ある相談例: 叢生、上顎前突 (子ども)
前歯の並びが気になる、とのお話。
一番前の歯が前に出た感じ、その横の歯は、後ろに引っ込んで、前歯の出た感じが強くなっています。
よくある症例です。前歯が並びきれずにガタガタし、全体に出っ歯さんの状態です。
原因は、歯がやや大きく、顎の骨が小さめ。日本人には多いケースです。
大人の治療であれば、多くは抜歯ケースでしょう。
しかし子どもの場合は、抜歯ケースになる例は大変少ないです。
子どもの場合、顎の骨の大きさ、位置関係を調整できるからです。
子どもの治療では、まず顎の骨をちょっと拡大し、前歯を並べます。それから下顎をちょっと前進させます。それで見違えるようなきちんとした結果になることが、多いのです。
治療期間は一年くらいでしょう。
開始時期は、あまり遅くならない方が良いのです。9才ぐらいですと犬歯が生えてきて、前歯を並べられなくなります。やはり6-8才くらいの開始が望まれます。
今回ケースのお母様にもこのようなご説明をいたしました。
どこまで理解を頂いたかは分かりません。もう8才で前歯と奥歯が十分出ていましたので急ぎます。