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2017年12月 5日

 大人の矯正治療では治療上の必要から、虫歯等の問題が無くても永久歯を抜くことがあります。
できることなら、抜歯せずに矯正治療したいのですが、症状の改善が二の次になってはやはり問題が生じます。

 特に日本人では、歯が大きい割に顎の骨が小さい方が多いので、大人の抜歯症例はどうしても多くなります。
 とはいっても、なるべく歯を抜きたくない気持ちもわかります。

 一人一人について、歯の大きさを測定し、顎の骨の大きさも可能な限り測定して、比較検討することが必要でしょう。その際、不正咬合の種類、程度ももちろん関わりを持ちます。
 いろいろなデータから、科学的な検討をできるだけ踏まえれば、必要性の程度も明らかになってきます。
 以上の結果をなるべく分かりやすく説明することも無論必要です。

 納得いく矯正治療のためには、このような努力が基礎になると思います。

2017年1月19日

最近終了した方です。とても嬉しい丁寧なご感想を頂きました。
ご同意を得ましたのでご紹介します。
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2016年11月17日

先日、ある方に質問されました。
「もうきちんと並んでいるのに、まだ時間がかかりますか」

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実は、矯正治療では、きちんと並んでから後、仕上げの時間が少し必要です。
上下の歯を更に良い位置にし、あたり方をより良くする仕事です。
上記写真の例では、およそ3ヶ月でした。

そのために入れるのが「アイデアルアーチ」と言われるワイヤーです。
アイデアルアーチ2006 09 01kaku w02.jpgアイデアルアーチ2006 09 01edgewise w04.jpg
右は拡大写真です。
断面が四角いワイヤーに凹凸を付け、更に部分毎に角度を付けます。

実は、このアイデアルアーチが、矯正治療の標準である、スタンダードエッジワイズ法の大きな特徴です。

最後のアイデアルアーチに、
そのケースで各歯に必要な位置関係、角度関係の情報を曲げ込み、
各人に取って、最も良い並び方を実現するのです。

曲げ込んだ情報を、ワイヤーから歯に接着したブラケットを通じて歯に伝え、
歯がその情報に従って微妙な動きをします。
そしてきれいな安定した歯ならびが完成します。

このため、多少の時間が必要です。普通は3ヶ月くらいでしょうか。
ちょっとの我慢をお願いします。


2016年5月25日

先日、子どもの歯並びが気になる、とのご相談がありました。6才です。

他院で相談したところ、お口の中に入れるプラスチックの装置で治しましょうと言われたそうです。

お口を見せて頂きました。

反対咬合だけでなく、交叉咬合(この場合、左上の大臼歯が左下の大臼歯より内側に入ってしまっています。右の大臼歯は正常です。)もあります。

そして、骨格性の反対咬合の基準とされる、
下の乳犬歯が上より外側、上下の前歯の先端をきちんと合わせられない、
などの症状もはっきりあります。

6才でこの症状です。見た目だけでも、骨格性の不正咬合を疑うべき症例であることは明確です。

骨格性の反対咬合、交叉咬合では、きちんと骨格と歯のデータを取り、その程度に応じて拡大装置、前方牽引装置などを使用しなければ治りません。


お口の中に入れるプラスチックの装置は、軽い程度の症状でだけ効果を発揮します。
程度の見極めは、きちんと検査をしなければわかりません。

反対咬合、交叉咬合の症例には、やはり拡大装置、前方牽引装置等をしっかり使う必要があります。そういくつも治療方法があるわけでは無いのです。


その点をお母様に、しっかりご説明したつもりなのですが、あまりご理解頂けなかったかも知れません。
「今はいくつも治療方法があるようですね。」なんて言われてました。

装置各々には、当然ながら適応範囲があります。反対かつ交叉咬合の子どもを、プラスチックの装置だけで治すのは無理です。


まだ6才ですから、しばらくは大丈夫ですが、自然に治ることは期待できません。
せめて8-9才までにはきちんとした治療を開始したいものです。心配です。


2015年7月15日

しばらくぶりに症例紹介です。

交叉咬合のケースはそう多くは無いのですが、やはり時々おられます。一見ちゃんと並んでいるように見える場合も多くあります。
この方もご自分ではそう悪い歯並びとは思わなかった、とおっしゃいます。

でも、見た目の歯の凸凹がちょっと気になり、さらに顎の具合が良くない、等の自覚がありました。
それで矯正歯科を受診したそうです。

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初診時、交叉咬合(この場合は、左の第二小臼歯から第一、第二大臼歯まで下の歯より内側に入っています)です。

交叉咬合は、複雑かつ非対称なかみ合わせのため、口腔周囲の筋肉、神経機構への負担が大きく、左右のバランスも崩れています。

従って長期的には、顎の具合が良くない、つまり顎関節症のような症状が出るのは大いにあり得ます。歯そのものにも過重負担がかかります。
できるだけ早めに治しておきたい不正咬合です。

(もちろん、他の不正咬合の治療が遅くても良い、と言う意味ではありません。)

検査データからは、歯の大きさはやや大ですが、骨の大きさにゆとりがあり、少しの拡大で、非抜歯が良さそうです。
但し、上下のほぼ全歯の根(骨の中に埋まっている部分)がやや短い状態でした。

歯周病の症状は無く、矯正治療不可能ではありませんが、手早く終了させる必要があります。

2001 07 16am 前.jpg
治療開始、まず上顎をQHで少し拡大します。
そのあとマルチブラケット開始。この時点での写真では左側の上下奥歯のあたり方が、まだ反対であることがよくわかります。
QH拡大3ヶ月、マルチブラケットを付けて1年3ヶ月、で終了しました。できるだけ短期治療の目標は達成です。

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上下の歯のかみ合わせは、劇的に改善しています。見た目も良い状態です。大変喜んでくださいました。
あとは保定です。

2015年5月17日


交叉咬合とは、ちょっと分かり難いかも知れません。

部分的な反対咬合とでも説明しましょうか。叢生(歯のガタガタ)も普通伴います。

上下の歯のあたり方が、非常に複雑かつ不自然になり、咬むときの歯、顎の筋肉等への負担が大きい状態です。
顎関節症に繋がる事も考えられます。

ぜひ治しておきたい不正咬合です。

0546 2012 05 19mk 初診 前.jpg0546 2012 05 19mk 初診 右.jpg0546 2014 10 24mk 前.jpg0546 2014 10 24mk 右.jpg


この例は、前歯は反対ではありませんが、右側二番目の前歯より後ろが反対咬合になっています。見た目もあって、ぜひ治したいとのことでした。

 歯が大きくないので、非抜歯です。まずやや拡大し、マルチブラケットを使いました。

こういう症例は、歯が動きにくいなどの問題が伴うこともありますので慎重に進めます。

できあがりはとてもきれいです。
かみ合わせがシンプルになり、歯や筋肉系への負担が減ってとても咬みやすくなったと思います。顎の関節の負担も減ります。

実際とても喜んで頂きました。

交叉咬合
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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

医院サイトはこちら
かたやま矯正歯科医院サイト