矯正治療と抜歯について
大人の矯正治療では治療上の必要から、虫歯等の問題が無くても永久歯を抜くことがあります。
できることなら、抜歯せずに矯正治療したいのですが、症状の改善が二の次になってはやはり問題が生じます。
特に日本人では、歯が大きい割に顎の骨が小さい方が多いので、大人の抜歯症例はどうしても多くなります。
とはいっても、なるべく歯を抜きたくない気持ちもわかります。
一人一人について、歯の大きさを測定し、顎の骨の大きさも可能な限り測定して、比較検討することが必要でしょう。その際、不正咬合の種類、程度ももちろん関わりを持ちます。
いろいろなデータから、科学的な検討をできるだけ踏まえれば、必要性の程度も明らかになってきます。
以上の結果をなるべく分かりやすく説明することも無論必要です。
納得いく矯正治療のためには、このような努力が基礎になると思います。