お茶と和菓子 松江と静岡
先日、松江の友人から連絡があり、NHKのブラタモリで松江を特集するので見てくれ、とのこと。8/1放送で見ました。
松江は何度も行っているので町の様子は知っています。松江大橋の近く、料理屋さんの庭で記念写真です。おじさん達が勢揃い。後ろに見えるのは山陰合同銀行の本店。今の松江には高層ビルもあるのです。
ブラタモリではこの町をタモリが歩きました。松江の成り立ちの紹介が主だったようですが、ちょっと懐かしい風流堂という和菓子屋さんも出てきました。
ご存じの方もおられるかもしれませんが、山川、若草、朝汐などおいしいですね。色々な和菓子屋さんで最近は全国販売もあるようです。和菓子好きには良い街です。
左は若草、右は彩雲堂店内のようです。
松江市松江百景より転載
あるデータによれば、松江のお茶消費量は静岡に次いで2位、一世帯あたりの和菓子購入量は日本一、だそうです。
松江にお茶販売店が多いかどうか、お茶が美味しいか、は気がつきませんでした。でも
松江には今も風流堂ばかりでなく多くの和菓子屋さんが存在し、市民に親しまれているようです。
確かに松江の和菓子の季節感、色のきれいさ、形の良さ、味の良さなど、京都をしのぐ感もあり、その上品な落ち着いた文化を素晴らしいと思います。
松江市松江百景より転載です。
松江歴史館内にある、[きはる]という喫茶の和菓子setです。
いつぞや食べましたが、繊細かつ優美、味も素晴らしく、いかにも松江らしいと思いました。
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院長は静岡市出身です。静岡市は昔からお茶所。私も煎茶をずっと飲んでいました。
市内に和菓子屋さんが多かったかどうかは知りませんが、当院のある呉服町には喜久屋、新月堂等があり、なかでも喜久屋の美恵夢は私の大好物でした。
こうした中心街の和菓子屋さんは近年すっかり消えてしまいました。確かに元々松江のような和菓子文化は無かったと思いますが、和菓子の美味しさはしっかり教えてもらった気がします。和菓子好きとしては残念です。
お茶についても、商売としての難しさは増しているのでしょう。しかし呉服町で頑張っている竹茗堂の煎茶は相変わらずの美味しさです。ちょっと高いのですが。でも東京あたりで買う高めのお茶と比べると、味の良さではずっと上と思えます。
竹茗堂ではしばらく前まで自店の客に、入れ立てのお茶をサービスしていました。かすかに甘みがある煎茶で、とても美味しいお茶でした。入れ方が上手だったと思います。
今はそれがウス茶糖になっています。ウス茶糖ももちろん美味しいのですが、ちょっと残念です。
静岡市で飲むお茶の基本レベルの高さは、大変な文化だと思います。
左写真はかたやま矯正歯科前(TEL054-221-8818)、右写真は竹茗堂前です。同じ呉服町二丁目ですが当院は青葉通り沿いです。
近所に、美味しいお茶は存在、親しんだ和菓子は消滅、といったところです。
もうひとつ、本稿と関係無いですが、用宗のしらすも近所の店で手に入ります。やはり何と言っても釜揚げしらすが一番好きです。