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2015年12月19日

2002 09 27an 上顎QH.jpg
QHは、拡大用装置として最も使用頻度が高いと思います。大人にもよく使います。

長所は、拡大効果が高いこと、歯の角度を変えうること、構造が簡単で作りやすいこと、などでしょうか。

短所は、可撤式ですので外れることがあります。放置すると折れるので外れた場合には迅速な処置が必要です。また、急速拡大装置よりはやや能力が劣ります。

総合すると、普通の症例では十分な能力を持ちますので、とても使いやすい装置です。
当院でも頻繁に使います。

2015年12月18日

MM急速拡大装置.jpg
急速拡大装置は、文字通り上顎を急速に拡大する装置です。

中学生くらいまでは、上顎の骨が真ん中で分かれており、左右に離れることができます。
その特徴を利用した装置です。

拡大する速度は、およそ二週間で5mmを超えます。
家庭で、装置の真ん中のネジを回してもらうのですが、前歯の間が広がってくるのに皆様驚かれます。広がった歯間はしばらくしてまたくっついてきます。痛みも無く、確実な良い装置です。
ひろく使われています。

問題が少し、
中心のネジが途中で壊れることがまれにあります。そうするとちょっと困ります。
あたらしい装置に換え、拡大を続けるのですが、そこまでにちょっと時間を要するのです。

すぐに作り直せれば良いのですが、その間に後戻り(縮んで)し、新装置が入らなくなります

そこで、そのまま固定しておき、数ヶ月して、開いた部分の骨化がある程度進んだところで、他の装置に変えます。そのあとは予定通り進みます。

だいたい5年に一度くらいですが、このようなことが生じます。
矯正装置としては、かなり精密な構造なのでやむを得ないかもしれません。

そこで当院も、とても良い装置ですが、ぜひ必要な場合(上顎がとても狭い場合)にのみ使う、というスタンスです。

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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

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