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2015年5月18日


無料矯正教室に参加される方の多くは、ご自分あるいはお子様について
「矯正治療の必要を感じてはいるが」

「もっと知ってからにしたい」
「ネットで調べたが、今の症状にどんな治療が良いのかどうもよく分からない」
「いきなり相談に行くと、勧誘されるのではと心配」
「本当に治るのか、治ってもまた戻るのでは」
などのご心配を抱えてお見えになります。

意識の高い方、ご自分でお考えになる方が多いように見受けられます。


不正咬合の治療は性質上、緊急性は薄く、また費用も時間もかかるため、皆様、慎重になります。時間をかけネットなどで情報を集め検討するわけです。もちろん必要なことでしょう。

ただ現在は、情報が数多く簡単に集まるため、情報の優先順位が分かり難く、意識の高い方ほど、かえって混乱し疲れてしまう場合があります。

特に子供の場合は、成長発育の進展とからめて症状の見通し、治療の時期、方向、内容を理解しなければなりません。


専門知識の世界ですから分かりづらく、真面目に考える方ほど混乱してしまうのはやむを得ないかと思います。

しかしその結果、矯正治療について考えることから遠ざかってしまう、あるいは矯正治療に対して懐疑的になるのでは、ご自身、あるいはお子様の将来のために良くないでしょう。

無料矯正教室は、全く知識の無い方の矯正知識入門用としてはもちろん、ある程度理解されている方の知識整理にも大いに役立つ、と考えております。


ある大人の方で
「ブラックトライアングル(歯間歯肉の退縮をさすようです。この言葉自体、明確なものでなく、専門医は普通使いません)が出来るかもしれない」というネット情報を、
大変気にされている方がおられました。普通に矯正治療の知識をお持ちなのですが、いつかそのことばかりが気になりだしたようです。
 もちろん、そのようなことが無いとは言えません。でも経験的に確率はかなり低いでしょう。それが頻繁に生じていては、矯正治療は成り立ちません。情報の整理が必要と思いました。


また、ある反対咬合のお子様に関してです、
反対咬合ですから「矯正歯科としては早めにぜひ治療が必要です」、と申し上げました。
お母様は、それまで色々とお調べのようでした。

しかし、
*反対咬合はできるだけ早い時期に骨格的な問題点を積極的に治していく事が重要、
*良い時期をはずさなければほぼ満足いく結果となる確率は高い、
*放置した場合、背が伸び出す時期には症状の増悪が考えられる、
*放置した場合、将来、外科手術を併用しての矯正治療となる可能性もある、
など
成長発育と絡めた基本的な理解はお持ちでありませんでした。


矯正医ではないのですから知らなくても当然です。
しかし以上の理解が無ければ治療の是非を考えても、あまり意味が無いのも確かです。

矯正教室で質問があれば、当然、以上の情報をお話します。

整理された情報で考えてください。


無料矯正教室は、PC画面を見ながら、あるいはお口を見せてもらいながら、ご質問に常時お答えしています。

毎月開催ですのでご参加の人数がお一人でも行っています。先日は参加者お一組でしたので時間があり、一時間近くも質疑応答をいたしました。
少しでも皆様の知識の整理に役立てば幸いです。

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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了

【所属団体・資格】
歯学博士
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他

医院サイトはこちら
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