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2016年7月22日

犬歯が生える年頃、10才から12才位でしょうか。
上顎で他の歯は出てくるのに、犬歯がなかなか生えてこないことがあります。

その場合、単に遅れているだけの場合が多いのですが、
まれに左写真のように、上顎骨の中で前歯に接近してくる場合があります。
前歯の根を直撃するケースです。
2016 07 22 2016 06 05 ss パントモ037 s.jpg2016 07 22 mm 001 s.jpg
この場合、そのままでは右写真のように、一番目立つ前歯の根が浸食され失われます。
すぐに前歯が抜けてしまう訳ではないのですが、非常に弱い歯になってしまいます。

一生の問題です。すぐに骨の中の犬歯の方向を、変える必要があります。


これを行うのが矯正医の仕事です。
矯正治療では見える歯だけで無く、骨の中の歯も動かすことがあるのです。
時間は半年くらいかかります。でも治療の必要性はおわかりですよね。

実際に、こうしたケースを発見し、無事犬歯の方向を変え、前歯と犬歯の両方を救った場合、
皆様とても喜ばれます。うれしいですね。


写真のように両方の犬歯が出てこない場合は少ないですが、
片方だけの場合はかなりあるように思います。

2016年7月18日

前歯が飛び出してねじれている、のが悩みでした。
0504 2011 03 23mn 初診 前.jpg0504 2011 03 23mn 初診 右.jpg
よく見ると左右の小臼歯、大臼歯の前後関係、上下のあたり方は、かなり良い。

できれば左右の良い関係を崩さずに、前歯だけ矯正したい、と考えました。
それも抜歯や前歯を削ることはしないで。

いろいろ検討すると、上顎を拡大することでスペースの足りない分を吸収し、
きちんとした固定源を確保して、前歯と犬歯だけにブラケットを付ければいけそうです。

部分矯正ですが、全体矯正に準ずる、感じです。

0504 2012 04 28mn 上顎fix.jpg0505 2012 06 05mn 前.jpg
左写真が顎を広げた時点。右写真が治療終了時です。
とてもきれいに仕上がりました。

かかった時間は11ヶ月、費用は全体矯正の半額です。
ご本人もお母様も満足そうです。

但し、前歯のねじれは再発しやすいので、保定に注意が必要です。
歯の裏側から前歯を固定する方法、を併用しました。

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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

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