矯正相談の利用方法
基本的には複数の矯正専門医に聞くのは良いことです。
矯正専門医は歯の大きさ、第一大臼歯の関係、不正咬合の程度、上下顎の骨のバランスなど、現在の症状について、たくさんの要素を考えながら、治療法について意見を言います。
それが各々やはり異なります。もちろん共通点も多いのですが。
特に歯を抜く必要性については、異なる意見が出ることもよくあります。
ともかくご自分の症状、治療法について何回か説明されるわけですから、大ざっぱな理解は出来てくるでしょう。これが複数の意見を聞くことの利点です。
ただ専門的なことですから、異なる意見に消化不良を起こし、かえってわからなくなることもあるので注意が必要です。
さらに重要なのは、どの専門医の意見も可能性にすぎない、ということです。
まだ検査データが無いのですから当然です。
本当は歯を抜く必要性を含め、データを踏まえた確定的な意見でなければ比較にならないのです。
従って複数の専門医の意見を聞くのは良いとしても、どこかできちんと検査に入らないと本来必要なレベルの症状、治療法の理解に到着することは出来ません。
結論としては、複数の矯正相談に行かれるのも悪くは無いが、そればかりではあまり意味は無い、といったところでしょうか。