«  2018年1月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
2017年12月 5日

 大人の矯正治療では治療上の必要から、虫歯等の問題が無くても永久歯を抜くことがあります。
できることなら、抜歯せずに矯正治療したいのですが、症状の改善が二の次になってはやはり問題が生じます。

 特に日本人では、歯が大きい割に顎の骨が小さい方が多いので、大人の抜歯症例はどうしても多くなります。
 とはいっても、なるべく歯を抜きたくない気持ちもわかります。

 一人一人について、歯の大きさを測定し、顎の骨の大きさも可能な限り測定して、比較検討することが必要でしょう。その際、不正咬合の種類、程度ももちろん関わりを持ちます。
 いろいろなデータから、科学的な検討をできるだけ踏まえれば、必要性の程度も明らかになってきます。
 以上の結果をなるべく分かりやすく説明することも無論必要です。

 納得いく矯正治療のためには、このような努力が基礎になると思います。

2017年11月17日

院長が所属する学会の一つで、毎年3回、講演会等を開催しています。
昨11/16は開咬(口を閉じた時、奥歯は着いても上下の前歯が離れている不正咬合)の治療についてでした。

開咬ケースは、数は少ないですが時々あります。難しい治療の事も多く、慎重に分析計画します。
特に、下顎が左右に偏っている大人のケースでは、外科手術を併用すべきこともあります。

逆に見た目より、治療し易い場合も多くあります。例えば、成長期にある子どもの開咬は、それなりの装置を入れることで上下の歯が着いてきて、その後も維持される事がかなりあります。

一応は、子どもの時に治療開始することが有利といえるでしょう。しかし結局は個々のケース次第ですので、積極的にご相談ください。

2017年2月14日

先だってのご相談で、反対咬合(7才)の男子がお見えになりました。

5才ころから、ある地で口腔内にプラスチックの装置を入れ、治療していたそうです。
でも、およそ1年以上経っても改善が見られない、ので気になる、とのことです。

見ますと、明らかな骨格性の反対咬合です。それも結構厳しい症状です。というのは、
反対なだけでなく、下顎が下方向に成長しています。
反対咬合でかつ、開咬(上下の歯が離れてくる)の方向に向かっているようです。

もちろんデータを採って、分析しないと正確には分かりませんが。

骨格性反対咬合は、「前方牽引装置」という外側からの装置を適切に、しかも年齢的に早めに使っていかないと治りません。

その一方、早めに適切に使えば、ほぼ十分な治療結果が得られます。

こうした判断と治療は、矯正治療について十分な経験を積んだ専門医にしかできません。

同伴されたお母様には、
症状はなかなか厳しいこと、
口腔内に入れておくだけの装置で治療出来るケースではなく、前方牽引装置を使うべきこと、
年齢的にまだ間に合うが、急ぐこと、

など説明しました。

どの程度理解頂けたかは分かりませんが、無言でお帰りになりました。


骨格性の反対咬合を治し、喜ばれたケースは、多数あります。
「ここまで治るとは思わなかった」と喜ばれたお母様もおられます。

HPにもいくつかの治療例を掲載いたしております。

時期と方法さえ間違わなければ、骨格性反対咬合も十分治せます。
ご相談ください。

2016年11月17日

先日、ある方に質問されました。
「もうきちんと並んでいるのに、まだ時間がかかりますか」

2011 12 16mk 前.jpg2012 03 27mk 前.jpg

実は、矯正治療では、きちんと並んでから後、仕上げの時間が少し必要です。
上下の歯を更に良い位置にし、あたり方をより良くする仕事です。
上記写真の例では、およそ3ヶ月でした。

そのために入れるのが「アイデアルアーチ」と言われるワイヤーです。
アイデアルアーチ2006 09 01kaku w02.jpgアイデアルアーチ2006 09 01edgewise w04.jpg
右は拡大写真です。
断面が四角いワイヤーに凹凸を付け、更に部分毎に角度を付けます。

実は、このアイデアルアーチが、矯正治療の標準である、スタンダードエッジワイズ法の大きな特徴です。

最後のアイデアルアーチに、
そのケースで各歯に必要な位置関係、角度関係の情報を曲げ込み、
各人に取って、最も良い並び方を実現するのです。

曲げ込んだ情報を、ワイヤーから歯に接着したブラケットを通じて歯に伝え、
歯がその情報に従って微妙な動きをします。
そしてきれいな安定した歯ならびが完成します。

このため、多少の時間が必要です。普通は3ヶ月くらいでしょうか。
ちょっとの我慢をお願いします。


2016年6月 2日

開咬はそう多くは無いのですが、目立つ不正咬合です。

実際、
普段から口が開いているだけでなく、

前歯でうどん、パスタなどかみ切れず、横の歯でかむため見た目が悪い、
と気にするお母様は、多くおられます。

なるべく早い内にできるだけ治して置きたいものです。
治療は、矯正治療の中でもやや難しい部類と言えるでしょう。

開咬は、多かれ少なかれ舌の動きが原因の一つです。
治療装置としては、タングクリブがよく使われます。タングクリブはかなり昔から存在する装置で極めて安全な装置です。

タングクリブには、プラスチックでできた着脱式のものと、上の歯に固定する形式のものがあります。

治療例です。かなりの開咬です。下の写真は、上が初診時、下がおよそ10ヶ月後です。
0583 2014 07 29 ri 初診 前.jpg0583 2015 05 23 ri 前.jpg

使ったクリブは、プラスチックのものと、ワイヤでできた固定式の二種類です。
どちらも上の前歯の後ろに、柵のような細い金属の棒が見えるでしょう。
これがクリブです。
これで食事などできるのか、と思われるかも知れませんが、それは大丈夫です。
0583 2014 09 13 ri タングクリブ.jpg0583 2015 04 25 ri 上顎クリブ付パラタルバー.jpg

食事が普通にできるようになった、とお母様が喜んでました。後しばらくは続けます。

2015年12月27日

年末駆け込みのご相談がいくつかありました。空き時間に見させて頂きました。その一つです。

開咬とは、口を閉じても上下の歯が離れている状態、
叢生とは、歯がガタガタの状態、
上顎前突とは、出っ歯さんの状態、

この3つの不正咬合が重なった症例です。とても目立ちます。治療したいお気持ちは良く分かります。
叢生と開咬は程度が大です。大人でもあり、上下の小臼歯を抜歯して治療するのが最適でしょう。

こうした症例は、治療完了時には見違えるようなきれいな歯並びになります。
とても治し甲斐のある症例の一つです。
二十代始めの今、治しておけばきれいな歯並びは、一生の財産になります。

そのことを何度も説明いたしました。似た症例もご覧頂きました。
でも、今一つお気持ちが定まらなかったようです。
あの目立つ不正咬合をそのままにしておくのか、と思うととても残念です。

2015年9月16日

中学生の男子、かなり大柄ですが、まだ少し成長しているようです。
(切端咬合とは、口を閉じた場合、上下の前歯が重なり合わず、先端で当たる場合、を言います。)


このケースは、切端咬合という見かけの後ろに、
骨格性の反対咬合傾向と、骨格性の開咬傾向が存在しているケースです。

お母様は、切端咬合が一番気になるようでした。
そして装置を付け、ワイヤを入れれば治るもの、と簡単に考えておられたようです。

しかし、切端咬合を起こしている原因の、骨格性の反対、開咬の症状はかなりやっかいです。

このケースもただワイヤを入れたらそのまま反対咬合に移行し、抜歯ケースか外科併用の矯正を考えるしか無くなるでしょう。


まずは、きちんとした検査が必要です。
その結果を踏まえて、

抜歯ケースとして治療するか。

拡大、前方牽引を行って、前歯の重なり合う状態を確保し、非抜歯をねらうか。
この方法は、中学生でも過去に例があります。

外科手術を併用した矯正治療とするか。

でしょう。

どの方法も慎重にデータを評価し、選択、実行しなければなりません。ただ状態から見て、外科併用はおそらく選択しなくて済むでしょう。


以上を説明しました。お母様はちょっと落胆されたようです。
しかし本人の症状とその治療は、説明したとおりです。

 大人になるまで待って矯正治療をするより、中学生の今、矯正治療を開始する方が、治療上の困難も少なく、結果もはっきり良いと思われます。

そういう意味では、もう待ったなしです。良い選択をされることを願います。

2015年8月17日

0529 2011 10 08to 初診 前.jpg0529 2011 10 08to 初診 右.jpg
上顎の小臼歯2本を抜歯、装置はマルチブラケット。
最初は東京より遠い所からの通院でした。何とか時間を見つけては、しっかりと通っていただきました。
後半は、静岡市在住となり、通院は楽になりました。

0529 2013 01 04to 前.jpg0529 2013 01 04to 右.jpg
しかし、普通は楽に動く、上顎の大臼歯が当初まるで動きませんでした。こういうときゴムを多少強くするなどしますが、限度があります。結局いくつかの加強固定(補助装置)を組み合わせ、動いてきました。
予約はきっちりと守られ、使うべきゴム、装置はきっちり使うなど、常に協力していただきました。

0529 2015 08 01to 前.jpg0529 2015 08 01to 右.jpg
とても良い結果が得られました。感謝しております。

2015年6月25日


もちろん別の医院にて治療途中ということです。従来もたまにあって、特に問題無いことが殆どでした。
しかしこの頃ちょっと問題を感じるケースがあります。

先日こられた方は、県外の方ですが、およそ6年マルチブラケットを付けているということでした。
見ると抜いた歯のスペースがまだ残り、現在の咬み合わせも上下にややスペース(開咬)、という感じ。

ご本人は、「時間がかかりすぎでは」と言われます。

確かに特別な事情が無い限り、時間もちょっとかかりすぎでしょう。
さらに最終的に咬み合わせが出来るのかも問題です。

こうしたケースは聞いてみると、最初の検査が殆どなされていません。
つまりちゃんとした治療方針が無かった可能性があります。

矯正治療では最初の検査(X線写真、石膏模型)、治療方針が極めて重要です。これが出発点です。その内容をご説明し、納得頂いてから治療に入ります。

その方には、検査の重要性を説明し、現在のかみ合わせはうまくないこと、も説明しました。
さらに、今後は検査した上で、手戻りがあっても治療を終了させる方法を探る必要があること等説明しました。

納得して帰られましたが、その後どうされたか気になります。

2015年4月28日

0259 2006 06 03ya 感想.jpg
「歯の上下の間がなくなり、すごくうれしいです。

前歯で物をかみしめる よろこびを味わっています」


強度かつ左右非対称の開咬で、食べるのに不便を感じて何十年と言われてました。

外科矯正の適応も考えましたが、
分析の結果、幸い矯正治療のみで抜歯もせず、終了できました。


簡潔な表現をされていますが、この方のお喜びはたいへんなものでした。

矯正医として本当に嬉しく思いました。

2015年4月21日

前歯も出ていますが、
上下6才臼歯の前後関係を見ると結構強度の上顎前突です。

それに前歯が上下に空き、これも軽くはありません。

また、将来叢生(歯のガタガタ)が予想されます。

更に舌が前歯を押し出している可能性があります。

0154 2001 03 16ss 初診 前.jpg0154 2001 03 16ss 初診 右.jpg
検査結果では、
歯が大きく骨が小さいのですが、将来抜歯が必要とまでは言えません。

6才臼歯の後ろにも下げる余裕が少しあるようです。

顎の骨の骨格分析は、極端な数値は無く、普通に成長しそうです。


成長期ですから、できれば将来、抜歯せずに永久歯を並べたい、と思います。

そのため、Ⅰ期では、骨の大きさを確保し、6才臼歯の位置を良くする必要があります。
また、開咬については、舌への対策が必要です。


Ⅰ期治療の内容は、

1.上顎を拡大しつつ舌の押し出しを妨げるため、クリブ付拡大プレートを使う。、

2.上の6才臼歯の位置を正しくするため、ヘッドギアを使う。

0154 2001 08 10ss 上顎P.jpg0154 2002 06 29ss 側貌HGset.jpg

結果:Ⅰ期治療を一年半ほど行い、結果を得ました。

お母様は、理解の早い方で実に積極的な方でした。ご協力感謝申し上げます。

それから歯の生え替わりを観察し、12才臼歯が揃うまで保定、観察しました。

下の写真は12才臼歯が揃った時点の状態です。Ⅱ期治療は要らないでしょうね。

0154 2004 04 02ss 前.jpg0154 2004 04 02ss 右.jpg

開咬(上下歯が離開)
Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

医院サイトはこちら
かたやま矯正歯科医院サイト