子ども用矯正装置:急速拡大装置の特徴
急速拡大装置は、文字通り上顎を急速に拡大する装置です。
中学生くらいまでは、上顎の骨が真ん中で分かれており、左右に離れることができます。
その特徴を利用した装置です。
拡大する速度は、およそ二週間で5mmを超えます。
家庭で、装置の真ん中のネジを回してもらうのですが、前歯の間が広がってくるのに皆様驚かれます。広がった歯間はしばらくしてまたくっついてきます。痛みも無く、確実な良い装置です。
ひろく使われています。
問題が少し、
中心のネジが途中で壊れることがまれにあります。そうするとちょっと困ります。
あたらしい装置に換え、拡大を続けるのですが、そこまでにちょっと時間を要するのです。
すぐに作り直せれば良いのですが、その間に後戻り(縮んで)し、新装置が入らなくなります
そこで、そのまま固定しておき、数ヶ月して、開いた部分の骨化がある程度進んだところで、他の装置に変えます。そのあとは予定通り進みます。
だいたい5年に一度くらいですが、このようなことが生じます。
矯正装置としては、かなり精密な構造なのでやむを得ないかもしれません。
そこで当院も、とても良い装置ですが、ぜひ必要な場合(上顎がとても狭い場合)にのみ使う、というスタンスです。