治療途中での引き継ぎ ある相談に関連して
矯正治療は時間が必要です。従って治療途中での引っ越し、進学などで治療の引き継ぎが必要になる場合も珍しくはありません。当院でももちろん喜んで受け入れております。
こうした場合、
多くのケースでは、前治療方針を引き継ぎ、前装置で終了に向かいます。時間も費用も最小で済みます。
しかし、場合によりそれが出来ない場合もあります。
1.当初診断での評価に疑問符がつく場合。子どものケースに多いようです。
聞きますと矯正に向けた検査を実施していない場合が殆どです。
この場合は、ご相談のうえきちんと検査を行い、診断して必要な装置に換えます。
矯正歯科は、きちんとした結果を出してこそです。
2.マルチブラケット装置を使用しているが、大臼歯関係などに問題を生じている場合。
治療の進め方に問題を感じる場合、と本人の管理に問題がありそうな場合、とあります。
ご相談の上、必要なら検査をして治療の立て直しを図ります。
やはり矯正歯科は結果を出さねばならないからです。
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しばらく前のご相談です。子どもの治療ですが、既に上下小臼歯は抜歯されマルチブラケット装置がついています。当初の検査結果は添付されていません。
妙に噛み合わせが深く、上の大臼歯が前方移動していて、このままでは進められません。
検査をしてみると骨格のいくつかの数値が、抜歯ケースとするについて、十分な注意を要することを示していました。一方、歯はきわめて大きく抜歯の判断もあり得ます。
すべての歯の根が完成し、注意しながら適切な材質で曲げたワイヤを使っていけば、なんとかなるでしょう。
現状のまま継続しても、不十分な結果しか得られないでしょう。
結局、再治療となりました。手戻りに見えても良い結果につながり、時間もご負担もかえって軽減されると思えるからです。ご理解いただき大変感謝しております。