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2016年7月 2日

かなりの叢生、歯が大きく顎骨が小さいので抜歯ケースでした。
順調に開始し、およそ3ヶ月ではみ出ていた上下の犬歯が歯列に入りました。

ところが、上の親知らずが急に前に動き出し、どうしても親知らず抜歯が必要になりました。

そこで上の大臼歯に止めの装置を入れ、かつ、
上下のワイヤを太くして、大臼歯の前方移動を止める曲げを入れ、set。
この状態で、親知らずの抜歯を口腔外科に依頼しました。

ところがここでご家庭の事情で治療中断。
一年半くらいしてから、連絡があり、治療再開することになりました。

問題は、抜歯スペースが残っているかです。

こうした場合、普通は、
抜歯したスペースは、各歯の勝手な動きで埋まってしまい、
もはや、各歯を望む方向に動かすスペースは、無いのが普通です。

ところがこのケースでは、スペースは減少してはいましたがかなり残っていました。

偶然ですが、
親知らず抜歯完了までの期間に備え(せいぜい2ヶ月)、
上下の大臼歯が前に動かないように、二重に工夫してあったことが幸いしました。
しかもそれら装置が一年以上も壊れもせず、生き残っていたことも幸いでした。

一年以上の放置でもなんとか、予定通りに治療出来るわけです。

普通は、こうしたケース(単なる放置)では、予定の治療は出来なくなります。
相当妥協した治療結果になるのが普通です。

このケースはうれしい例外です。

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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

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