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2018年3月15日

子どもの反対咬合、このテーマについては何度も書いています。

1.
一番重要なのは、適切な時期を失わないことです。、おおむねギリギリでも11,12才くらいまでに始めたいものです。もっとも子どもによってかなり違いはあります。

子どもは日々成長します。どんどん変化します。
その成長発育をできるだけデータでつかみ、適切な時期に治療開始し、適切な時期に治療方法を選択していくことは、経験を積んだ矯正専門医の得意とするところです。

2.
反対咬合の殆どは、下の顎の骨に比べ、上顎の骨の大きさが小さすぎる事にあります。
ですからまずは検査して、アンバランスの程度を調べる必要があります。

3.
次に適切な治療方法を選択することです。
現在は、前方牽引という方法が普通となっています。極めて安全な装置です。もちろん痛みはありません。
そのなかでも、奥歯から牽引するのか、前歯から牽引が良いのか、データを見て決めねばなりません。

4.
また、治療開始にあたり、大抵の症例では上顎を拡大する必要があります。その必要性、適切な装置を決めねばなりません。

5.
治療期間については、できるだけ短期決戦とすべきです。
前方牽引装置はきちんと使えば、半年以内で大きな変化が出ます。

6.
このようになされた治療では、いわゆる後戻りはほぼ無い、と言っても過言ではありません。

かたやま矯正歯科では、子どもの反対咬合治療は数多く行ってきています。お母さん方の喜ぶお顔は、いつも嬉しいものです。

2017年12月 5日

 大人の矯正治療では治療上の必要から、虫歯等の問題が無くても永久歯を抜くことがあります。
できることなら、抜歯せずに矯正治療したいのですが、症状の改善が二の次になってはやはり問題が生じます。

 特に日本人では、歯が大きい割に顎の骨が小さい方が多いので、大人の抜歯症例はどうしても多くなります。
 とはいっても、なるべく歯を抜きたくない気持ちもわかります。

 一人一人について、歯の大きさを測定し、顎の骨の大きさも可能な限り測定して、比較検討することが必要でしょう。その際、不正咬合の種類、程度ももちろん関わりを持ちます。
 いろいろなデータから、科学的な検討をできるだけ踏まえれば、必要性の程度も明らかになってきます。
 以上の結果をなるべく分かりやすく説明することも無論必要です。

 納得いく矯正治療のためには、このような努力が基礎になると思います。

2017年2月14日

先だってのご相談で、反対咬合(7才)の男子がお見えになりました。

5才ころから、ある地で口腔内にプラスチックの装置を入れ、治療していたそうです。
でも、およそ1年以上経っても改善が見られない、ので気になる、とのことです。

見ますと、明らかな骨格性の反対咬合です。それも結構厳しい症状です。というのは、
反対なだけでなく、下顎が下方向に成長しています。
反対咬合でかつ、開咬(上下の歯が離れてくる)の方向に向かっているようです。

もちろんデータを採って、分析しないと正確には分かりませんが。

骨格性反対咬合は、「前方牽引装置」という外側からの装置を適切に、しかも年齢的に早めに使っていかないと治りません。

その一方、早めに適切に使えば、ほぼ十分な治療結果が得られます。

こうした判断と治療は、矯正治療について十分な経験を積んだ専門医にしかできません。

同伴されたお母様には、
症状はなかなか厳しいこと、
口腔内に入れておくだけの装置で治療出来るケースではなく、前方牽引装置を使うべきこと、
年齢的にまだ間に合うが、急ぐこと、

など説明しました。

どの程度理解頂けたかは分かりませんが、無言でお帰りになりました。


骨格性の反対咬合を治し、喜ばれたケースは、多数あります。
「ここまで治るとは思わなかった」と喜ばれたお母様もおられます。

HPにもいくつかの治療例を掲載いたしております。

時期と方法さえ間違わなければ、骨格性反対咬合も十分治せます。
ご相談ください。

2016年11月17日

先日、ある方に質問されました。
「もうきちんと並んでいるのに、まだ時間がかかりますか」

2011 12 16mk 前.jpg2012 03 27mk 前.jpg

実は、矯正治療では、きちんと並んでから後、仕上げの時間が少し必要です。
上下の歯を更に良い位置にし、あたり方をより良くする仕事です。
上記写真の例では、およそ3ヶ月でした。

そのために入れるのが「アイデアルアーチ」と言われるワイヤーです。
アイデアルアーチ2006 09 01kaku w02.jpgアイデアルアーチ2006 09 01edgewise w04.jpg
右は拡大写真です。
断面が四角いワイヤーに凹凸を付け、更に部分毎に角度を付けます。

実は、このアイデアルアーチが、矯正治療の標準である、スタンダードエッジワイズ法の大きな特徴です。

最後のアイデアルアーチに、
そのケースで各歯に必要な位置関係、角度関係の情報を曲げ込み、
各人に取って、最も良い並び方を実現するのです。

曲げ込んだ情報を、ワイヤーから歯に接着したブラケットを通じて歯に伝え、
歯がその情報に従って微妙な動きをします。
そしてきれいな安定した歯ならびが完成します。

このため、多少の時間が必要です。普通は3ヶ月くらいでしょうか。
ちょっとの我慢をお願いします。


2016年6月 9日

矯正治療では、後戻り、と言うことが心配されます。

後戻りの原因は、ほぼ全部の場合、リテーナー(保定装置)の使用時間が不足したことにあります。
リテーナーをきちんと使っていれば、後戻りはまずありません。

殆どの方は、きちんと使っておられます。
ですから普通は、後戻りを心配される必要はありません。
多少不足気味でもまあ大丈夫です。

リテーナー(保定装置)の使用時間は、基本的には一日中です。(途中から寝ている間だけに縮めます。)
但し、食事等、運動、その他必要なとき(就活面接など)は外してもかまいません。
その程度で大丈夫です。従って生活に支障が生じる事はありません。


実際、当院では、この20年近く、後戻りの問題は起きていません。
保定中に全く変化が無いわけではありませんが、かなり少ない程度のものに過ぎません。

保定の必要性をきちんと説明し、納得頂いているから、
また使い安そうな保定装置を作り、setしているからと思います。
もちろん保定中も時折、チェックは欠かせません。


などありますが、根本的には、

「症状に適応したきちんとした治療」実践に努めているから、と自負しています。

つまり、きちんと検査した上で、
反対咬合では、骨格の問題があればきちんと前方牽引装置を使う。
上顎前突では、下顎が後方ならば、きちんと前に出す。
叢生では、歯の大きさ、顎の大きさをきちんと計測し、必要なら抜歯も考える。

など、治療にあたり、色々な問題点をきちんと把握し方法を考えること、に努めているから、
と思います。

ちょっと宣伝になりましたがご容赦ください。


2016年5月25日

先日、子どもの歯並びが気になる、とのご相談がありました。6才です。

他院で相談したところ、お口の中に入れるプラスチックの装置で治しましょうと言われたそうです。

お口を見せて頂きました。

反対咬合だけでなく、交叉咬合(この場合、左上の大臼歯が左下の大臼歯より内側に入ってしまっています。右の大臼歯は正常です。)もあります。

そして、骨格性の反対咬合の基準とされる、
下の乳犬歯が上より外側、上下の前歯の先端をきちんと合わせられない、
などの症状もはっきりあります。

6才でこの症状です。見た目だけでも、骨格性の不正咬合を疑うべき症例であることは明確です。

骨格性の反対咬合、交叉咬合では、きちんと骨格と歯のデータを取り、その程度に応じて拡大装置、前方牽引装置などを使用しなければ治りません。


お口の中に入れるプラスチックの装置は、軽い程度の症状でだけ効果を発揮します。
程度の見極めは、きちんと検査をしなければわかりません。

反対咬合、交叉咬合の症例には、やはり拡大装置、前方牽引装置等をしっかり使う必要があります。そういくつも治療方法があるわけでは無いのです。


その点をお母様に、しっかりご説明したつもりなのですが、あまりご理解頂けなかったかも知れません。
「今はいくつも治療方法があるようですね。」なんて言われてました。

装置各々には、当然ながら適応範囲があります。反対かつ交叉咬合の子どもを、プラスチックの装置だけで治すのは無理です。


まだ6才ですから、しばらくは大丈夫ですが、自然に治ることは期待できません。
せめて8-9才までにはきちんとした治療を開始したいものです。心配です。


2015年9月16日

中学生の男子、かなり大柄ですが、まだ少し成長しているようです。
(切端咬合とは、口を閉じた場合、上下の前歯が重なり合わず、先端で当たる場合、を言います。)


このケースは、切端咬合という見かけの後ろに、
骨格性の反対咬合傾向と、骨格性の開咬傾向が存在しているケースです。

お母様は、切端咬合が一番気になるようでした。
そして装置を付け、ワイヤを入れれば治るもの、と簡単に考えておられたようです。

しかし、切端咬合を起こしている原因の、骨格性の反対、開咬の症状はかなりやっかいです。

このケースもただワイヤを入れたらそのまま反対咬合に移行し、抜歯ケースか外科併用の矯正を考えるしか無くなるでしょう。


まずは、きちんとした検査が必要です。
その結果を踏まえて、

抜歯ケースとして治療するか。

拡大、前方牽引を行って、前歯の重なり合う状態を確保し、非抜歯をねらうか。
この方法は、中学生でも過去に例があります。

外科手術を併用した矯正治療とするか。

でしょう。

どの方法も慎重にデータを評価し、選択、実行しなければなりません。ただ状態から見て、外科併用はおそらく選択しなくて済むでしょう。


以上を説明しました。お母様はちょっと落胆されたようです。
しかし本人の症状とその治療は、説明したとおりです。

 大人になるまで待って矯正治療をするより、中学生の今、矯正治療を開始する方が、治療上の困難も少なく、結果もはっきり良いと思われます。

そういう意味では、もう待ったなしです。良い選択をされることを願います。

2015年8月29日

このケースは7才で治療開始しました。歯がやや遅く、6才臼歯はあるのですが、前歯は乳歯でした。

上顎に拡大プレートを入れ、拡大。
その装置から前方牽引。
およそ一年で反対咬合は治りました。
いつも思いますが、反対咬合の治り方は、とても分かりやすく、劇的です。お母様もうれしそうです。

ここから保定、観察です。
歯がゆっくりな分、観察も長く、途中からはリテーナーも夜だけ使用としています。

10才時点で治療結果は維持されています。ただ、見た目にちょっとゆとりが少ない感じ、これからの身長が伸びる時期には、下顎骨も伸びますから、やや心配です。

一方で、X線写真のデータは、ほぼ十分な改善結果を示しています。下顎骨の大きさの抑制がもうちょっとですが。
本人の負担も考えると、さらにだめ押しの治療をして置くべきか、迷いました。

プロトラクター治療を行った場合、殆どの反対咬合のケースで、後戻りは生じない、という経験から考えると、
これからの成長を、よりこまめに観察することにして、
新たなことは、変化があれば決めることにしました。

今は3ヶ月以上の間隔で観察です。本人はのびのび遊んでいるようです。このまま普通のかみ合わせで行ってくれると良いですね。

2015年8月24日

先日3才の反対咬合の子が、ご相談に見えました。
反対咬合は目立つので、たまにこのくらいの年齢でもご相談に見えます。

お口を見ますとほぼ骨格性の反対咬合と思われます。

お母様は、
「早めに治療しないといけないのでは、と思う一方、3才ではまだ小さすぎるのではないか」
と色々迷っておられる様子でした。
あるところでは、すぐに頭にかぶる装置をつけて始めることを勧められたそうです。

結論から言うと、確かにそういう考えもあります。でも私は早すぎると思います。
子どもの反対咬合では早期治療が大切ですが、それでもおよそ6才以後の治療で十分です。

(理由)
3才から6才くらいの間に、治療上大きな問題が加わることはまずありません。むしろ治療への理解が出来るようになり、矯正治療を安全に能率よく進めることが可能になります。

治療の効果は、およそ6才以後で十分上がります。あわてる必要はありません。

子どもの反対咬合治療は、適切な時期をみて、できるだけ短期決戦で行う方が良いと思っています。

とはいえ、あまりのんびりしていてはいけません。
遅くとも9,10才位までには治療を開始すべきでしょう。それ以後ですと徐々に治療効果が上がりにくくなります。

もちろん個人差は大です。あわてる必要はありませんが、早めにご相談ください。

2015年7月31日

不正咬合の種類、程度は、検査分析から得られたデータで見えてきますが、
簡単かつ重要な基準として

「上下の第一大臼歯(6才臼歯)の前後関係」
があります。

2015 07 31模型6関係1s.jpg2015 07 31模型6関係2s.jpg2015 07 31模型6関係3s.jpg
模型で示しました。すべて右側の歯を写した写真です。赤い印のある歯が第一大臼歯です。

上左の写真が正常で、上下の大臼歯がこのような関係であれば治療もしやすく、時間も短くなる傾向でしょう。

上右の写真は上の第一大臼歯が前方によっています。これは上顎前突(出っ歯)の関係で、この位置関係の調整が必要です。

下の写真が、反対咬合(受け口)の場合で、上の第一大臼歯が後方によっています。やはり位置関係の調整が必要です。

不正咬合の種類、程度判断には、別の要素も大きく影響しますし、治療の難易度も上記だけでは実際には決められないのですが、一応の目安にはなると思います。

ご自分、あるいはお子さまのお口の中をご覧になって下さい。

2015年6月 7日

反対咬合は早期治療が肝心ですが、この方は滑り込みセーフでした。
中学生としてはやや小柄ですが、もう少し伸びるでしょう。まだ利用できる成長発育がありそうです。

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初診、まさに反対咬合(受け口)です。

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まずは急速拡大、次に前方牽引装置(プロトラクター)、一番強力なタイプを使います。もちろん家で使ってもらいます。よく使ってくれました。

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半年でこのように変化しました。でもここで中止したのでは後戻りしてしまいます。
保定の目的でプロトラクターを続けます。使用時間はだんだん減らします。

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1期治療終了。急速拡大装置を外し、プロトラクターも終了しました。ここまでで全部で2年弱でしょうか。後は保定のプレートだけ使います。

Ⅰ期治療として、反対のかみ合わせを正常にすることに集中しました。
まずは小さすぎる上顎骨を大きくしながら、主に前歯部分の骨を前方に移動させます。
その結果としてほぼきれいに並んだ状態が得られたわけです。

反対咬合治療ではⅠ期治療で終了できる場合が多くあります。このケースもそのひとつとなりました。費用も大人の矯正の半分です。

見た目ではかなりダイナミックな症例ですが、考えれば不思議はありません。
まだ中学生で、本人に成長の余地があったこと、
なおしたい気持ちが強く、協力が十分得られたこと、
分析数値で許容できたこと、
などでしょうか。

反対咬合(受け口は)良い時期の範囲内できちんと治療すれば、比較的治しやすい不正咬合です。まずはご相談頂けたらと思います。

2015年4月26日

T様(反対咬合 骨格性)
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Y様(反対咬合 骨格性)
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治療後、Y様(初診時10才)のお母様が嬉しそうに、そして真剣に、私に言われたお言葉は忘れられません。
「ここまで治るなんて、思ってもいませんでした」

T様(初診時10才)のお母様も、治療が進むにつれ、表情がどんどん柔らかくなり、お喜びでした。Ⅱ期治療が終わった時の、ご本人の本当に嬉しそうなお顔は記憶に残ります。

お二方とも十分なご協力をいただきました。有り難うございます。


「子供の反対咬合(骨格性)治療について 解説」

1.反対咬合(受け口)の性質

多くは骨格性です。
上の顎の成長が悪く、下の顎の成長が旺盛、というアンバランスが要因です。


2.成長発育の特徴から自然治癒は期待できず、治療は急ぐ

上の顎の成長発育は大体10才前に終了し、その後は下顎がさらに成長する、という特徴から、放置した場合、自然に治ることは普通予想できません。

 反対咬合の治療開始は、不正咬合のなかでも急ぎます。


3.治療方法

① Ⅰ期治療
上顎の成長を加速し、下顎の成長を抑えて、発育のバランスを良くします。

実はこの時期の治療方法が極めて重要です。
「前方牽引」法を用いますが、そのとき

*出来るだけ前歯を利用する牽引法を用いること
が重要です。

得られる結果が、大臼歯からの牽引法よりかなり良く、従って後戻りの心配も減ります。力の調節、牽引の方向など経験が必要ですが。

② Ⅱ期治療
バランスの改善された上下顎に永久歯をきちんと並べます。

③ 治療期間
Ⅰ期治療(左の写真から中央の写真まで)で半年から約1年位、

観察期間の数年ををはさんで、永久歯がそろったら、

Ⅱ期治療(右の写真は終了時)に入りました。約1年半くらいでしょうか。

どちらも装置を付ける期間は、そんなに長い訳ではありません。

4.その変化は相当なものです。写真でくらべると分かりますが。

2015年4月22日

11才も近くなって来院されました。
一見して骨格性の反対咬合です。
0137 2000 11 07ts 初診 前.JPG0137 2000 11 07ts 初診 右.JPG

反対咬合治療は成長発育のピーク前に十分なことをする、これが重要です。
ピークを過ぎても治療はできますが、効果が出にくくなります。

成長パターンは個人毎に異なりますので、身長等の変化データは欠かせません。

検査し数値でみると、やはり下顎骨はかなり大、でも上顎骨の大きさは見た目よりありました。歯の大きさは大きめ。6才臼歯の前後位置ズレは大です。
身長はそう大きくないタイプですが、伸び方はまだ成長のピーク前です。

治療はまずは小さな上顎の拡大、続いて前方牽引です。
一番強力なタイプの前方牽引装置を使い、前歯から前方牽引します。上顎骨そのものを大きくするのです。
これら装置は子供用として従来開発されてきたもので信頼性は十分です。
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前方牽引を開始してから2ヶ月程で上の前歯が下の前歯より前方に出ました(下左写真)。
まだ十分ではないのでさらに8ヶ月ほど続けました(下右写真)。
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反対咬合の治療は、大変な点もありますが、皆さん頑張る方ばかりです。ご本人とご家庭が、治したいという強い希望をお持ちだからと思います。

本ケースでも殆ど予約変更も無く、お願いした装置の使用にも熱心に取り組んでいただきました。お礼申し上げます。

永久歯の揃うのを待ち、成長のピークを過ぎた頃、Ⅱ期治療開始です。
下写真は終了時です。良い状態です。お疲れ様でした。
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反対咬合のケースは殆どは、骨格的な問題が大きく、前方牽引などしっかりした治療が必要な場合が多いのです。それも早い内に。

しかし、骨格的な問題が少なく、単期間で治療できるケースもあります。
このケースはそうした場合です。
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骨格的な問題を伴ったケースであるかどうかは、見た目だけでは分かりません。他の矯正治療と同じく、検査により骨格や歯、成長状態のデータを元に診断する必要があります。

この方も検査結果から、骨格的な問題が少ない、と判断できました。と言って放置して治るものではありません。

Ⅰ期治療として、下顎の上顎に対する位置を改善し、早期に正常な関係に近づける必要があります。やはりフレンケル装置が良いでしょう。この装置は、顎の自然な関係改善を促進し、成長のバランスをとってくれます。家でのみ使います。
0122 2000 11 27fi FRⅢset右.JPG

使用約4ヶ月で永久前歯が生え始め、下左写真のように改善しました。下右写真はその更に半年後。きれいな治り方です。

 お母様にも良くご協力頂きました。ご本人も年齢の割に良く理解して頂き、感謝しています。

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後は観察。Ⅱ期治療は多分要らないでしょう

2015年3月22日

矯正治療が終わった後は保定が必要です。簡単な装置を使い、歯が並んだ状態を保つのです。大人の矯正治療終了の際、必要であることは知られています。

矯正治療は、顎の骨を動かし、歯を動かします。しかし治療完了時で放置すれば戻ってしまいます。従って保定は大人の矯正だけでなく、子供の矯正後にも必要です。
 但し、子供の保定は、それまで使っていた金属ないしプラスチックの装置を、そのまま使うことによって達成されることが多く、期間も短めです。全体の流れの中であまり意識されないことがよくあります。

しばらく前に、ある反対咬合の小学生のケースがありました。
 検査結果は骨格に問題のある反対咬合であったため、上顎を広げ、上顎前方牽引をし、改善しました。
 改善後は元の装置を時間を減らして使い、保定しました。本人は気がつかなかったと思いますが、Ⅰ期治療(子供の矯正)期間の半分くらいは保定期間です。
 しかし反対咬合の場合、もうしばらく保定が必要です。そこで専用のプラスチックの簡単な装置を作り使ってもらいました。

 このような時、保定の必要な旨よく説明しますが、どうしてもよく理解して頂ける場合とそうでも無い場合があります。上のケースではなかなか認識が得にくく、途中でプラスチック装置を使用しなくなったようです。元々が十分な改善結果で、保定も半分くらいは済んでいるわけですから、反対咬合の状態まで後戻りはしなかったのですが、やや心配しました。

2015年2月27日

最近私の友人が自転車で転び、顔面骨折で入院治療しました。2週間入院し、骨の整復、上下顎がずれたのをかみ合わせて固定したそうですから大変でした。結果は良好です。
近々全快祝いをやろうなどと言っています。
 外科矯正とは、まず矯正治療で上下顎別々に歯を並べ、上の例に似て外科手術で顎の骨の調整をしてかみ合わせを獲得する方法です。およそ18才以降の大人のみ行えます。
 利点はまずは外見の良さでしょう。欠点は外科手術を行うこと、やはり億劫ですね。
 結果は良さそうでも怖がる気持ち、面倒な気持ちは十分わかります。これが必要なケースはそう多くありません。適用例は殆どきわめて強度の反対咬合です。
 子供の矯正で反対咬合は時々あります。上下の顎の骨の大きさにアンバランスがあるケースがかなり多いです。ほっておいて中学生、高校生となると個人差はありますが、相当治しにくくなります。但し子供の時にきちんとした治療を始めれば殆ど治せます。成長発育のある時期にそれを利用して治すのです。反対咬合はできるだけ早い時期に相談にいらしてください。

2015年1月25日

子どもの反対咬合の治療はかなり手がけています。得意な分野といって良いでしょう。
 違いは、方法にあります。反対咬合は、上顎骨の前方部の成長不足例が殆どですが、その成長不足の改善をめざします。

 定石通りプロトラクター(前方牽引装置)を使いますが、当院の場合、上の前歯4本から上顎骨を牽引します。もちろん顎の骨の分析数値、歯根の状態、引く力、引く角度など、安全に効果を上げうる経験が必要です。
 典型的治療例がありました。9才、前歯4本揃っています。上記の方法で約3ヶ月、反対咬合は改善され、上の前歯が下の前歯より前に出てきました。その後約3ヶ月で十分なかぶり方となりました。
 ここまで十分な効果が出れば、普通あり得る後戻りも殆ど心配しなくてよいでしょう。後は永久歯がそろうのを待ちます。Ⅱ期治療が必要な場合でも抜歯ケースになることは殆どありません。

 2,3才の頃からプラスチックの装置を使ったりする治療もありますが、上顎骨の成長不足は補えず、結局、成長期には後戻りの例が出そうです。やはり適切な時期、つまり8-10才くらいの成長期に前方牽引装置をしっかり使い、上顎骨前方部の成長を促進してやることが一番でしょう。

2014年10月18日

 反対咬合の治療は、上顎前方牽引法がとられるのが普通です。
 この上顎前方牽引法では従来、急速拡大装置、リンガルアーチなどを入れ主に大臼歯から前方に引っ張るのが普通でした。しかし、これでは肝心の上顎の前方部が十分前に来ません。後戻りの心配が大きいのです。見た目の改善も不十分です。
 やはり前歯から牽引する方法をとるべきでしょう。前歯から牽引すると上顎前方部の成長が加速され、下の前歯に対し、上の前歯が十分に被ってきます。見た目も大きく改善されます。成長期での後戻りも殆ど経験しません。
 

2014年10月 1日

あわてることはありません。矯正治療は検査、診断して治療方法が見えてきますが、3才ではそれが困難です。本人の理解もまだ無理です。
 一方、6,7才ぐらいまで待っても症状が大きく変化することは普通ありません。むしろ永久前歯、6才臼歯の存在は治療を容易にします。但し10-12才くらいから治療条件が悪くなるのが普通です。良い時期を逃さないようご注意ください。

反対咬合
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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

医院サイトはこちら
かたやま矯正歯科医院サイト