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2015年3月27日

矯正治療が終了した後、リテーナー(保定装置)を使い保定することが必要です。
大変楽な期間ですが、普通数年は保定しますので、付け外し等それなりの面倒はあります。
効果は大きく、面倒は少なく、というわけで保定装置が考案されてきました。

硬質プラスチック製でいくつかの金具を歯にかけて使うタイプがあります。着脱式です。
保定効果は一番高く、かつ取り外しもしやすく清掃、耐久性にも優れているので、非常によく使われます。プレートタイプと言われます。

透明な薄いプラスチック製で歯にかぶせるタイプがあります。これも着脱式です。
クリアリテーナーなどと言われます。保定力、耐久性、清掃性で劣りますが、やはり使いやすく安く簡単に作れるので、これもよく使われます。

歯の裏側から、接着剤で貼り付けるタイプがあります。これは固定式です。
使用感は殆ど無く、簡単で良いのですが、取れやすく、それに気がつかない場合後戻りをさせてしまう危険があります。信頼性が足りないのです。
 また、保定力が弱く場合により、使えないケースがあります。

以上が殆どです。プレートタイプが一番多く、次がクリアリテーナータイプ、固定式はずっと少なくなります。

2015年3月22日

矯正治療が終わった後は保定が必要です。簡単な装置を使い、歯が並んだ状態を保つのです。大人の矯正治療終了の際、必要であることは知られています。

矯正治療は、顎の骨を動かし、歯を動かします。しかし治療完了時で放置すれば戻ってしまいます。従って保定は大人の矯正だけでなく、子供の矯正後にも必要です。
 但し、子供の保定は、それまで使っていた金属ないしプラスチックの装置を、そのまま使うことによって達成されることが多く、期間も短めです。全体の流れの中であまり意識されないことがよくあります。

しばらく前に、ある反対咬合の小学生のケースがありました。
 検査結果は骨格に問題のある反対咬合であったため、上顎を広げ、上顎前方牽引をし、改善しました。
 改善後は元の装置を時間を減らして使い、保定しました。本人は気がつかなかったと思いますが、Ⅰ期治療(子供の矯正)期間の半分くらいは保定期間です。
 しかし反対咬合の場合、もうしばらく保定が必要です。そこで専用のプラスチックの簡単な装置を作り使ってもらいました。

 このような時、保定の必要な旨よく説明しますが、どうしてもよく理解して頂ける場合とそうでも無い場合があります。上のケースではなかなか認識が得にくく、途中でプラスチック装置を使用しなくなったようです。元々が十分な改善結果で、保定も半分くらいは済んでいるわけですから、反対咬合の状態まで後戻りはしなかったのですが、やや心配しました。

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かたやま矯正歯科 院長 片山 綱

かたやま矯正歯科
http://www.hanarabi.biz/
院長 片山 綱

【略歴】
静岡高校 卒業
早稲田大学卒業
国家公務員上級職試から公的機関
東北歯科大学 入学
神奈川歯科大学大学院 修了
鎌田歯科矯正クリニック勤務

【所属団体・資格】
歯学博士(矯正歯科学臨床)
日本矯正歯科学会認定医
Tweed Course (USA)修了
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本口蓋裂学会 他
読売ウィークリー(読売新聞社)特集「頼れる矯正歯科医650人」に選ばれる(2008年)

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