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2018年3月15日

子どもの反対咬合、このテーマについては何度も書いています。

1.
一番重要なのは、適切な時期を失わないことです。、おおむねギリギリでも11,12才くらいまでに始めたいものです。もっとも子どもによってかなり違いはあります。

子どもは日々成長します。どんどん変化します。
その成長発育をできるだけデータでつかみ、適切な時期に治療開始し、適切な時期に治療方法を選択していくことは、経験を積んだ矯正専門医の得意とするところです。

2.
反対咬合の殆どは、下の顎の骨に比べ、上顎の骨の大きさが小さすぎる事にあります。
ですからまずは検査して、アンバランスの程度を調べる必要があります。

3.
次に適切な治療方法を選択することです。
現在は、前方牽引という方法が普通となっています。極めて安全な装置です。もちろん痛みはありません。
そのなかでも、奥歯から牽引するのか、前歯から牽引が良いのか、データを見て決めねばなりません。

4.
また、治療開始にあたり、大抵の症例では上顎を拡大する必要があります。その必要性、適切な装置を決めねばなりません。

5.
治療期間については、できるだけ短期決戦とすべきです。
前方牽引装置はきちんと使えば、半年以内で大きな変化が出ます。

6.
このようになされた治療では、いわゆる後戻りはほぼ無い、と言っても過言ではありません。

かたやま矯正歯科では、子どもの反対咬合治療は数多く行ってきています。お母さん方の喜ぶお顔は、いつも嬉しいものです。

2017年12月 5日

 大人の矯正治療では治療上の必要から、虫歯等の問題が無くても永久歯を抜くことがあります。
できることなら、抜歯せずに矯正治療したいのですが、症状の改善が二の次になってはやはり問題が生じます。

 特に日本人では、歯が大きい割に顎の骨が小さい方が多いので、大人の抜歯症例はどうしても多くなります。
 とはいっても、なるべく歯を抜きたくない気持ちもわかります。

 一人一人について、歯の大きさを測定し、顎の骨の大きさも可能な限り測定して、比較検討することが必要でしょう。その際、不正咬合の種類、程度ももちろん関わりを持ちます。
 いろいろなデータから、科学的な検討をできるだけ踏まえれば、必要性の程度も明らかになってきます。
 以上の結果をなるべく分かりやすく説明することも無論必要です。

 納得いく矯正治療のためには、このような努力が基礎になると思います。

2017年11月17日

院長が所属する学会の一つで、毎年3回、講演会等を開催しています。
昨11/16は開咬(口を閉じた時、奥歯は着いても上下の前歯が離れている不正咬合)の治療についてでした。

開咬ケースは、数は少ないですが時々あります。難しい治療の事も多く、慎重に分析計画します。
特に、下顎が左右に偏っている大人のケースでは、外科手術を併用すべきこともあります。

逆に見た目より、治療し易い場合も多くあります。例えば、成長期にある子どもの開咬は、それなりの装置を入れることで上下の歯が着いてきて、その後も維持される事がかなりあります。

一応は、子どもの時に治療開始することが有利といえるでしょう。しかし結局は個々のケース次第ですので、積極的にご相談ください。

2017年10月28日

ご相談日時同様、検査の日時は、できるだけご希望に沿うようにしております。

内容は、写真撮影、X線撮影、お口の印象(型取り)、虫歯等のチェック、顎関節のチェックなどです。所用時間は約50分。一番時間のかかるのは、お口の印象(型取り)です。

歯列の形だけでなく、出来るだけしっかりと、お口の中の形を型取りします。

そのために、トレーと呼ばれる金属の皿状の器具を使用します。
大きさは何種類かあるのですが、やはり丁度合う人とそうでも無い人があります。

合いにくい人の場合、型が取りにくく、何度か取り直す場合もあります。これによりおよそ30分くらい所要時間が伸びてしまいます。

良いお口の模型は、診断の精密化に役立ちます。
お時間を頂いて誠に申し訳ないのですが、ご協力お願いできれば幸いです。

2017年8月 9日

子どもの強度の上顎前突、過蓋咬合の治療は、
通常は、下顎を前に出しながら、かみ合わせを浅くしていく装置を使います。

数種ありますが、使い分けます。

効果としては、まずは歯並びが良くなるのですが、同時に気道が広がり、呼吸がしやすくなる効果もあります。
つまり歯並びを良くすることで呼吸が楽になり、酸素が十分に取り入れられるようになります。

11才は人によりますが、そろそろ身長が大きく伸びるころです。この頃までには治療に入りたいものです。でないと治療効果が上がりにくくなり、難しい治療になりかねません。

先日のご相談では、この状態でもご両親は治療開始をためらっておられました。
理由は以前、呼吸を改善して歯並びを治す、という矯正治療を受けたが、効果が上がらないのでやめた経験があるから、というのです。

呼吸改善は、矯正治療によって気道の大きさに改善が見られるのが前提です。順序が逆です。
始めの料金が安く、道具が簡易だったのが開始した理由のようでした。

何でもそうですが、矯正治療にも近道はありません。専門矯正医としては、データを元に、奇をてらわず、なすべきことを、着実に実行していくのみです。
時間も費用もそれなりにかかりますが、今まで皆様の信頼を得てきた、と感じています。

2017年3月22日

子どもの矯正治療では、上顎を拡大する、という処置がよくあります。
歯の土台となる部分の骨を広げる処置です。

日本人は顎の狭い場合が多いので、矯正歯科では非常によく行われます。
適切に拡大されれば、それまではみ出してガタガタになっていた歯がきれいに並んできます。

見た目が良くなると共に、咀嚼の能率まで改善され、気持ちと体の健康が改善されます。

もちろん検査結果から計画し、適切な量を、適切な装置を使って行います。

今回は、急速拡大装置といわれるものの効果を見て頂きます。
初診時です。
0354 2005 12 02ak mae shosin.jpg

急速拡大装置set時。とても狭い上顎です。
0354 2006 02 17ak zyougaku kyuukaku.jpg

急速拡大装置使用後。きれいに広がりました。自然な感じです。
0354 2006 04 15ak zyougaku kyuukakugo.jpg

矯正治療終了時の上顎。きれいで自然な感じです。
また前から見た写真。とてもきれいです。
なお、下顎は広げていません。
0354 2009 12 11ak zyougaku.jpg0354 2009 12 11ak mae.jpg

残念ながら顔写真はお見せできませんが、とても良い感じの仕上がりでした。ご本人もお母様も大喜びでした。

2017年2月14日

先だってのご相談で、反対咬合(7才)の男子がお見えになりました。

5才ころから、ある地で口腔内にプラスチックの装置を入れ、治療していたそうです。
でも、およそ1年以上経っても改善が見られない、ので気になる、とのことです。

見ますと、明らかな骨格性の反対咬合です。それも結構厳しい症状です。というのは、
反対なだけでなく、下顎が下方向に成長しています。
反対咬合でかつ、開咬(上下の歯が離れてくる)の方向に向かっているようです。

もちろんデータを採って、分析しないと正確には分かりませんが。

骨格性反対咬合は、「前方牽引装置」という外側からの装置を適切に、しかも年齢的に早めに使っていかないと治りません。

その一方、早めに適切に使えば、ほぼ十分な治療結果が得られます。

こうした判断と治療は、矯正治療について十分な経験を積んだ専門医にしかできません。

同伴されたお母様には、
症状はなかなか厳しいこと、
口腔内に入れておくだけの装置で治療出来るケースではなく、前方牽引装置を使うべきこと、
年齢的にまだ間に合うが、急ぐこと、

など説明しました。

どの程度理解頂けたかは分かりませんが、無言でお帰りになりました。


骨格性の反対咬合を治し、喜ばれたケースは、多数あります。
「ここまで治るとは思わなかった」と喜ばれたお母様もおられます。

HPにもいくつかの治療例を掲載いたしております。

時期と方法さえ間違わなければ、骨格性反対咬合も十分治せます。
ご相談ください。

2016年12月15日

ご相談の後、検査があります。
そして資料を分析し、診断結果及び治療方針、費用をお話します。これが診断です。

普通の場合、診断した後、治療に入るまでに、しばらく時間を要します。

まず必要な抜歯を行います(親不知、あるいは小臼歯等)。抜いた後はしばらくおきます。全体でおよそ一ヶ月くらい要します。(もちろん抜歯が無ければ、この行程はありません。)

それから、奥歯に小さなゴムリングをはさみ、歯と歯の間に0.1mm位の隙間を空ける必要があります。これに一週間。
その後、奥歯にバンドと呼ぶ金属の装置をsetします。

その後に、小臼歯、犬歯、前歯にブラケットと呼ぶ小さな装置を接着します。それが終わってから矯正用のワイヤーをsetします。

以上を経て、初めて歯が動き出します。ここまでは大体、歯を抜く場合で2ヶ月近く、歯を抜かない場合でも1ヶ月近くかかります。

診断があれば、その日にでも装置を付け、歯が動き出す、と誤解されている場合がたまにあります。実際にはこうした多少の準備期間が必要です。

もっとも矯正治療は、年単位で行うものですので、準備期間程度は誤差のうちかもしれません。

2016年11月17日

先日、ある方に質問されました。
「もうきちんと並んでいるのに、まだ時間がかかりますか」

2011 12 16mk 前.jpg2012 03 27mk 前.jpg

実は、矯正治療では、きちんと並んでから後、仕上げの時間が少し必要です。
上下の歯を更に良い位置にし、あたり方をより良くする仕事です。
上記写真の例では、およそ3ヶ月でした。

そのために入れるのが「アイデアルアーチ」と言われるワイヤーです。
アイデアルアーチ2006 09 01kaku w02.jpgアイデアルアーチ2006 09 01edgewise w04.jpg
右は拡大写真です。
断面が四角いワイヤーに凹凸を付け、更に部分毎に角度を付けます。

実は、このアイデアルアーチが、矯正治療の標準である、スタンダードエッジワイズ法の大きな特徴です。

最後のアイデアルアーチに、
そのケースで各歯に必要な位置関係、角度関係の情報を曲げ込み、
各人に取って、最も良い並び方を実現するのです。

曲げ込んだ情報を、ワイヤーから歯に接着したブラケットを通じて歯に伝え、
歯がその情報に従って微妙な動きをします。
そしてきれいな安定した歯ならびが完成します。

このため、多少の時間が必要です。普通は3ヶ月くらいでしょうか。
ちょっとの我慢をお願いします。


2016年11月 7日

今回は、最近終了の症例の中から、子どもの矯正の典型的な例をご紹介します。
最初9才時の写真は、
0434 2008 05 28so 初診 前.jpg0434 2008 05 28so 初診 右.jpg

歯が大きく、顎が小さいため、強い叢生です。さらに出っ歯も加わっています。
データによる検討の結果、
将来は抜歯治療を選択する事になるだろう、と予想されました。

そして、永久歯が生えそろった時点での治療を容易かつ、より良い結果とするため、9才時点で、顎の骨を広げておく(大きくしておく)必要が、認められました。

そこで、上顎に拡大プレート(着脱式)を入れ、約10ヶ月かけて上顎を広げました。
この時点で、叢生、出っ歯ともかなり改善されていました。


その後は、12才臼歯が揃うまでⅡ期治療開始を待ちました。

12才臼歯が揃ったのが、なんと14才、元々12才臼歯の生える時期は、個人差が大きいのですが、このケースではかなり待ちました。


資料を採り、再検討の結果、やはり小臼歯を抜歯する治療となりました。
それから準備をして、Ⅱ期治療開始。マルチブラケットを使用します。
予定の二年半をやや超えて治療終了。
0434 2016 11 04so 前.jpg0434 2016 11 04so 右.jpg

許可を頂きましたので、終了時の嬉しそうなお写真も掲載します。
0434 2016 11 04so 正貌笑顔.jpg
このケースは、
子どもの時に、骨格的な問題をできるだけ解決し、条件を良くしておいて、
永久歯列での治療を,できるだけ早く、できるだけ良い結果とする。

という子どもの矯正治療の理想を、忠実に実践できた例かと思います。

10代後半は、この後から高校、大学、社会人生活と色々楽しみが待ち受ける時期です。
その前に、素晴らしい歯並びを手に入れれば、やがて来る楽しみが二倍三倍にも思えるでしょう。

2016年11月 3日

先日、大人の方に質問されました。
「もう綺麗になっているのに、まだ続くんですか」

矯正治療では、終盤に入ったある時期から、見た目は変わらないのに調整が続く事があります。
何もしていないのに費用ばかりかかる、という訳ではありません。

実は、綺麗に並んだように見えても、普通はまだ上下のかみ合わせ(あたり方)が十分ではありません。
 この上下の歯のあたり方(特に大臼歯)を十分にしておかないと、外しても微妙に歯が動き、歯のすきまができたり、後戻りしたりします。

 普通は、歯ならびが綺麗に見えだしてから、上下の歯列に最後のワイヤー(理想アーチと言います)を入れ、あたり方を慣らします。ワイヤを外しても歯を動きにくくするのです

通常は3ヶ月から6ヶ月くらいかかります。


2016年10月28日

最近相談がありました。
出っ歯のお子さんです。
中程度でしょうか、はっきり出っ歯とわかります。

お話の中で、そのお母様が「最近ある新聞で出っ歯の早期治療は意味が無い、と読んだが、どうでしょうか。」と言われました。

 驚きました。出っ歯の早期治療は大きな効果を挙げていることは事実だからです。

出っ歯は単に歯が出ているだけでは無く、上下の顎骨の関係にアンバランスがあり、それが原因のケースが非常に多いのです。
 
 顎の骨のアンバランスは子ど(7-12才くらい)ものときなら治せます。子どもだからこそ、骨格的な原因を出来るだけ取り除き、永久歯のならびを整え、出っ歯を治すことができるのです。

着脱式の矯正装置を一年位使うだけで、多くのケースでそれ以後の治療が要らないくらいになります。
放置した場合は、やはり抜歯ケースとして治療することが確実に増えます。 

この大きな効果を持つ「出っ歯の早期治療」を否定するのは、誠にもったいないことと思います。

当院の症例にも綺麗に治っているケースが多くありました。

その一例です。年齢は12才、出っ歯の程度は中くらい。
約11ヶ月FRという装置を使用しました。

上が治療前、下の写真が治療後です。
このように骨格から治した場合後戻りはまずありません。それが特徴です。
2004 08 21yy 初診 右.jpg2005 05 07yy 右.jpg

2016年7月22日

犬歯が生える年頃、10才から12才位でしょうか。
上顎で他の歯は出てくるのに、犬歯がなかなか生えてこないことがあります。

その場合、単に遅れているだけの場合が多いのですが、
まれに左写真のように、上顎骨の中で前歯に接近してくる場合があります。
前歯の根を直撃するケースです。
2016 07 22 2016 06 05 ss パントモ037 s.jpg2016 07 22 mm 001 s.jpg
この場合、そのままでは右写真のように、一番目立つ前歯の根が浸食され失われます。
すぐに前歯が抜けてしまう訳ではないのですが、非常に弱い歯になってしまいます。

一生の問題です。すぐに骨の中の犬歯の方向を、変える必要があります。


これを行うのが矯正医の仕事です。
矯正治療では見える歯だけで無く、骨の中の歯も動かすことがあるのです。
時間は半年くらいかかります。でも治療の必要性はおわかりですよね。

実際に、こうしたケースを発見し、無事犬歯の方向を変え、前歯と犬歯の両方を救った場合、
皆様とても喜ばれます。うれしいですね。


写真のように両方の犬歯が出てこない場合は少ないですが、
片方だけの場合はかなりあるように思います。

2016年7月18日

前歯が飛び出してねじれている、のが悩みでした。
0504 2011 03 23mn 初診 前.jpg0504 2011 03 23mn 初診 右.jpg
よく見ると左右の小臼歯、大臼歯の前後関係、上下のあたり方は、かなり良い。

できれば左右の良い関係を崩さずに、前歯だけ矯正したい、と考えました。
それも抜歯や前歯を削ることはしないで。

いろいろ検討すると、上顎を拡大することでスペースの足りない分を吸収し、
きちんとした固定源を確保して、前歯と犬歯だけにブラケットを付ければいけそうです。

部分矯正ですが、全体矯正に準ずる、感じです。

0504 2012 04 28mn 上顎fix.jpg0505 2012 06 05mn 前.jpg
左写真が顎を広げた時点。右写真が治療終了時です。
とてもきれいに仕上がりました。

かかった時間は11ヶ月、費用は全体矯正の半額です。
ご本人もお母様も満足そうです。

但し、前歯のねじれは再発しやすいので、保定に注意が必要です。
歯の裏側から前歯を固定する方法、を併用しました。

2016年7月16日

写真のとおり、かなりの出っ歯さんでした。上が初診時、下が終了時です。
0470 2009 09 19am 初診 前.jpg0470 2009 09 19am 初診 左.jpg0470 2012 12 04am 前.jpg0470 2012 12 04am 左.jpg
約三年で治療終了しました。
特徴的なのは、上の前歯の横の歯を抜いたこと。
強度の出っ歯さんの場合には、時々行います。
前歯の引っ込むのが早く治療期間短縮に繋がります。

問題は一つ、一応見えること。0470 2010 02 16am 前.jpg
でも写真を見て頂ければおわかりのように、装置に隠れ、そう気にする感じではありません。しかも半年くらいで間がつまり、殆ど気にならなくなります。

この方もさほど気になることは無かったと言われてました。
なにより、きっちりと出っ歯が治ったこと、これがうれしいと満足して頂けました。
とても協力的な方でした。

院長もうれしいお言葉です。

2016年7月12日

先日参議院の選挙がありました。
選挙演説を聴くと言うことは、候補者の話しているところを間近で見ることになります。

やはり職業上、候補者の歯ならびが気になります。
以前に比べ、ずいぶん良くなったと感じます。

日常、普通にお話するとき、あるいは電車のなかで何気なく観察するとき、
多くの方の歯ならびはまだまだ気になります。
日本人には叢生、出っ歯が多いのです。

一方テレビの世界では、皆さんとてもきれいな歯ならびです。
この世界ではみなさん、ものすごく気をつかっています。

選挙候補者の皆さんは、テレビ世界と普通の世界の中間、あたりのようです。
つまり近年の候補者は「感じの良い外見」にかなり気配りしていると感じます。

確かに、考えてみると、選挙でもその人の外見が影響するのは当たり前ですね。

どの世界でも、
確かな人柄、確かな意見を、信じてもらうためには、特に飾る必要はもちろんありませんが、
感じの良い第一印象を持ってもらうこと、
必要と思います。

2016年7月 8日

矯正治療終了後は、リテーナーをきちんと使っていれば変化はありません。しかしリテーナーを使わなければ、大なり小なり戻ります。これが普通です。

リテーナーをきちんと使ってくれる人が大部分です。従って歯ならびに、殆ど変化の見られないことが普通です。

リテーナーをきちんと使っている人の中に、
上下の歯のあたり方が装置を外した時より、さらに緊密になっている場合が見られます。

つまり、上下の歯の咬む面のあたり方が、より精密になってくるのです。
それによりものを咬む能力が向上しています。
そう珍しい現象ではありません。よく見られます。

2016 07 08 ys bite s.jpg
写真は、リテーナーを使って二年半を過ぎた方の、咬み合わせ状態です。
上下の歯の間に柔らかいワックス板を入れて咬んでもらいました。
上下の歯がきちんと当たる部分ほど、ワックスが薄くなって光が通ります。

上下各歯の向かい合う面、が殆ど全部薄く抜けています。
この方のは、まるで歯の形をとったみたいです。

さすがにこれほどきちんと咬むことはすべてではありません。歯の形にもよります。

しかし、大方は十分に咬み合わせています。
見た目の改善はもちろん、咀嚼能力も十分に向上しています。

矯正治療の威力を見る思いでした。

今後、この方は十分な咀嚼能力を持ち、
体も心も健康な生活を送られると思います。

2016年6月16日

矯正歯科治療は、わずかの例外を除いて、保険適用はありません。
トータルではそれなりの費用がかかります。

子どもの矯正の場合、小学校くらいから始めるⅠ期治療と、
永久歯がそろってから、必要に応じて始めるⅡ期治療に分かれます。

このⅠ期Ⅱ期治療各々に、基本料金と処置費がかかってくるのが普通の形態です。

大人の矯正(人により中学生くらいから入ります)では、こうした区別はありません。

たまに、

「子どもの矯正でⅠ期治療をせずに放置し、
永久歯がはえてから矯正治療を始めれば、
Ⅱ期治療の費用だけで済むのか」

という質問を受けます。

残念ながらこれは間違いです。
普通に大人の矯正治療と同じ費用がかかります。
Ⅱ期治療はあくまで、Ⅰ期治療の結果を前提として考えるからです。

なお、どこでもそうですが、Ⅰ期治療とⅡ期治療の費用合計は、
大人の矯正として頂く費用合計と、ほぼ同じです。


子どもの矯正の意義は、治療結果がより良くなる、点にあります。
もちろん歯を抜くケースも減ります。

もし同じ人で、
Ⅰ期治療で効果を上げてからⅡ期治療で仕上げた場合と、
放置して大人の矯正だけを行った場合とでは、

Ⅰ期で骨格等を改善し、Ⅱ期治療につなげた場合の方が、
放置して大人の矯正だけで仕上げた場合より、良い結果となるでしょう。

また、子どもの矯正の場合、Ⅰ期治療だけで十分満足されるケースも多々あります。
これはお得ですね。

もし矯正治療をお考えなら、できるだけ早くご相談ください。

2016年6月10日

10才前後、小臼歯に続いて犬歯が生えてきます。普通はこれで側方歯が全部そろいます。

この時、上の犬歯が顎骨内で進む方向に異常が生じ、本来の方向ではなく、前歯の根に向かってくる例が、まれにあります。

これは大変な事態です。放置すれば前歯の根にぶつかり、前歯の根が食われてしまいます。
こうなれば前歯はもちません。少しの衝撃でぐらぐらになってしまいます。

上の前歯は一番目立つ歯であり、ものを食べるためにも大臼歯と並んで重要な歯です。
できる限り失ってはなりません。


この場合、他の治療目標は一旦棚上げし、
前歯を救うため、顎骨内の犬歯の進む方向を変えてやらねばなりません。

方法としては、
一旦、歯茎に窓を開けて犬歯の表面を出し、小さい部品を付けて牽引します。半年はかかるでしょう。

この異常は、普通なら左右犬歯のどちらかだけです。
しかしまれには左右両方の犬歯の方向に異常が見られることもあります。難しい事態です。
それでも、前歯を救わねばなりません。

矯正治療はこの場合にも大活躍です。いままでも前歯を救ってきました。

2016年6月 9日

矯正治療では、後戻り、と言うことが心配されます。

後戻りの原因は、ほぼ全部の場合、リテーナー(保定装置)の使用時間が不足したことにあります。
リテーナーをきちんと使っていれば、後戻りはまずありません。

殆どの方は、きちんと使っておられます。
ですから普通は、後戻りを心配される必要はありません。
多少不足気味でもまあ大丈夫です。

リテーナー(保定装置)の使用時間は、基本的には一日中です。(途中から寝ている間だけに縮めます。)
但し、食事等、運動、その他必要なとき(就活面接など)は外してもかまいません。
その程度で大丈夫です。従って生活に支障が生じる事はありません。


実際、当院では、この20年近く、後戻りの問題は起きていません。
保定中に全く変化が無いわけではありませんが、かなり少ない程度のものに過ぎません。

保定の必要性をきちんと説明し、納得頂いているから、
また使い安そうな保定装置を作り、setしているからと思います。
もちろん保定中も時折、チェックは欠かせません。


などありますが、根本的には、

「症状に適応したきちんとした治療」実践に努めているから、と自負しています。

つまり、きちんと検査した上で、
反対咬合では、骨格の問題があればきちんと前方牽引装置を使う。
上顎前突では、下顎が後方ならば、きちんと前に出す。
叢生では、歯の大きさ、顎の大きさをきちんと計測し、必要なら抜歯も考える。

など、治療にあたり、色々な問題点をきちんと把握し方法を考えること、に努めているから、
と思います。

ちょっと宣伝になりましたがご容赦ください。


2016年6月 6日

日本人には不正咬合が多く、70-80%の人に、程度は様々ですが、
何らかの不正咬合が見られる状態です。

日本矯正歯科学会では2012年に、不正咬合の具体例を示したパンフ、を発行しています。

以下の写真です。不正咬合の具体例が、わかりやすく写真付きで解説してあります。

A4サイズのパンフにして、当院の入り口にも置いてあります。ぜひお持ちください。

2012 04日矯パンフ原稿1 A4 s.jpg2012 04日矯パンフ原稿2-1 s.jpg


2016年6月 5日

長くやっているとたまにこういうこともあります。
信頼してわざわざ来院頂いたのですから、嬉しい限りです。

記録を見ると、16年ほど前に、Ⅰ期治療(子どもの矯正)を終了していました。
普通、すぐにⅡ期治療(永久歯列での治療)に入ります。もちろんⅡ期治療が必要な場合ですが。

この例は、Ⅰ期治療で顎の拡大、下顎骨の前方への移動を行いました。
Ⅱ期治療では抜歯してマルチブラケットの予定でした。

問題は、当時保定不十分なのに、16年経ってⅠ期治療の結果が残っているか、です。結論的に言うと7割は残っていました。

初診時の写真(子どもの時ですが)の特徴と比べると、上顎の幅、下顎の位置など明らかに改善が見られます。特に下顎の位置が、ほぼ良い位置で戻っていないことは、嬉しいことです。

これならⅡ期治療(永久歯列、マルチブラケットを使う治療)もかなり容易です。
何よりこの状態からなら、さらに良い結果が望めます。

最も、虫歯、歯周病その他、大人の矯正治療に特有の問題は注意しなければなりません。

2016年6月 1日

最近水曜日に、院長の仕事出張が多くなっています。
ご不便をおかけし、大変申し訳ありませんが、ご容赦ください。

火曜日は従来通り、診療しております。
また、金土日も従来通りです。
 ご相談は、随時です。ご都合のよろしい時をTEL等でお教え下さい。

2016年5月25日

先日、子どもの歯並びが気になる、とのご相談がありました。6才です。

他院で相談したところ、お口の中に入れるプラスチックの装置で治しましょうと言われたそうです。

お口を見せて頂きました。

反対咬合だけでなく、交叉咬合(この場合、左上の大臼歯が左下の大臼歯より内側に入ってしまっています。右の大臼歯は正常です。)もあります。

そして、骨格性の反対咬合の基準とされる、
下の乳犬歯が上より外側、上下の前歯の先端をきちんと合わせられない、
などの症状もはっきりあります。

6才でこの症状です。見た目だけでも、骨格性の不正咬合を疑うべき症例であることは明確です。

骨格性の反対咬合、交叉咬合では、きちんと骨格と歯のデータを取り、その程度に応じて拡大装置、前方牽引装置などを使用しなければ治りません。


お口の中に入れるプラスチックの装置は、軽い程度の症状でだけ効果を発揮します。
程度の見極めは、きちんと検査をしなければわかりません。

反対咬合、交叉咬合の症例には、やはり拡大装置、前方牽引装置等をしっかり使う必要があります。そういくつも治療方法があるわけでは無いのです。


その点をお母様に、しっかりご説明したつもりなのですが、あまりご理解頂けなかったかも知れません。
「今はいくつも治療方法があるようですね。」なんて言われてました。

装置各々には、当然ながら適応範囲があります。反対かつ交叉咬合の子どもを、プラスチックの装置だけで治すのは無理です。


まだ6才ですから、しばらくは大丈夫ですが、自然に治ることは期待できません。
せめて8-9才までにはきちんとした治療を開始したいものです。心配です。


2016年1月24日

ご相談に見えました。歯がかなり大きく、多分抜歯の必要があるでしょう。
しかし歯並びだけならば、全体にさほど難しいケースではありません。

問題は顎の関節の状態。大きくお口を開く度に異音が聞こえます。結構大きいので隣にいれば聞こえるでしょう。
多分、下顎骨の動きと、顎関節内部の関節円盤と呼ばれる部分の動きとが、協調していないのだと思います。
口腔外科で状態を調べてもらいますが、多分完治はしません。

顎関節と歯並びの関係は未だ十分に分かっていませんので、矯正治療が顎関節に良い影響を与えるのか、悪い影響をあたえるのか、現在の段階では、わかりません。

しかし矯正治療を進めるなかで、顎関節の症状が悪化することもあまり多くないのも現実です。
多くはそのままと言って良いでしょう。

従って、多少の顎関節症類似の症状があっても矯正治療に入ります。
但し、悪化することが絶対無いとは言えません。
慎重に進めるしかありません。なるべく歯を抜かない方法を採るのも、あまり顎関節に変化を与えない、と言う意味で慎重なやり方に入るでしょうか。

2015年12月27日

年末駆け込みのご相談がいくつかありました。空き時間に見させて頂きました。その一つです。

開咬とは、口を閉じても上下の歯が離れている状態、
叢生とは、歯がガタガタの状態、
上顎前突とは、出っ歯さんの状態、

この3つの不正咬合が重なった症例です。とても目立ちます。治療したいお気持ちは良く分かります。
叢生と開咬は程度が大です。大人でもあり、上下の小臼歯を抜歯して治療するのが最適でしょう。

こうした症例は、治療完了時には見違えるようなきれいな歯並びになります。
とても治し甲斐のある症例の一つです。
二十代始めの今、治しておけばきれいな歯並びは、一生の財産になります。

そのことを何度も説明いたしました。似た症例もご覧頂きました。
でも、今一つお気持ちが定まらなかったようです。
あの目立つ不正咬合をそのままにしておくのか、と思うととても残念です。

2015年11月14日

先日の相談です。8才で叢生(歯のガタガタ)やや強く、上顎前突(出っ歯)が中くらい。
そのまま様子見した場合、歯がやや大きいこと、出っ歯症状もあること、から考えて、ほぼ抜歯症例になるでしょう。

前歯と奥歯がちゃんとそろった今、顎を少し拡大し、下顎位置調整など、きちんと治療すればおそらく歯を抜かずに、綺麗な永久歯列が出来るでしょう。Ⅰ期治療だけで十分かもしれません。
誠に良いタイミングです。

その旨、お母様にお話して、その様子からも、十分にご納得頂いた、思いましたが、
結局、様子見ということになりました。
良いタイミングを逃すのは、矯正医としては残念ですが、やむを得ません。

その後を心配しています。

2015年11月 2日

前歯の並びが気になる、とのお話。

一番前の歯が前に出た感じ、その横の歯は、後ろに引っ込んで、前歯の出た感じが強くなっています。

よくある症例です。前歯が並びきれずにガタガタし、全体に出っ歯さんの状態です。
原因は、歯がやや大きく、顎の骨が小さめ。日本人には多いケースです。

大人の治療であれば、多くは抜歯ケースでしょう。
しかし子どもの場合は、抜歯ケースになる例は大変少ないです。
子どもの場合、顎の骨の大きさ、位置関係を調整できるからです。

子どもの治療では、まず顎の骨をちょっと拡大し、前歯を並べます。それから下顎をちょっと前進させます。それで見違えるようなきちんとした結果になることが、多いのです。

治療期間は一年くらいでしょう。

開始時期は、あまり遅くならない方が良いのです。9才ぐらいですと犬歯が生えてきて、前歯を並べられなくなります。やはり6-8才くらいの開始が望まれます。

今回ケースのお母様にもこのようなご説明をいたしました。
どこまで理解を頂いたかは分かりません。もう8才で前歯と奥歯が十分出ていましたので急ぎます。

2015年9月29日

先日のご相談です。

非抜歯希望。上顎前突、大人。見たところ歯が小さめ、骨のゆとりありそう。叢生、中くらい。

相談時は大丈夫そうと思いました。
そして検査、数字を見てちょっとがっかりしました。

前歯は小さいのですが、奥歯は大きい。合計の大きさはやや大きめ、でした。
また骨にややゆとりは見えるのですが、絶対的な大きさの数字がいかにも小です。

さらに前歯の角度は大きい。

検査結果は見た目を裏切るものでした。目につきにくい部分で悪い条件なのです。
こういうこともあります。やはり検査は重要です。

仕方ありません。やはり抜歯治療がお勧めです。

ただ、無理しない分、治療結果はおそらくかなり良好でしょう。

2015年9月20日

最近、最初に非抜歯治療をと考えていても、診断時は抜歯治療の選択に傾く、というケースが二つ続きました。

お一人は大人、もう一人は小学生です。小学生はもちろんⅡ期治療の開始時点です。

共通する要素は、歯が大きいこと、ただしお二人とも、見た目の叢生は中の下くらいです。

しかし、
計測では、歯の大きさが平均値から標準偏差で2つ近く大きいのです。

もちろんそれに見合う額骨の大きさはありません。

いろいろ評価した結果、やはり、抜歯治療の方が望ましい、と思われました。

いつも多くの指標を考えに入れており、断定はできませんが、やはり歯の大きさという要素は大事です。

2015年9月16日

中学生の男子、かなり大柄ですが、まだ少し成長しているようです。
(切端咬合とは、口を閉じた場合、上下の前歯が重なり合わず、先端で当たる場合、を言います。)


このケースは、切端咬合という見かけの後ろに、
骨格性の反対咬合傾向と、骨格性の開咬傾向が存在しているケースです。

お母様は、切端咬合が一番気になるようでした。
そして装置を付け、ワイヤを入れれば治るもの、と簡単に考えておられたようです。

しかし、切端咬合を起こしている原因の、骨格性の反対、開咬の症状はかなりやっかいです。

このケースもただワイヤを入れたらそのまま反対咬合に移行し、抜歯ケースか外科併用の矯正を考えるしか無くなるでしょう。


まずは、きちんとした検査が必要です。
その結果を踏まえて、

抜歯ケースとして治療するか。

拡大、前方牽引を行って、前歯の重なり合う状態を確保し、非抜歯をねらうか。
この方法は、中学生でも過去に例があります。

外科手術を併用した矯正治療とするか。

でしょう。

どの方法も慎重にデータを評価し、選択、実行しなければなりません。ただ状態から見て、外科併用はおそらく選択しなくて済むでしょう。


以上を説明しました。お母様はちょっと落胆されたようです。
しかし本人の症状とその治療は、説明したとおりです。

 大人になるまで待って矯正治療をするより、中学生の今、矯正治療を開始する方が、治療上の困難も少なく、結果もはっきり良いと思われます。

そういう意味では、もう待ったなしです。良い選択をされることを願います。

2015年9月14日

先日、偶然ですが、不正咬合の種類、程度が、とてもよく似たお二人が相談に見えました。しかもお二人ともできれば歯を抜かずに治療したい、とのご希望です。

|
 一人目はAさんです。
少しの上顎前突、叢生、過蓋咬合。歯は小さめでしょう。

大臼歯の前後関係もそう悪くありません。ただ顎がいかにも細く、大人ですので、拡大は困難です。

しかし、歯が小さい点は有利です。ある程度、上顎の歯を後退させれば、非抜歯も考え得ると思われ、そのように説明致しました。

|
二人目はBさんです。
少しの上顎前突、叢生。しかし歯は大きめでしょう。

大臼歯の前後関係はそう悪くありません。ただし、Aさんと同様、顎がいかにも細くやはり大人ですので拡大は困難です。

歯が大きめに見えることを計算すると、ある程度上顎の歯を後退させても、おそらくすべての歯を収容することは難しい感じです。

こういう場合、無理して非抜歯を考えることもできないでは有りません。しかし矯正治療では結果の見た目が良いことも必要です。

Bさんには、非抜歯も不可能では無さそうだが、
見た目の問題からは、抜歯しての治療を、第一に考えた方が良さそうだ、と説明致しました。

|
もちろん、お二人とも、検査の数値によって結論が変わる余地はあります。
相談時は、検査データがまだありませんので、そこはご了解頂いています。

|
歯の大きさは、非抜歯、抜歯を考える際、かなりの重要項目です。
しかしそれ以外にも重要項目はあります。
それらを総合して考えます。

非抜歯、抜歯治療の境目は、かなり微妙なところなのです。

2015年9月10日

10才で来院されました。
0523 2011 09 09ys 初診 右.jpg0523 2011 09 09ys 初診 前.jpg0523 2011 09 09ys 初診 上顎.jpg0523 2011 09 09ys 初診 下顎.jpg
奥歯の関係は上顎前突、

さらに叢生、このままでは確実に永久歯列ではガタガタが生じます。

また、過蓋咬合(咬み合わせが深すぎます)。

上顎前突は中くらい。歯の大きさは少し大きいくらい。骨の大きさはまあまあ。叢生の程度は中くらいですが、総じて何とか非抜歯で行けそうです。


使った装置は、まずはHG(ヘッドギア)にて上顎第一大臼歯を奥へ移動、
次にジャンピングプレートにて下顎を前方に持って来ます。
0523 2011 10 28ys 上顎HG.jpg0523 2014 04 22ys 上顎JP.jpg

上顎を拡大しながら、ある程度まで下顎を前に持ってくる。
ジャンピングプレートは古典的な装置で、効果はまさにある程度です。しかしこのケースでは適当でしょう。

観察期間を経て、Ⅱ期治療直前。

叢生は解消され、奥歯の上顎前突関係も過蓋咬合も解消されています。
ただ歯の間に若干の隙間が見え、歯並びが十分そろった状態ではありません。
0523 2015 09 08ys 右.jpg0523 2015 09 08ys 前.jpg0523 2015 09 08ys 上顎.jpg0523 2015 09 08ys 下顎.jpg

かなりきれいに見えます。この位ですと、Ⅱ期治療が必要かどうか、考える方もおられます。

矯正専門医としては、まずは必要と申し上げます。Ⅱ期治療を行うと、きちんとそろって見える度合いがまるで違うからです。
もちろん最終的には、ご本人とお母様に決めて頂きます。

このケースでは、Ⅱ期治療に入ることになりました。
お母様のきちんとしたい、というご希望からです。多分はっきり綺麗な感じになるでしょう。

2015年8月29日

このケースは7才で治療開始しました。歯がやや遅く、6才臼歯はあるのですが、前歯は乳歯でした。

上顎に拡大プレートを入れ、拡大。
その装置から前方牽引。
およそ一年で反対咬合は治りました。
いつも思いますが、反対咬合の治り方は、とても分かりやすく、劇的です。お母様もうれしそうです。

ここから保定、観察です。
歯がゆっくりな分、観察も長く、途中からはリテーナーも夜だけ使用としています。

10才時点で治療結果は維持されています。ただ、見た目にちょっとゆとりが少ない感じ、これからの身長が伸びる時期には、下顎骨も伸びますから、やや心配です。

一方で、X線写真のデータは、ほぼ十分な改善結果を示しています。下顎骨の大きさの抑制がもうちょっとですが。
本人の負担も考えると、さらにだめ押しの治療をして置くべきか、迷いました。

プロトラクター治療を行った場合、殆どの反対咬合のケースで、後戻りは生じない、という経験から考えると、
これからの成長を、よりこまめに観察することにして、
新たなことは、変化があれば決めることにしました。

今は3ヶ月以上の間隔で観察です。本人はのびのび遊んでいるようです。このまま普通のかみ合わせで行ってくれると良いですね。

2015年8月27日

通院中の患者さんのお母様から、うれしい評判を聞きました。

「説明抜きで、「次はこれします」と言った急ぐ進め方が多いところ、
かたやま矯正歯科は、その都度、必要性、装置の説明が丁寧できちんとしてくれる、
治療結果もとても綺麗と思う。」

他の方がそう言っていた、ということを、別の方が教えてくれました。

これは本当にうれしいです。

院長が普段心がけているのは、毎回できるだけ丁寧に説明し、理解を深めてもらうことです。
お母様やご本人の理解を深めてもらえば、おのずとモチベーションが上がり、治療が円滑に進むからです。

また、長い説明を一度だけより、短くても毎回の説明の方が、何のために何をやっているのか、皆様に良く理解して頂けるのでは、と思っています。

相談(初診)の時も同じです。

単に考え得る治療を、説明するだけで無く、
その不正咬合の成り立ち(要因)から説明して、その治療を考える理由を納得して頂きます。

そして現在と今後の成長発育が治療の方法、時期に影響することも、
なるべくわかりやすく説明するようにしています。

ですから、時間もゆっくり取っています。

検査の後、データに基づく診断の時は、より詳細なお話をさせて頂きます。

ちょっと我田引水でしたが、うれしい評価を落とさないように頑張ろうと思います。

2015年8月24日

先日3才の反対咬合の子が、ご相談に見えました。
反対咬合は目立つので、たまにこのくらいの年齢でもご相談に見えます。

お口を見ますとほぼ骨格性の反対咬合と思われます。

お母様は、
「早めに治療しないといけないのでは、と思う一方、3才ではまだ小さすぎるのではないか」
と色々迷っておられる様子でした。
あるところでは、すぐに頭にかぶる装置をつけて始めることを勧められたそうです。

結論から言うと、確かにそういう考えもあります。でも私は早すぎると思います。
子どもの反対咬合では早期治療が大切ですが、それでもおよそ6才以後の治療で十分です。

(理由)
3才から6才くらいの間に、治療上大きな問題が加わることはまずありません。むしろ治療への理解が出来るようになり、矯正治療を安全に能率よく進めることが可能になります。

治療の効果は、およそ6才以後で十分上がります。あわてる必要はありません。

子どもの反対咬合治療は、適切な時期をみて、できるだけ短期決戦で行う方が良いと思っています。

とはいえ、あまりのんびりしていてはいけません。
遅くとも9,10才位までには治療を開始すべきでしょう。それ以後ですと徐々に治療効果が上がりにくくなります。

もちろん個人差は大です。あわてる必要はありませんが、早めにご相談ください。

2015年8月21日

通院中の患者さんのお母様から、うれしい評判を聞きました。

「説明抜きで、「次はこれします」と言った急ぐ進め方が多いところ、
かたやま矯正歯科は、その都度、必要性、装置の説明が丁寧できちんとしてくれる、
治療結果もとても綺麗と思う。」

他の方がそう言っていた、ということを、別の方が教えてくれました。

これは本当にうれしいです。

院長が普段心がけているのは、毎回できるだけ丁寧に説明し、理解を深めてもらうことです。
お母様やご本人の理解を深めてもらえば、おのずとモチベーションが上がり、治療が円滑に進むからです。

また、長い説明を一度だけより、短くても毎回の説明の方が、何のために何をやっているのか、皆様に良く理解して頂けるのでは、と思っています。

相談(初診)の時も同じです。

単に考え得る治療を、説明するだけで無く、
その不正咬合の成り立ち(要因)から説明して、その治療を考える理由を納得して頂きます。

そして現在と今後の成長発育が治療の方法、時期に影響することも、
なるべくわかりやすく説明するようにしています。

ですから、時間もゆっくり取っています。

検査の後、データに基づく診断の時は、より詳細なお話をさせて頂きます。

ちょっと我田引水でしたが、うれしい評価を落とさないように頑張ろうと思います。

2015年8月 5日

夏休みに入り、例年のことですが、予約状況が変わってきました。

普通は、平日の夕刻と土日、特に土曜日に集中し、平日の早い時間などはまったく人気がありません。

しかし、夏休みに入ると平日の昼間が俄然多くなり、夕方はあまり変わりません。
土日は減ります。

そのわけは考えるまでもありません。学校が休みになり、会社は休みにならないからです。
一週間でみると各日に、しかも午前中にまで予約が分散されるので、お一人あたり取れる時間が増加し、医院からは歓迎のパターンです。

社会人で矯正をお考えの方、夏は土曜のご相談でもゆっくり時間をとれます。
毎日暑いですが、土曜日に如何ですか。

2015年7月31日

不正咬合の種類、程度は、検査分析から得られたデータで見えてきますが、
簡単かつ重要な基準として

「上下の第一大臼歯(6才臼歯)の前後関係」
があります。

2015 07 31模型6関係1s.jpg2015 07 31模型6関係2s.jpg2015 07 31模型6関係3s.jpg
模型で示しました。すべて右側の歯を写した写真です。赤い印のある歯が第一大臼歯です。

上左の写真が正常で、上下の大臼歯がこのような関係であれば治療もしやすく、時間も短くなる傾向でしょう。

上右の写真は上の第一大臼歯が前方によっています。これは上顎前突(出っ歯)の関係で、この位置関係の調整が必要です。

下の写真が、反対咬合(受け口)の場合で、上の第一大臼歯が後方によっています。やはり位置関係の調整が必要です。

不正咬合の種類、程度判断には、別の要素も大きく影響しますし、治療の難易度も上記だけでは実際には決められないのですが、一応の目安にはなると思います。

ご自分、あるいはお子さまのお口の中をご覧になって下さい。

2015年7月30日

今日は、夏休み恒例、静岡市主催の矯正相談会でした。院長も毎年相談員として出ています。

今年も、参加者が減少しているとは聞いていましたが、午後になり、相談にあずかった人数が7名。二時間で終了しました。
ただ、意識の高い方および、程度の強い不正咬合の方ばかりだったと思います。
どの方も、ぜひ矯正治療を受けて良い歯ならびになって頂きたい、と思う症状でした。

参加人数が減少している理由はおそらくですが、矯正治療に関心の薄い人が減り、真剣な方ばかりとなったから、と思います。
もちろんそれ以外に、ネット等で矯正治療の情報が行き渡ったと言うこともあるかもしれません。

ともかくも、直接、矯正医と話をして得られる情報は、ネット巡りで得る情報に比べれば、多く、かつ的確です。

それでも15分から20分しかありませんし、検査データは全くありませんので矯正治療の説明としてはやはり入り口に過ぎません。歯を抜くかどうかの答も含め推測です。

あとは矯正専門医に相談し、できればきちんと検査をしてください。
ここまでやって初めて、現在の不正咬合に対するきちんとした治療説明、となります。
矯正治療も医療ですから、検査データなしでは、やはり推測でしかないのです。

2015年7月28日

矯正治療は長丁場です。いろいろと面倒がありそうですね。
基本的には装置が付いていること、通院しなければならないこと、が面倒です。
これはまあ仕方ないとして、それ以外には、

装置の管理:
 マルチブラケットの管理が最も面倒でしょう。特に歯みがきが面倒かもしれません。
普通の歯ブラシで十分、なるべく痛んでいないやや小さめの歯ブラシにしてください。
装置の周りを磨くつもり、歯と歯の間を磨くつもりでやってください。

一本づつ丁寧に磨きながら、次の歯に移動します。最初は面倒です。時間も普通の5倍くらいかかるでしょう。
しかし、すぐに慣れてきます。時間も短くなります。
これは皆様言われます。大丈夫です。

装置のゴムかけ:
 口の中で歯と歯の間にゴムをかけます。使用パターン、使用時間は様々です。
食事時、歯みがきの時、その他やむを得ない時には外します。

歯を動かす力は、普通はワイヤーですが、ゴムはその力の方向をコントロールします。従ってゴムをちゃんとかけないと、歯が思う方向に動きません。
きちんと使えば大丈夫です。多少サボってもまあ大丈夫です。

これも皆様、あっという間に慣れてしまい、特に大人でサボる人はまずありません。
大丈夫です。

装置が壊れたとき:
 矯正装置は、最後には外す必要があります。また外力が加わったとき自ら壊れて歯を守る必要があります。従って普通の場合でも壊れることがあります。

面倒ですが、すぐに医院に連絡し治しましょう。
放置すると歯が思わない動きをします。

口の中で痛い部分が出てきたとき:
これはほっておく人はいません。
医院に連絡しましょう。
ちょっとの処置ですぐ治るのが矯正関係の痛みの特徴とも言えます。

もちろん、矯正治療をしていない時に比べれば、面倒です。しかし、歯の動いて来るのがわかってくると面倒は感じないでむしろ楽しみになる、とおっしゃる人もいます。
ごく普通の人が、難なくこなせる内容です。心配いりません。

2015年7月23日

当院は大人の矯正治療についても実績をあげています。

大人の矯正治療は、子どもと違い、成長による変化とその利用を考える事は不要です。
今の条件だけ考えれば良いのですから、楽と思われるかもしれません。


しかし上下顎の骨格、つまり歯ならびの土台の改善は難しいわけですから、歯の移動量は多くなり、ある歯を抜歯して他の歯を移動しやすくする場合も度々出てきます。このあたりを丁度良く計算するのが難しいのです。

さらに計算通り各歯を動かし、あるいは固定しておく技術は、矯正治療特有のもので、長年の経験が必要です。
また大人では歯の動く速度に個人差があり、平均的にもやや遅くなる感じがあります。

こうした点からは、大人の矯正は難しくなります。


しかし一方、治療経過についての予測が普通はしやすく、本人の協力が十分得られる、といった点からは、大人の矯正も良い治療結果が得やすい、と言えます。


結局、大人の矯正治療では抜歯ケースが増えてきますが、結果への見通しを持ちやすく、本人の協力が十分ならば、普通は良い結果が得られる、と言えるでしょう。

なお当院は大人の矯正治療でも、できるだけ歯を抜かない努力をしています。
抜歯ケースが増えるのはやむを得ませんが、歯の大きさ、顎の骨格等の諸条件を総合的に考え、見た目の良さも考えて、歯を残すことを考えます。

一例です。20代後半の方でした。
既に紹介してますが、「他では全て、上下の小臼歯4本の抜歯が必要と言われた」と治療後の感想に書かれています。
0463 2009 07 11ks 初診 前.JPG0463 2013 12 10ks 前.jpg

確かに、上左前歯の前への飛び出しはかなりの程度ですが、その一方
他の歯はかなりきれいに並んでいます。

総合するとやはり歯を抜くのは惜しい感じです。
しかし、歯を抜かずに治療するためには、上の第一小臼歯から第二大臼歯まで後ろに下げねばなりません。
きれいに並んだ歯列を、後ろに移動させるのは、総移動量が大きく技術的に大変です。ちょっと時間をかけてやってみました。良い結果になりました。

2015年7月18日


そろそろ夏休みです。子どもの矯正治療をお考えの方もおられると思います。

子どもの、矯正治療上の特色は主に、

永久歯がまだ生えそろっていないこと、
今後の成長による変化があること、
の二つです。
大人と違って、いわば日々変化する存在なのです。


そこで、子どもの矯正治療は、Ⅰ期とⅡ期に分けて考えるのが普通です。
Ⅰ期治療:
成長をうまく利用し、上下の顎の骨の大きさ、位置関係の改善をする。
実際に装置を使う期間は、そう長いものではありません。
つまり土台を良くすることで、永久歯を並びやすくします。

Ⅱ期治療:(必要な場合にのみ行います)
生えそろった永久歯列に問題があれば、それを改善する。
永久歯全体に装置を付け並べて行きます。

実際、Ⅰ期治療が丁寧になされれば、永久歯はそのまま綺麗に並び、Ⅱ期は不要となることはよくあります。この場合、費用も半分で済みます。
また、ある程度の問題が残っても解決し易いことが殆どです。装置を付ける期間も短くなります。


下写真はⅠ期治療で終了した一例(非抜歯ケース)です。
(上2枚は初診時、下2枚はⅠ期治療終了時)
このケースは、歯が生えそろうまで待っていたら、抜歯治療となったでしょう。
0103 2000 5 7no 初診 前.jpg0103 2000 5 7no 初診 上顎.jpg
0103 2002 08 24no 前.jpg0103 2002 08 24no 上顎.jpg


結局、こどもの矯正治療の利点は
Ⅰ期からの、成長を利用した矯正治療を、しっかり行うことにより、 

抜歯治療となることが、相当少なくなり、
かつ治療結果もより良い可能性がある。
費用は、Ⅰ期だけなら半分で済む
ことでしょう。


矯正医の側から言うと、

歯の大きさ、骨格の数値などを知る他、
個別の成長をできるだけ予測、把握しながら、
治療していかねばなりません。
それなりの経験と技術が必要です。

当院はこうした点を重視し、
身長の変化、顎の骨格のパーセンタイル表なども活用して、
より良い治療をめざしています。

2015年7月12日

2009 07 30相談05ss.jpg
静岡市ではこの10年程、毎年夏休みに小学生、中学生を対象に矯正治療の無料相談会を行っています。院長も相談員の一人として毎年参加しています。

相談方法は、場所と日時を決めて希望者に来てもらい、各相談員が一人15分くらいで現在の不正咬合を説明し、今後の予測を説明します。
簡単ですが、全く知識の無い方にすればそれなりの価値のある相談会であると思います。

実際、かなりの参加者を集めていた時もあり、まさに盛況でした。

しかしこの数年、参加者が減少しているようです。
原因は良く分かりません。

知識が一通り行き渡ったか。
初回より10年たっていますので、これはある程度あり得ると思います。しかし15分ほどの面談で十分に理解し満足する、というのも変ですね。

ネットで簡単に知識が得られるようになり、足を運ぶ必要が減った。
これもあり得ると思います。ただし、ネットで検索した経験のある方なら分かると思いますが、専門的な内容は、調べる程になんだか分からなくなります。専門知識を持っている人に直接聞きたくなりませんか。

結局よくわかりません。たぶん複合的な理由があるのでしょう。

2015年7月 6日

子どもは日々大きくなっていきます。一方で矯正治療は時間がかかります。
従って、子どもの矯正治療は、現症を見るだけで無く、子どもの成長による変化を考えながら行わねばなりません。なかなか難しいのです。

子どもの矯正治療は、Ⅰ期治療と、必要な場合に行うⅡ期治療に分かれます。

Ⅰ期治療は、中学くらいまでの時期に行い、顎の骨のアンバランスを治し、前歯、奥歯が並ぶようにします。

Ⅱ期治療は、12才臼歯までそろってから、永久歯列をきちんと並べます。必要がなければ行いません。

子どもの矯正治療を考える流れは、下記のとおりです。

1.現症状の把握
出っ歯、叢生などの症状を把握します。
見た目だけで無く、模型を作成し具体的に細かく見ます。

2.骨格の特徴の把握
X線写真を分析します。多数の分析表を作成します。
歯についても個々大きさを測定し、表にします。

3.現在の成長状態と、今後の成長の傾向を把握します。
作成した分析表を元にし、現在と今後の変化を検討します。

4.総合して考えます。
現在の症状と、成長により予想される変化を合わせ考えて、問題を整理し治療方針を決めます。

5.使用装置を選択します。
色々ありますが、いずれも実績のあるものから選択します。

6.治療開始です。
さらにこのあと治療進行に従って、必要なら計画を修正して行きます。

大ざっぱに説明しましたが、かなり複雑なことをやっています。資料も多く作成します。
最初に、できるだけの準備をすることが大事と考えます。

2015年7月 5日

複数の矯正相談に行かれるのはそれなりに理解が深まり、基本的には良いと言えるでしょう。

ただ具体的な症状、治療方法、抜歯の必要性の有無など、実際については、
相談時はまだ検査データがありませんから、どの矯正医も可能性を言っているに過ぎません。
矯正治療も医療ですから、当然、検査データを見てから診断、治療方法が決まります。

不確定な話だけ聞いても、本当に矯正治療をすべきかどうか決定しきれないでしょう。

矯正治療をすべきかどうかきちんと判断するためには、具体的な治療内容につき説明を受ける必要があり、そのためには個別の検査が必要です。

検査では、歯の模型を作り、歯、顎の骨のX線写真を撮影し、口腔写真も撮影します。矯正医は、それらを分析して何枚ものデータ表を作成し、総合して治療内容を考えます。

そのための時間をとって、何枚もの資料を基にした矯正医の説明を聞いてみてください。
矯正医はなるべくわかりやすく説明いたします。

実際に治療を始めるかどうかはご自分で決めることですが、そのために必要な理解は、格段に深まると思います。

2015年6月25日


もちろん別の医院にて治療途中ということです。従来もたまにあって、特に問題無いことが殆どでした。
しかしこの頃ちょっと問題を感じるケースがあります。

先日こられた方は、県外の方ですが、およそ6年マルチブラケットを付けているということでした。
見ると抜いた歯のスペースがまだ残り、現在の咬み合わせも上下にややスペース(開咬)、という感じ。

ご本人は、「時間がかかりすぎでは」と言われます。

確かに特別な事情が無い限り、時間もちょっとかかりすぎでしょう。
さらに最終的に咬み合わせが出来るのかも問題です。

こうしたケースは聞いてみると、最初の検査が殆どなされていません。
つまりちゃんとした治療方針が無かった可能性があります。

矯正治療では最初の検査(X線写真、石膏模型)、治療方針が極めて重要です。これが出発点です。その内容をご説明し、納得頂いてから治療に入ります。

その方には、検査の重要性を説明し、現在のかみ合わせはうまくないこと、も説明しました。
さらに、今後は検査した上で、手戻りがあっても治療を終了させる方法を探る必要があること等説明しました。

納得して帰られましたが、その後どうされたか気になります。

2015年5月13日


矯正治療は時間が必要です。従って治療途中での引っ越し、進学などで治療の引き継ぎが必要になる場合も珍しくはありません。当院でももちろん喜んで受け入れております。

こうした場合、
多くのケースでは、前治療方針を引き継ぎ、前装置で終了に向かいます。時間も費用も最小で済みます。
しかし、場合によりそれが出来ない場合もあります。


1.当初診断での評価に疑問符がつく場合。子どものケースに多いようです。

聞きますと矯正に向けた検査を実施していない場合が殆どです。
この場合は、ご相談のうえきちんと検査を行い、診断して必要な装置に換えます。
矯正歯科は、きちんとした結果を出してこそです。


2.マルチブラケット装置を使用しているが、大臼歯関係などに問題を生じている場合。

治療の進め方に問題を感じる場合、と本人の管理に問題がありそうな場合、とあります。
ご相談の上、必要なら検査をして治療の立て直しを図ります。
やはり矯正歯科は結果を出さねばならないからです。


しばらく前のご相談です。子どもの治療ですが、既に上下小臼歯は抜歯されマルチブラケット装置がついています。当初の検査結果は添付されていません。
妙に噛み合わせが深く、上の大臼歯が前方移動していて、このままでは進められません。

 検査をしてみると骨格のいくつかの数値が、抜歯ケースとするについて、十分な注意を要することを示していました。一方、歯はきわめて大きく抜歯の判断もあり得ます。

すべての歯の根が完成し、注意しながら適切な材質で曲げたワイヤを使っていけば、なんとかなるでしょう。
現状のまま継続しても、不十分な結果しか得られないでしょう。

結局、再治療となりました。手戻りに見えても良い結果につながり、時間もご負担もかえって軽減されると思えるからです。ご理解いただき大変感謝しております。

2015年5月 8日


犬歯が埋伏して出てこない、というケースがあります。他の歯でも埋伏歯の場合はありますが、
犬歯は、特に大事な歯なので、その埋伏犬歯をあきらめるのか、引っ張り出す(開窓牽引)のか、は矯正治療にとり大きな問題です。

重要なのは、埋伏犬歯を牽引し、歯列に参加させる場合、それらを矯正治療の治療計画の中で取り扱って行かねばならない、ということです。

使えそう、出せそうな犬歯だからと単純に犬歯の入るスペースを作り、開窓牽引しようと考えるのではなく、

スペースを作る事が必要か?に始まり(抜歯ケースとするなら要らない)
スペースをどう作るか? 
いつの時点で? 
方法は?
などを、
全体的な矯正治療方針のなかに位置づけて行かねばならないのです。

そのためには、まずは矯正治療で普通に行われる諸検査であるセファロ撮影、口腔模型の作製などをきっちり実施し、矯正の治療方針を決めることが先決です。
もちろん埋伏犬歯のx線写真等も必要です。

その中で犬歯が必要か、いつどうやって出すか、など
が決まってくるのです。


先日、ある子どもの矯正相談を受けました。既に上顎拡大してあり、少し足りないけどスペースが出来ていました。それを続けたい、埋伏犬歯を出したい、とのご希望でした。

しかし、受けた検査は、埋伏犬歯のx線写真撮影だけのようでした。

つまり矯正治療の計画を立て、その中で埋伏犬歯を扱う、という姿勢は見られませんでした。

そのケースは、大臼歯関係が良くない等骨格的問題がありそう、歯が大きそう、など抜歯ケースも考えられるものでした。その場合、埋伏犬歯をあきらめれば、全体の治療期間は確実に短くなります。
もちろん結局、非抜歯ケースとして埋伏犬歯を牽引することも十分考えられますが、

少なくとも、矯正治療全体の中で検討してから決める姿勢が必要です。


そのことを指摘し、矯正治療前の検査の必要性を言ったのですが、あまり理解してもらえませんでした。検査費用が必要なことも原因したかもしれません。

検査もせずに矯正治療を始めるのは、術者として安易と言われても仕方がないでしょう。
矯正治療は、患者さんの人生を左右することもある医療です。
出来るだけの資料を検討し、納得できる計画で開始するべきでしょう。

2015年4月 9日

こうした表現の方がたまに見えます。このような場合にも結構いろいろな場合があります。

本当にその部分のみ不正咬合のケースもあります。その場合には部分矯正を考える事になります。しかしそう多くはありません。

たとえばある一本の歯が少し横に出ている場合でも、他の歯がその分移動してきているのが普通です。それにより、全体にずれたかみ合わせになっているわけです。
 治し方も他の歯を動かし、問題となっている歯の入るスペースを作ることから始めねばなりません。
 ただし、見るからに不正咬合と言う場合に比べると治しやすく、治療期間が短くて済む場合は多いと思います。

2015年3月12日

基本的には複数の矯正専門医に聞くのは良いことです。

矯正専門医は歯の大きさ、第一大臼歯の関係、不正咬合の程度、上下顎の骨のバランスなど、現在の症状について、たくさんの要素を考えながら、治療法について意見を言います。
 それが各々やはり異なります。もちろん共通点も多いのですが。
特に歯を抜く必要性については、異なる意見が出ることもよくあります。

ともかくご自分の症状、治療法について何回か説明されるわけですから、大ざっぱな理解は出来てくるでしょう。これが複数の意見を聞くことの利点です。
 ただ専門的なことですから、異なる意見に消化不良を起こし、かえってわからなくなることもあるので注意が必要です。

 さらに重要なのは、どの専門医の意見も可能性にすぎない、ということです。
まだ検査データが無いのですから当然です。
 本当は歯を抜く必要性を含め、データを踏まえた確定的な意見でなければ比較にならないのです。

従って複数の専門医の意見を聞くのは良いとしても、どこかできちんと検査に入らないと本来必要なレベルの症状、治療法の理解に到着することは出来ません。

結論としては、複数の矯正相談に行かれるのも悪くは無いが、そればかりではあまり意味は無い、といったところでしょうか。

2015年2月12日


昨日は午後に複数のご相談が重なったのですが、なんとかお時間もとれ、内容もご満足頂けたか、と思います。
当院はこのご相談を重視し、十分なお時間を取るようにしています。
ご相談に見える方はそれぞれ症状程度はもちろん、矯正治療の知識もご希望も様々です。
お話しながら、ご希望とご理解の度合いを考え、なるべく沿ったお答えをするには時間が必要なのです。
時には細かく説明しすぎてかえって分かりにくくしてしまう失敗もありますが、歯の模型と症例写真を用いておおむねご理解頂いているようです。もし分かりにくければご遠慮なくご質問お願いします。

2015年1月10日

 あるお母様がお子さんを連れて相談に見えました。ご本人は明らかに出っ歯ですが、お母様の説明では、矯正が必要なほど悪くないが本人が少し気にしています、とのことです。
奥歯の前後関係、前歯の出っ張りなど明らかな出っ歯(上顎前突)、と言うしかありません。矯正治療の必要なケーズです。子供の矯正治療から始めれば、抜歯の必要も殆ど無く、きわめて有利なことは、ホームページでご説明しているとおりです。
 模型を使い、正常咬合と出っ歯(上顎前突)の違いを説明致しました。違いは明確ですからご理解はいただけたと思います。
 日本人の歯ならびは従来、出っ歯、叢生(歯のガタガタ)が多く、きれいな歯ならびの人は少ないので、それに慣れて多分、評価基準がずれてしまったのでしょう。
 矯正治療の良い時期を逃さないために、ちょっとでも気になるときはまずは専門医にご相談頂けたら、と思います。

2014年11月30日

矯正治療は「矯正相談」に始まります。当院でも随時受付です。
9月末に新ホームページになってから、メールにてのご相談申し込みが増えました。
ゆっくりしている夜にメールを送り、後日当院よりのTELにて日時を打ち合わせる。現在の生活リズムに合っているような気がします。
矯正治療についての情報収集は、当然ながら専門のドクターと直接話す情報収集が最も効果的です。メールを頂き当院よりTELにて折り返す、時間を効率的に使える良い方法です。大いにご利用ください。

矯正相談
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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

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