大臼歯から後ろに下げ、非抜歯で治療しました。きれいな終了です。

時間のやりくりは大変だったと思います。ご苦労様でした。ご協力有り難うございます。

ものすごく喜んでおられました。0463 2013 12 10ks ss 感想.jpg

2015年4月25日

上左側の犬歯が横に飛び出していました。同じような例はよくあります。
0053 1999 7 14 ro 初診 前.JPG0053 2000 08 05ro 上顎.JPG
0053 2003 04 01ro 前.jpg0053 2003 04 01ro 右.jpg
まずは、前に来すぎている左側の大臼歯を、奥方向に移動する、という準備作業を行いました。食事の時など自分で取り外し出来る装置を使いました。上右写真が移動の完了時です。
検討の結果、歯が大きいので抜歯して、マルチブラケットを2年半ほど付けて頂きました。
途中でご結婚され、お忙しかったにもかかわらず十分なご協力を頂きました。有り難うございます。
下写真、きれいな終了です。

2015年4月23日

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上の写真が治療前、下の写真が治療後です。

前歯の隣の歯が、引っ込んでいる不正咬合、割と多いケースです。目立ちますね。
今回は大人のケースです。

こうしたケースでは、上の一番前歯とその横の歯で、下顎の動きを制約していると考えます。機能障害と呼んでいます。
子供の場合、顎の成長発育に影響することもあり得、
大人の場合では、顎関節症に繋がることも考えられます。

軽い症状に見えるかも知れませんが、治療しがいのあるケースの一つです。

治療期間は準備期間(大臼歯を後ろに移動)が1年半くらい、後のマルチブラケットで2年ちょっと。
歯を抜く方法もありましたが、ご希望もあり、非抜歯としました。どちらが早かったかは分かりませんが、この場合さほど変わらないでしょう。
 準備期間は取り外せる装置ですし、マルチブラケットの期間は短くなりますので、こちらの方が楽とも言えます。

大人の方ですが、準備作業、マルチブラケット使用期間共、、ゴムかけ、予約順守、歯みがきなどよく協力して頂きました。

途中でご結婚、ご出産と続きました。矯正治療は通常、結婚出産に殆ど影響ありませんが、ご本人は時間のやりくりなど色々と大変だったと思います。

いつも明るく、協力して頂きました。有り難うございます。

2015年4月21日

前歯も出ていますが、
上下6才臼歯の前後関係を見ると結構強度の上顎前突です。

それに前歯が上下に空き、これも軽くはありません。

また、将来叢生(歯のガタガタ)が予想されます。

更に舌が前歯を押し出している可能性があります。

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検査結果では、
歯が大きく骨が小さいのですが、将来抜歯が必要とまでは言えません。

6才臼歯の後ろにも下げる余裕が少しあるようです。

顎の骨の骨格分析は、極端な数値は無く、普通に成長しそうです。


成長期ですから、できれば将来、抜歯せずに永久歯を並べたい、と思います。

そのため、Ⅰ期では、骨の大きさを確保し、6才臼歯の位置を良くする必要があります。
また、開咬については、舌への対策が必要です。


Ⅰ期治療の内容は、

1.上顎を拡大しつつ舌の押し出しを妨げるため、クリブ付拡大プレートを使う。、

2.上の6才臼歯の位置を正しくするため、ヘッドギアを使う。

0154 2001 08 10ss 上顎P.jpg0154 2002 06 29ss 側貌HGset.jpg

結果:Ⅰ期治療を一年半ほど行い、結果を得ました。

お母様は、理解の早い方で実に積極的な方でした。ご協力感謝申し上げます。

それから歯の生え替わりを観察し、12才臼歯が揃うまで保定、観察しました。

下の写真は12才臼歯が揃った時点の状態です。Ⅱ期治療は要らないでしょうね。

0154 2004 04 02ss 前.jpg0154 2004 04 02ss 右.jpg

2015年4月20日

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上の写真二枚が治療前、下の写真二枚が治療後です。

軽度の不正咬合が重なっています。
割と多いケースですが、目立ちますね。

こうしたケースは、上の一番前歯とその横の歯で、下顎の動きを制約しています。機能障害と呼んでいます。
 子供の場合、成長発育に影響することもあります。大人の場合は顎関節症に繋がることもありえます。
 軽い症状に見えるかも知れませんが、治療しがいのあるケースの一つです。

治療期間は一年半程度。
 単純に歯を出しますと、出っ歯が強くなってしまいますので、後ろの歯を前に出すスペース作り(拡大)から始めました。

中学生ですがマルチブラケットを装着した後は、ゴムかけ、予約順守、歯みがきなどよく協力して頂きました。術者として有り難いことです。

下写真二枚、きれいに並びました。見た目も良くなりましたが、下の顎の動きが自由度を増し良くなりました。後の成長発育に良い影響となるでしょう。

2015年4月 1日

先週から今週にかけてマルチブラケット装置を付ける日が多くありました。やはり春休みです。土曜日が割と人が少なく、平日の午前中など、普段人気の無い時間帯に空きが無かったりします。
 
当院ではマルチブラケット装置は、患者さんのご予定に合わせ、数回に分けて着けます。いっぺんに着けようとすると時間がかかりすぎ、疲れてしまうためです。
 数回に分ければ、一回の時間はせいぜい1時間以内となり、皆様のご希望の日時に合わせやすくなることも理由の一つです。

装置を付けた後は、大体一ヶ月に一度の通院となります。最初はかなり弱い力のワイヤーを使います。動きを考えながらだんだん太いワイヤーに換えていくのです。

最初の数ヶ月でかなり動きますので、びっくりされる方も多くおられます。皆さん、歯が動くのを見るのは初めてですものね。

2015年3月11日

矯正治療の効果の一つに、噛む能力が向上して、胃腸の負担を減らすことが言われます。
実際には長期的に変化しますので分かりにくいのですが、今までに、

ある大人の方から「矯正治療をしてから胃をこわすことが減った」、
あるお母様から「一期治療後、子供がおいしいと言って何でも食べる様になった」などの感想を頂いた事があります。

歯ならびがきれいになって喜ばれるのはもちろんですが、このようなご感想も大変嬉しいものです。
矯正治療は、見た目はもちろん、お口の健康を回復し、気持ちと体の両方の健康を促進する医療ですから。


ある大人の例は
0223 2002 05 07kh 初診 上顎.jpg0223 2004 09 06kh 上顎.jpg0223 2004 09 06kh 前.jpg

2015年3月 9日

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0463 2009 07 11 ks 初診 前s.jpg0463 2013 12 10 ks 前s.jpg
上の写真は部分矯正で、下の写真は全体矯正です。左が治療前、右が治療後。

他はそんなに悪くないのに、上の真ん中の歯2本だけ重なっていることがあります。結構目立ちますね。

このようなケースで、ある場合は全体で矯正が必要、他の場合は上顎の前方部のワイヤだけで直せる、という違いが出ることがあります。

一番の要因は重なり合いの程度です。同じくらい重要なのは歯の大きさです。他にも前歯の出方、顎の骨の大きさ、上下の大臼歯の関係など色々調べます。

費用にも治療期間にも影響しますので色々な要因を調べ最適の方法を考える事になります。

この例では、下写真の方は、途中から転勤で隣県に引っ越しましたが、がんばって静岡まで通ってくださいました。
幸い大人の矯正にありがちな予想外の支障は殆どありませんでしたが、大変だったと思います。。
有り難うございました。

叢生(歯がガタガタ)
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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

医院サイトはこちら
かたやま矯正歯科医院サイト