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2015年6月 7日

反対咬合は早期治療が肝心ですが、この方は滑り込みセーフでした。
中学生としてはやや小柄ですが、もう少し伸びるでしょう。まだ利用できる成長発育がありそうです。

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初診、まさに反対咬合(受け口)です。

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まずは急速拡大、次に前方牽引装置(プロトラクター)、一番強力なタイプを使います。もちろん家で使ってもらいます。よく使ってくれました。

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半年でこのように変化しました。でもここで中止したのでは後戻りしてしまいます。
保定の目的でプロトラクターを続けます。使用時間はだんだん減らします。

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1期治療終了。急速拡大装置を外し、プロトラクターも終了しました。ここまでで全部で2年弱でしょうか。後は保定のプレートだけ使います。

Ⅰ期治療として、反対のかみ合わせを正常にすることに集中しました。
まずは小さすぎる上顎骨を大きくしながら、主に前歯部分の骨を前方に移動させます。
その結果としてほぼきれいに並んだ状態が得られたわけです。

反対咬合治療ではⅠ期治療で終了できる場合が多くあります。このケースもそのひとつとなりました。費用も大人の矯正の半分です。

見た目ではかなりダイナミックな症例ですが、考えれば不思議はありません。
まだ中学生で、本人に成長の余地があったこと、
なおしたい気持ちが強く、協力が十分得られたこと、
分析数値で許容できたこと、
などでしょうか。

反対咬合(受け口は)良い時期の範囲内できちんと治療すれば、比較的治しやすい不正咬合です。まずはご相談頂けたらと思います。

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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

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