子供の反対咬合(骨格性)治療について、症例紹介とともに (非抜歯) 焼津市、島田市
T様(反対咬合 骨格性)
Y様(反対咬合 骨格性)
治療後、Y様(初診時10才)のお母様が嬉しそうに、そして真剣に、私に言われたお言葉は忘れられません。
「ここまで治るなんて、思ってもいませんでした」
T様(初診時10才)のお母様も、治療が進むにつれ、表情がどんどん柔らかくなり、お喜びでした。Ⅱ期治療が終わった時の、ご本人の本当に嬉しそうなお顔は記憶に残ります。
お二方とも十分なご協力をいただきました。有り難うございます。
「子供の反対咬合(骨格性)治療について 解説」
1.反対咬合(受け口)の性質
多くは骨格性です。
上の顎の成長が悪く、下の顎の成長が旺盛、というアンバランスが要因です。
2.成長発育の特徴から自然治癒は期待できず、治療は急ぐ
上の顎の成長発育は大体10才前に終了し、その後は下顎がさらに成長する、という特徴から、放置した場合、自然に治ることは普通予想できません。
反対咬合の治療開始は、不正咬合のなかでも急ぎます。
3.治療方法
① Ⅰ期治療
上顎の成長を加速し、下顎の成長を抑えて、発育のバランスを良くします。
実はこの時期の治療方法が極めて重要です。
「前方牽引」法を用いますが、そのとき
*出来るだけ前歯を利用する牽引法を用いること
が重要です。
得られる結果が、大臼歯からの牽引法よりかなり良く、従って後戻りの心配も減ります。力の調節、牽引の方向など経験が必要ですが。
② Ⅱ期治療
バランスの改善された上下顎に永久歯をきちんと並べます。
③ 治療期間
Ⅰ期治療(左の写真から中央の写真まで)で半年から約1年位、
観察期間の数年ををはさんで、永久歯がそろったら、
Ⅱ期治療(右の写真は終了時)に入りました。約1年半くらいでしょうか。
どちらも装置を付ける期間は、そんなに長い訳ではありません。
4.その変化は相当なものです。写真でくらべると分かりますが。