子どもの反対咬合(受け口) 治療時期 ある相談に関して
先日3才の反対咬合の子が、ご相談に見えました。
反対咬合は目立つので、たまにこのくらいの年齢でもご相談に見えます。
お口を見ますとほぼ骨格性の反対咬合と思われます。
お母様は、
「早めに治療しないといけないのでは、と思う一方、3才ではまだ小さすぎるのではないか」
と色々迷っておられる様子でした。
あるところでは、すぐに頭にかぶる装置をつけて始めることを勧められたそうです。
結論から言うと、確かにそういう考えもあります。でも私は早すぎると思います。
子どもの反対咬合では早期治療が大切ですが、それでもおよそ6才以後の治療で十分です。
(理由)
3才から6才くらいの間に、治療上大きな問題が加わることはまずありません。むしろ治療への理解が出来るようになり、矯正治療を安全に能率よく進めることが可能になります。
治療の効果は、およそ6才以後で十分上がります。あわてる必要はありません。
子どもの反対咬合治療は、適切な時期をみて、できるだけ短期決戦で行う方が良いと思っています。
とはいえ、あまりのんびりしていてはいけません。
遅くとも9,10才位までには治療を開始すべきでしょう。それ以後ですと徐々に治療効果が上がりにくくなります。
もちろん個人差は大です。あわてる必要はありませんが、早めにご相談ください。