«  2015年9月  » 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
2015年9月29日

先日のご相談です。

非抜歯希望。上顎前突、大人。見たところ歯が小さめ、骨のゆとりありそう。叢生、中くらい。

相談時は大丈夫そうと思いました。
そして検査、数字を見てちょっとがっかりしました。

前歯は小さいのですが、奥歯は大きい。合計の大きさはやや大きめ、でした。
また骨にややゆとりは見えるのですが、絶対的な大きさの数字がいかにも小です。

さらに前歯の角度は大きい。

検査結果は見た目を裏切るものでした。目につきにくい部分で悪い条件なのです。
こういうこともあります。やはり検査は重要です。

仕方ありません。やはり抜歯治療がお勧めです。

ただ、無理しない分、治療結果はおそらくかなり良好でしょう。

2015年9月20日

最近、最初に非抜歯治療をと考えていても、診断時は抜歯治療の選択に傾く、というケースが二つ続きました。

お一人は大人、もう一人は小学生です。小学生はもちろんⅡ期治療の開始時点です。

共通する要素は、歯が大きいこと、ただしお二人とも、見た目の叢生は中の下くらいです。

しかし、
計測では、歯の大きさが平均値から標準偏差で2つ近く大きいのです。

もちろんそれに見合う額骨の大きさはありません。

いろいろ評価した結果、やはり、抜歯治療の方が望ましい、と思われました。

いつも多くの指標を考えに入れており、断定はできませんが、やはり歯の大きさという要素は大事です。

2015年9月16日

中学生の男子、かなり大柄ですが、まだ少し成長しているようです。
(切端咬合とは、口を閉じた場合、上下の前歯が重なり合わず、先端で当たる場合、を言います。)


このケースは、切端咬合という見かけの後ろに、
骨格性の反対咬合傾向と、骨格性の開咬傾向が存在しているケースです。

お母様は、切端咬合が一番気になるようでした。
そして装置を付け、ワイヤを入れれば治るもの、と簡単に考えておられたようです。

しかし、切端咬合を起こしている原因の、骨格性の反対、開咬の症状はかなりやっかいです。

このケースもただワイヤを入れたらそのまま反対咬合に移行し、抜歯ケースか外科併用の矯正を考えるしか無くなるでしょう。


まずは、きちんとした検査が必要です。
その結果を踏まえて、

抜歯ケースとして治療するか。

拡大、前方牽引を行って、前歯の重なり合う状態を確保し、非抜歯をねらうか。
この方法は、中学生でも過去に例があります。

外科手術を併用した矯正治療とするか。

でしょう。

どの方法も慎重にデータを評価し、選択、実行しなければなりません。ただ状態から見て、外科併用はおそらく選択しなくて済むでしょう。


以上を説明しました。お母様はちょっと落胆されたようです。
しかし本人の症状とその治療は、説明したとおりです。

 大人になるまで待って矯正治療をするより、中学生の今、矯正治療を開始する方が、治療上の困難も少なく、結果もはっきり良いと思われます。

そういう意味では、もう待ったなしです。良い選択をされることを願います。

2015年9月14日

先日、偶然ですが、不正咬合の種類、程度が、とてもよく似たお二人が相談に見えました。しかもお二人ともできれば歯を抜かずに治療したい、とのご希望です。

|
 一人目はAさんです。
少しの上顎前突、叢生、過蓋咬合。歯は小さめでしょう。

大臼歯の前後関係もそう悪くありません。ただ顎がいかにも細く、大人ですので、拡大は困難です。

しかし、歯が小さい点は有利です。ある程度、上顎の歯を後退させれば、非抜歯も考え得ると思われ、そのように説明致しました。

|
二人目はBさんです。
少しの上顎前突、叢生。しかし歯は大きめでしょう。

大臼歯の前後関係はそう悪くありません。ただし、Aさんと同様、顎がいかにも細くやはり大人ですので拡大は困難です。

歯が大きめに見えることを計算すると、ある程度上顎の歯を後退させても、おそらくすべての歯を収容することは難しい感じです。

こういう場合、無理して非抜歯を考えることもできないでは有りません。しかし矯正治療では結果の見た目が良いことも必要です。

Bさんには、非抜歯も不可能では無さそうだが、
見た目の問題からは、抜歯しての治療を、第一に考えた方が良さそうだ、と説明致しました。

|
もちろん、お二人とも、検査の数値によって結論が変わる余地はあります。
相談時は、検査データがまだありませんので、そこはご了解頂いています。

|
歯の大きさは、非抜歯、抜歯を考える際、かなりの重要項目です。
しかしそれ以外にも重要項目はあります。
それらを総合して考えます。

非抜歯、抜歯治療の境目は、かなり微妙なところなのです。

2015年9月10日

10才で来院されました。
0523 2011 09 09ys 初診 右.jpg0523 2011 09 09ys 初診 前.jpg0523 2011 09 09ys 初診 上顎.jpg0523 2011 09 09ys 初診 下顎.jpg
奥歯の関係は上顎前突、

さらに叢生、このままでは確実に永久歯列ではガタガタが生じます。

また、過蓋咬合(咬み合わせが深すぎます)。

上顎前突は中くらい。歯の大きさは少し大きいくらい。骨の大きさはまあまあ。叢生の程度は中くらいですが、総じて何とか非抜歯で行けそうです。


使った装置は、まずはHG(ヘッドギア)にて上顎第一大臼歯を奥へ移動、
次にジャンピングプレートにて下顎を前方に持って来ます。
0523 2011 10 28ys 上顎HG.jpg0523 2014 04 22ys 上顎JP.jpg

上顎を拡大しながら、ある程度まで下顎を前に持ってくる。
ジャンピングプレートは古典的な装置で、効果はまさにある程度です。しかしこのケースでは適当でしょう。

観察期間を経て、Ⅱ期治療直前。

叢生は解消され、奥歯の上顎前突関係も過蓋咬合も解消されています。
ただ歯の間に若干の隙間が見え、歯並びが十分そろった状態ではありません。
0523 2015 09 08ys 右.jpg0523 2015 09 08ys 前.jpg0523 2015 09 08ys 上顎.jpg0523 2015 09 08ys 下顎.jpg

かなりきれいに見えます。この位ですと、Ⅱ期治療が必要かどうか、考える方もおられます。

矯正専門医としては、まずは必要と申し上げます。Ⅱ期治療を行うと、きちんとそろって見える度合いがまるで違うからです。
もちろん最終的には、ご本人とお母様に決めて頂きます。

このケースでは、Ⅱ期治療に入ることになりました。
お母様のきちんとしたい、というご希望からです。多分はっきり綺麗な感じになるでしょう。

2015年9月 5日

写真のように、強度の上顎前突(出っ歯)と叢生です。
それだけでなく、
下顎右の第一大臼歯が、欠損し、その部分に後ろの第二大臼歯と親知らずが倒れ込んできていました。
0534 2011 09 17ke 初診 右.jpg0534 2011 09 17ke 初診 前.jpg0534 2011 09 17ke 初診 下顎.jpg0534 2011 09 17ke 初診 下顎拡大.jpg

この二本の大臼歯をまず起こし、起こしながら第一大臼歯のスペースをできるだけ埋めていく計画です。
その過程で上顎前突、叢生もある程度緩和されてくるでしょう。

重なって倒れ込んできている歯を起こすのは大変です。ワイヤを入れるくらいでは、殆ど動きません。特別な方法が必要です。

始めに、右下の親知らずを起こすためにプラスチック製の装置を入れました。ネジの力である程度まで起こします。
0534 2012 02 28ke 下顎P.jpg


右下の親知らず、第二大臼歯をある程度起こしたら、
マルチブラケットを装着し、第二大臼歯と親知らずを、さらに前方に移動させつつ、起こします。

ここがさらに大変です。ゴムで引っ張ってもうまく行きません。
かなり特殊なバネワイヤを曲げて入れます。スタンダードエッジワイズ法だからこそ、の方法です。
0534 2013 02 27ke 右.jpg0534 2013 02 27ke 前.jpg0534 2012 11 23ke 下顎.jpg

右下の親知らず、第二大臼歯が、かなり前方に来て、上下歯列の関係もほぼ良くなりました。
ここで終了させます。見た目は十分ですし、上下の歯の当たり方も十分です。これ以上力をかけますと、上下の関係が崩れます。
0534 2014 07 01ke 右.jpg0534 2014 07 01ke 前.jpg0534 2014 07 01ke 下顎.jpg

残ったスペースは、保定終了後に補綴します。支台歯の平衡性も良いし、スペースも丁度です。これは簡単でしょう。


実は、当初は、下の大臼歯二本を起こした後、上の小臼歯二本を抜歯するつもりでした。
しかし、下の大臼歯を起こした結果、下顎が前に出て、出っ歯感が極めて小になり、抜歯の必要が無くなりましたl
 ご本人はもちろん、ものすごく喜んでおられました。

2015年9月 4日

夏休みが終わりました。静岡市の学校は8月一杯が多い様です。
8月の予約は土日が少なめ、平日が多めとなり、午前中もご希望があります。また、保定中のかたも集中します。
普段に比べ均等化され、混雑します。均等化は医院としては有り難いのですが、9月に入り元に戻りました。

とはいえ、これは仕方ないですね。皆さん学校、仕事があるのですから。

混み具合が減り、矯正治療のご相談もゆっくりとお受け出来ます。どうぞお出かけ下さい。

暑い日はまだまだ続きます。頑張りましょう。

« 2015年8月 | メイン | 2015年10月 »

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

医院サイトはこちら
かたやま矯正歯科医院サイト